2020-01-01から1年間の記事一覧
この春から夏、夏から秋、そして秋から冬にかけて都会は灰色で 憂鬱だみんなマスクをしてうつうつと歩いている この院内では誰もが脅え、警戒していつもの声を発せず目だけがキョロキョロ動くその目は多忙を極め優しく血走っている 所々、門が閉ざされ どこ…
秋の日のどこからか返事がやってきた ひろい海にぶらりぶらりと漂っていた詩の入った壜を どこの浜辺で見つけられたのかどなたさまか拾ってくださった ぼくのある詩を読んで 「涙が出ました」 とツィッターでの嬉しいお返事 この世界で たった一人の方がぼく…
睡眠から逃れてぼくは遠い果ての旅に出た果てしない青空にポカンと 鍋が浮いている道連れだ と言うとポカリポカリ 流れ出し流れに流れて 秋が落ちているぼくはそれを踏んで台所という駅に辿り着き 青空の鍋でみそしるをつくる朝はまだ来ない みそしるはクツ…
通の人たちから ものを見るとそれが いいもの かどうか がわかる 大多数のいっぱんの人には全くわからなくてもわかる人にはわかる ものをジ―ーッと見る目とものとの長いつきあいと奥の深みからものを見ると 観える人には観える それがほんまもんかどうか観え…
緑、緑、緑の里山の中で子どもやおとなたちが三十数人、集い里山の音楽会をする 歌声は歩き、走り、はずむ三味線、太鼓が鳴って踊りだすギターの美しい調べはうっとり山中に音楽は響き流れる ああ、楽しい子どももおとなもおおはしゃぎ笑顔、笑顔、笑顔 青空…
辛いときや苦しいときあなたはぼくのそばにいていつまでもこんなことは続かないよと言って ぎゅっと抱きしめてくれる 悲しいときあなたはぼくのなかに入っていっしょに泣いてくれる あなたはいつも凛としていてぼくがしりごんだときはポンとぼくのお尻をたた…
里にある ある家に夢が訪ねて来て玄関に立ってあいさつをするおはようございます 朝陽がまぶしく当たり戸を開け 中に入ると夢が居て あいさつをするおはようサン また別の夢がやって来てまたまた別の夢が訪れ夢同志が ちょっといっぷくそしてみんなお茶をの…
刻々と変わり流れる時間 時が流れるって何だろう 時計はなぜ時を刻むのだろうおっ、5:55時 間 よ 止・ま・れ いま、今この瞬間を つ か ま え ろ嗚 呼できない 流 れ て し ま う時間は有るのか無いのか ・・・・・ かくして過ぎゆく時間を酒の肴にして…
秋の里 一日のほほんと ひとり占め 今日は秋のよき一日だった。一日中独り、家やその周りで、ボーっと過ごした。読書をしたり畦一杯に咲くコスモスを愛でたりコーヒーを味わいながらのんだり日記やブログを書いたり空想したり畑に来られたKさんに黒豆3株をあ…
『ネックスト ステップ』 No.3696 それはあたりまえのものとしてゆるぎなく見えない強固な殻があり日常のものとなっていたこれまでずっと ところがだ それが小さな微さなものによっていともかんたんに崩されてしまった脆いもんだ ヒトの創ったものなんて時代…
たまってきて散乱するゴミとしかいいようのないモノささいな営みの中にひそんでいる大切な事を 忘れ のほほんと日々をおくっている 何してるんだろ、ぼく あっちへこっちへ 寄り道ばかりああ、道から逸れてどこ行くの 身辺を片付けていたら忘れ去っていた化…
詮索好きでおせっかい屋になってなにげなく それとなくみまもろう ひとりぼっちのおとしより迷惑をかけ合おう つつましくプライバシーなんてほどほどに助け合いこそだいじなのよ ご近所さんテレビばかり見て 引きこもらないで家から出てらっしゃいよおしゃべ…
秋の夜のしじまにお月さんがポカァーン わがおもいわがよくはるかにこえてポカァ~ン いにしえのせかいじゅうの人たちのけいけんがドドドーッとながれてくる 言葉の向こうに言葉にならないものがひそんでいるポカァン ・
このごろ朝方、ネコがいつものように屋根からやってきてぼくの寝ている二階の部屋を知っていてとても高く可愛い声でミュアーンとなく ぼくは知らんふりネコは窓の戸をガリガリして鳴き続けるミューン ミュアオーンぼくは入れない ミューンミューンミュアーン…
ひとっこひとりいない山路すみっこに ひよわに はじらうように咲いている だいじょうぶだよここが居場所里山 巷はあちらもこちらも嘘っぱちのごうまんな盗人ばかりそばを通るとひっつき虫でズボンもシャツも手袋も台無しだ 人里離れた里山にひっそりと暮らし…
ゆれるゆれている秋の風に 青空のもと大地へ愛をそそいで自分のために自分にかたりかけゆれている しんけんに けんめいに 大地にへばりつきゆれているコスモス 秋につつまれてたった一りん 多くの一りんが 幸せそうにゆれている *************…
この秋に 立ち往生してあ~あと 深いため息をつくわたしたちはたいへんな過ちをしているのではあるまいか 遠いさきにみえる廃墟 聴こえるよわよわしい歌いまは壁の向こうから内輪だけの賑やかな声が 途切れ途切れに聞こえてくる細胞に流れ込む宇宙 寛容の免…
天の上には大きなおおきな風が吹いています流れるんです 時が流れます いのちが 相変わらず俗世は混乱していますあの人はもういませんいないんですもうけれど秋の夜はやってきてお月さまが妙に明るく煌めいています 流れる時流れる命 だから地上のぼくらにも…
ある日 フッと魔が刺したんです こうして人となんやかやあることにこうして動き回ってあれやこれやしていることに なんでオレ、こんなことしてるんだろうワタシ、何やってんだろう いったい 生きることは面倒やな生なんてどうでもいいんです エエイ! 死んじ…
ゆれる 風 に コスモスあたいの 髪が 花の中 に すっ とはいる さわる や さ しくうたう コスモス 風と わたしと コーラスしながら ああああああ、ああ いいなあ秋 あちらにもこちらにもしあわせがひそんでいる 秋のなかに あ た いが 埋まっている ・ ・
これまでのあいさつが 会話がやりとりが 対話が けんかが約束が 葛藤が 喜びが 幸せが膨大に残っていたのに 一瞬にして消えてしまった 跡かたも無く なーんも無く消えてしまった 交情も 恋も 愛も 生も おそらく一瞬にして ・ ・
無いのに有るんですよたしかに湯上りの肌はしっとりあなたが吸着してわたしがはじまったのよ いない だ れ も不在の まま で とんち問答ふたつの膜膜どうしが近づいて ぶつかり は な れ る繰り返す往来入れなければ出な いいい感じ シンギュラリティはまだ…
あまりにもスッキリしているので青空に向かって両手を広げてみた なんだか少し空にとけこんだような手に取りたいわたがし雲 そら、 空、 天、 宙、無と有を繰り返す宇宙 なぜに? 漂流するきみいま どこにいるんだい ゆれるコスモスの花々楽しく飛び回るハチ…
闇にパチッパチッ と飛び散り悲しげに わびしい と美しくパチッパチッ と生をたしかめはかなくチリッチリッと消えてゆく *何年ぶりだりだろう 線香花火 * 昨夕、わが家の庭で3家族の方々がやられたバーベキューに誘われました。畑でとれたナスやカボチャ…
時さわさわ変わりゆく色秋の里山 * ゆれる音突き抜ける蒼秋山の花 * 青空の海ぷかりぷかり秋の雲 *紫の深さ明るさサワギキョウ *しとしとと天から地へサワギキョウ *山路にて何やら尊しサワギキョウ (芭蕉のパクリ) *白ピンク花から花へと旅する赤と…
それ以後 しばらく経つと人はそれをすっかり忘れてしまうだろうそれだけではない その前も おそらく記憶は脳の片隅に残って 何かが変わりだしたその何かは 新しい現実だ新しい何かは日常となる 「その前」は過去のこととして「その後」の日常に呑み込まれ ど…
きしむガタガタして開けにくいすき間だらけ朝が来れば 朝の光が戸のほうぼうの隙間からもれてくるもう古ぼけたポンコツのわが田舎家の窓の戸どうしようもない でもぼくはこの戸が好きだ朝、戸を開けるときちょっと困難を要すけれど喜びを感じている 開けてい…
秋空に雲戯れ山微笑む *稲穂ゆれ草刈機の音遠い旅に *稲穂いちめん黄金の恵みお辞儀する *涼風訪れる二階より眺める秋景色 *草葉稲穂 夫々もつれ重なる 固有の秋 *秋の日にネコ膝に乗り欠伸する *膝の上秋風涼しネコ眠る *秋の空 夢追い人戯れ 山微笑…
ひらく窓をひらくひらく家をひらく それ以後もひらく 人は来て 去る出て 入る ひらく線と線の間をひらく夫々固有の線が もつれ かさなり草木のようにゆれふわふわ浮いて ただよっている あちらにもこちらにもさまざまに じつにいろんなものが生成して ひらく…
暑さが抜けわずかばかり涼しさが訪れた 草たちは活き活きと生きようとしている 秋はかくれたまままだ見えない 自分を見つめ無常を感じるにはまだ早すぎるのかもしれない あるいは あの青空の彼方でふわふわと孤独は旅をつづけているのかも ・ ・ ・