2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『・・・』 No.3635

いま母は寝たっきり ほとんど目も開けない食事もとらないのでかなり弱っている来月で93歳しんどいだろうな ベッドの横から 手を握ると少し反応母の指がぼくの手をなでるように すこしだけうごくかすかな指のやりとり手の対話母はわずか目を開けぼくのほう…

『最果死をおもいて』 No.3634

眠っていたのに起きていた ぐっすり浜辺の砂のあたたかさ海はかなしいふるさと寄せては返す波 波 波間に挟まった幸せそんなのあるのか でなく やはり はちゃ めちゃな そう 像力 とび ふわふわ飛び回りぼくの頭上で舞っているソウゾウは 想像と創造なのと ぽ…

『すれちがいざま』 No.3633

話す必要はないひと目見ればわかる ひととひととの深いふかいつながりの 底を流れるものあっ このひとと通じているその不可思議な出会い わかるものどうしはわかる一瞬のうちに心と心が通じ わかりあえる でもそんないっしゅんのふしぎなじかんもすぐおわる…

『ささいなとき 運命』 No.3632

いやでいやで はやくここからたいさんしたいときがあるいごこちよくてすてき いつまでもここにいたいときがある 今日、私のなかでちっちゃな蕾がみつかった なんでもないささいなことをほっぽりだしてきたつけは かえさなければ 日常の中でフツフツと良いエ…

『冬の夜、風強く』 No.3631

いったいわたしは何をしているの何をしてきたのわたしって何なの なぜかわからないどうしてこうなってしまうのかある日ある時こんなわからぬおもいがわたしをくるしめる おもいがけず涙がとめどなく流れる 外は強い風が吹いて戸をガタガタいわせている ・ ・

『断片』 No.3630

眠れぬ夜*ああ、昨夜は離れていたかなりの距離遠くから声をかけあっていたような*この地がいやとか人がいやとか業がいやとか 鬱になったとか*おかしな天気がつづく晴れだとおもえば雨雨がふっていたかとおもうと急に晴れだした冬なのに春のあたたかさで大…