2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『鍋の中』言葉の展覧会1532

ある研修会の後、5人で鍋をつつきながら談話した 会をとりまとめていた年配の人は言う 半世紀前とくらべると、暮らしは本当によくなりましたよ アーティスト風の若者は異をとなえる でも、息苦しい 心のはばと、心の拠り所が狭められていて生きにくいです …

『こんせん』言葉の展覧会1531

この絵には 白い線が無数に引かれている 線はまがり くねり かさなり まじわり まざる ごあちゃごおちゃと 生成する ひとつの 宇 ● いつしか 線は絵から抜け出し ごきぶりになって走り回る かとおもえば ちょうになって飛び舞う それがまたいつしか ことばと…

『短い目で見る』言葉の展覧会1530

あのひとのひと声で うきうき あのひとのひと声で あれよあれよ あのひとのひと声で えーっ あのひとのひと声で ドスーンンンンン!! ●

『○』言葉の展覧会1529

眠れぬ 夜の しじま 枕元の灯をつけ 「夢を与える」を読む 外は 雪のかすかな音 ○ ・ ※気にかかることが2,3あってあまり眠れないので、積ん読から取り出した小説「夢を与える」(綿矢りさ)を読んだ。早朝起きて外に出ると、辺り一面は白いお化粧をしてい…

『ミミズはん』言葉の展覧会1528

目がなく 手足もなく ひものような ミミズはん ちゅーぶをくねらせ くねくねくにゅくにゅ たいこの海のたんさいぼう生物のような おなかのなかの腸みみずはん よくはたらいてくれはる くねくねくにゅくにゅ ミミズはん、ミミズはん 土の中の暗いところで な…

『木片の芽』言葉の展覧会1527

家を支えてきた柱 新築するので要らなくなって 切り捨てられた 檜の木片 その年輪の中心から 芽を出した せめてもの 供養の 芽 と 懐かしい林を 夢見る 木片 □ □ □ ■

『あまりにも理不尽な』言葉の展覧会1526

いつやってくるかわからない まきこまれてしまう 理不尽さ近くにいても 遠くにいても あるとき ふいに やってくる 暴力や大災害のまえでは歯が立たない あのひとがたすかって じぶんがやられる理不尽さ たまたまか ある必然的なものがあったのか 後の祭り 運…

『75歳のしゃぼんだま』言葉の展覧会1525

そっとふれると こわれてしまいそうな きれいな虹を内包させたしゃぼんだま いま見ておかなければ フッと消え入ってしまいそうなものやこと 自儘な純真さで数十年あれこれと 言葉にとじこめあらわして 日陰の自道だけを歩いてきた それが消え入りそうなとき …

『いない』言葉の展覧会1524

わたしはいない 何百年か後には わたしはいない 何十年か先にも もういない かのじょも かれも あなたも おまえもいない なけなしのおかねですてきなふくをかってもらったよろこび けらけらわらいながらおいしいものをたべたたのしいひととき からだをよせあ…

『真冬の雨の日』言葉の展覧会1523

真冬にしてはすこしあったかく、 雨がしとしと降っています。 裸木や若芽が喜んでいるようです。 山々には霧がかかり、 なんだか幻想的な世界に浸っています 今朝は 裏の畑からとってきたネギや白菜、小松菜の若菜、大根を朝食にして老母といっしょにつくり…

『青空の月』言葉の展覧会1522

青空のなかに 孤高に浮かぶ あおじろい宝石 ひとときの想像 ● うすいわた雲の間に ふっと消え入る ほのじろい美女 ずっといっしょよ あなたを見守り あなたのまわりを まわりつづけるわ 惑わされるこころ くるおしく ● ・ ※「あなた」とは、地球のこと。 ※3…

『「と」のあるカフェ』言葉の展覧会1521

このカフェには「と」があるんだ 「と」の芽があるよ つながりの芽 分かち合いの芽 夢の芽 毎日「と」の表情はちがうよ こころのうごき 軽やかに 「と」はBeing 「と」は交換する 「と」を贈る 「と」は交わる 「と」を伝える と、「と」を刻印すればいいさ …

『冬の雲さん』言葉の展覧会1520

お空で雲さん お話してる 裸木さん はだかで寒いだろな とりさん ふるえながら飛んでるよ ひとさん あんなにうごきまわってこわしてる お空で雲さん ささやきかける 若芽さん 寒さによく耐えてるね とりさん はやくおうちへお帰りよ ひとさん もっとゆったり…

『証人』言葉の展覧会1519

忘れないで と言われる 忘れない と言う 忘れたくない と思う でも 忘れてしまう ひとは忘れる 名を失いゆくものに 名をもたない声に そっと 詩人は触れる 忘れられる過去への まなざし ぼくはときどきあのときの飢えを思いだしたように かれによって書かれ…

『阪神淡路大震災18年目』言葉の展覧会1518

記憶の底からよみがえる 阪神淡路大震災 18年目 黙祷 ・ ・ ※0時前に、「生」の点灯の片付けを終えたときは寒くて寒くてたまらなかった。昼頃や夕方はそうではなかったのだが、やはり深夜は冷える。終えてから大野良平さん、イキさん、ハチゴウさんの4人…

『石に刻む』言葉の展覧会1517

石に刻む 生きていることは 生かされていること 意志を刻む 生きろ!! 意思で刻む 生きておられることに 感謝 遺志を刻む 忘れまい あのひ ■ ※去年に書かれた「生」がまだあった。 ■

『一本のぜいたく』言葉の展覧会1516

ときどき 思い出したように 煙草を吸うことがある それも一本 ・ かつて毎日スパスパ吸っていたのが だんだん止めていき いつからかほとんど吸わなくなった あるとき ふと 好きだったひとを思い出すように ふっと 煙草が恋しくなる そのときには机上に置いて…

『恭平さんの独立国家』言葉の展覧会1515

なにーっ、この日本列島に独立国家ができたって そう、それは恭平さんがつくった新政府 熊本市内の敷地200?で ゼロ円精神によるゼロ円革命によって樹立された新政府 この独立国家に来たる人はみんな大臣になるという 樹さんが使う「街場の」新政府論 貨幣…

『木片』言葉の展覧会1514

風雨に耐え 土にまみれ ころがっている 半ば朽ちかけの 木片 かつて 大地に根を張り すっくと太陽に向かっていた姿が 想い出される 切り倒され切り刻まれて 椅子になり 子どもたちが学んでいた想い出も そっと拾って 土を払い落とし きれいに洗って 木片に吹…

『「生ちゃん」お守り』言葉の展覧会1513

生 ナマ 「生ちょろ」 いや「生っち」 「生いき」な名前 あるいは いきなり「生き成」の イ 生き郎 生かんな生っき では セイ かがやく「生輝」(せいき) 一般的に「生くん」 ああ、これで生生した 過去からも未来からも 現在からもやって来た いろんな名前…

『118の「生」』言葉の展覧会1512

118の「生」は かつてこの地で生きた「生」 今なお生きる「生」 記憶の中で ● ※上の作品は、「生」展に展示しています。 ※「この地」は、宝塚のことで、「118」は、18年前の阪神淡路大震災によって宝塚で亡くなられた方々の人数です。 ・

『無数の生』言葉の展覧会1511

一つの生じゃなく 無数の生 生は死を内包して よりよく生きようとする 無数の生じゃなく 一つの生 ※明日より「生」展開催!! ■ある日突然、武庫川の中州に現れた「生」の文字。 「なんて読むのだろう?」「どうしてこんなところに?」 不思議な現象は、人々…

『アッと晴れる』言葉の展覧会1511

先程までずーっと曇っていた空が パッと晴れる どんよりと 嫌なことばかりが噴き出してきて 堂々巡りで どうしようもなく・・・ くすぶり続けていたこころが あることをきっかけに サッと晴れる とにかく晴れるのを待つしかない いつまでかかっても ずーっと…

『めでたしお年寄り』言葉の展覧会1510

めでたし めでたし こんなに長生きして おめでとう いろんな困難や苦労を乗り越えて モノがあふれおいしいものが食べられる豊かな社会にしていただき感謝です ただ猛突進だったのは仕方のないことだったかもしれないけど こころの豊かな成熟社会はこれからの…

『くりかえす』言葉の展覧会1509

くりかえす 入れては出す くりかえす 日々同じようなことを言って 日々同じようなことをやって くりかえす 毎日食事をつくり食べ 洗濯をし取り入れる 家を出てはたらき 戻って夕食をとり 風呂に入って寝る くりかえす 新聞やテレビのニュースや天気予報をさ…

『寒さと仲良しになりたいけど』言葉の展覧会1508

今朝も 寒いな と感じて目が覚めた 白い息を吐きながら 温度を見ると 零下1度 田舎家のエアコンもないすきまだらけの部屋に 冷気の侵入 だから顔が冷たくいたいんだ ぼくは寒さに縮こまって 4枚重ねの布団や毛布をかぶる ・ でも 北海道では氷点下20℃だ…

『夢の言葉』言葉の展覧会1507

世界中でここだけにしかない えも言われぬ美しい花 その花をあなたに捧げます と 夢の言葉が心をこめてあなたに向け 書かれ 読まれると えも言われぬ美しい花は 実際、あなたの心に贈られる 夢の言葉は 現実をつくる あなたはとても喜び、幸せいっぱいになっ…

『すきまから ポロッと夢』言葉の展覧会1506

街のまんなかに ちょっとほころんだカフェがある ほころびから ポロッと夢がもれる 只今、増殖中! 求む『と』角材アート うんっとっとっとっと けったいやな 通行するひとはかんがえる そして ふふっと笑う そこに生活の裂け目が見えた そこから囲いの外を…

『今年こそ』言葉の展覧会1505

・今年こそ部屋を片づけ整理整頓をしたい。 ・今年こそ飲み過ぎないようにしたい。 (せめて、週に1日はノンアルコールデーをつくりたい) ・今年こそ○○○を手に入れたい。(○○○は秘密) ・今年こそじっくりと考え、いい詩を書いてみたい。 ・・・・・・・・…

『そんなもんが夢』言葉の展覧会1504

夢 夢って何だろうか このぼくの夢って ・ 子どものときや若いときには おおきな夢があった それが初老になったいま 捨ててしまったか すでに忘れ去ったか ・ しかし ぼくは夢を持ち続けてきたようにおもう こころのどこか片隅に 捨てず忘れず大事にしまいこ…