2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『キキョウ』*No.2206

キキョウの花が ゆれている どこか とおい わからないところで 死んだ 若者 夥しい人たち (死んだ人たちには みんな生まれ育ったふるさとがあるのに) (かつて・・・) (いったい だれが なんのために このような・・・) (これからも こんなことがおこ…

『晩夏』*No.2205

田や野山は緑々 赤、黄、白と庭に花は咲き乱れている 青い青い空に 白い雲が流れてゆく 青空を雲がおおい 雲が流れ雲が消え 澄みわたった空の 遠い遠い日に 今ここに住み働いている人は 一人もいない 私はいない ・ ・ ● ・ ・

●宝塚音楽回廊 in 西谷

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『鈍行に乗って』*No.2204

あっ、こんなところに可愛い花が 大都会の道端のコンクリの割れ目に 名も知らない 可憐な花 今日は急行の満員電車じゃなく 鈍行に乗って のんびり帰ろう 大阪の空 ・ ・ ・

『いや〜な感じ』*No.2203

なにか いや〜な感じ どこか うえのほうで かってにきめられて 近々なにかおそろしいものがおりてくる感じ そんな気配 知らないあいだに しのびよってくる危機のような なにか いや〜な感じがするこのごろ ・ ・ ・ ・

『勇ましさの裏』*No.2202

想像してみりゃ だれだって分かるだろ (何人かの人たちの想像力が 枯渇しているだけなんだ 特に、トップの人たちの) 勇ましく語って 勇ましく出て行った が その裏はみじめでみすぼらしく 悲惨なもんだ トイレなんてものはない 蚊や嫌な虫にたかられ 根拠…

『我が家のサワガニ』*No.2201

もうずっと前から 我が家の軒先の溝に サワガニたちが棲みついている ふだんは石垣の中に引っ込んでいるが ときどき おそるおそる顔を出して周りを伺い すぐ引っ込める でも 雨が降りだすと みんなにょこっと顔を出し 体を踊り出し 待ってましたとばかりに …

『蝉の抜け殻』*No.2200

大きなサトイモの葉の上に 蝉の抜け殻 きみはどこへ行ったんだろう この世は楽しいかい おもいっきり鳴いて おもいっきり羽ばたいて 短いいのちを全うしようじゃないか ああ、こんなところに 少女の帽子の上にも 蝉の抜け殻 ・ ・ ・

『夢中になること』*No.2199

「人というのは不思議な生き物 何かにすがって 何かに夢中にならずにはいられない 芸術、スポーツ、宗教、・・・等 夢中になるものが見つかれば 人は生きていて救われる」 と103歳になって分かったことを シノダさんは語っている なるほどその通りだろう …

『あるとき』*No.2198

あるとき 青空を灰色雲が覆い どしゃぶりの雨を降らす あるとき 河原のきれいな石は 洪水で全部流される あるとき 人は心臓発作でバッタリ倒れる そう、いつも私たちは あるとき 壊滅的なものがやってくることを 予期しておかなければならない あるとき ふと…

『もしも』*No.2197

もしも 見えない幸せがあちこちに落ちているとしたら こころあるだれかが気付く もし かしたら これかも やっぱりもしもし もしもーし もしも 詩 ・ ・ ・

『熱狂の時代』*No.2196

暑い暑い夏 熱いおもいに 熱いおこない そんな若者が少しずつ増えてきた こりゃ 駄目だな 暗く恐ろしい時代に逆戻りかなと失望していたが 鬱陶しい空気がゆらぎ 新しい熱い風が流れてきた 熱狂ーー ひたすら理想的なものに 純粋にモラル的なものに向かい 利…

『湯ったり』*No.2195

ろくにんで のんびり 湯ったり くまののゆ よいしょでお世話になった人たちを招待して 遊ったり楽しんだ 有馬富士の麓の川沿いの道を 草花を愛でたり歌ったりして散策してから 三田の温泉・くまののゆに湯ったり入って ゆったり食事をした ろくにんで癒った…

『楽しいオリオリ』*No.2194

夕方、よいしょ3000枚が届いたと ハヤシさんから電話があって うちの家でオリオリを始めた そのうち ワタリさんが来て サカモトさんが来て やっとつかまったオカダさんが来て (みんな、その時の連絡で即座に来てくれて) オリオリを続けた 世間話をした…

『来訪者』*No.2193

5人のびじゅつのせんせいたちが わが田舎家にやって来て 庭でバーベキューをする 予定だったが 生憎 雨が降り それは中止して 買ってきてくれた弁当やおかず等をつついて 一杯飲み さいきんの美術じょうほうなんぞを語り合いながら わいわいと過ごした 雨が…

『即席ソーメン流し』*No.2192

ヒマリちゃんとケンタくんと3人で 裏山へ行って竹を切って来て 竹馬を3人で分業して作った さあ、できあがり 乗ろうか でもこれは難しい 低い方も持ってもらってやっと歩ける ああ、腹減った また 徒歩2分の裏山へ行って長い竹を切って来て 半分に割った …

『「 生 祈りのメッセージ」の一日 』*No.2191

朝はよから オオノさんの車に乗せてもらって行って 机や椅子やテントを運んだり 組み立てたり 竹を立てたり 灯篭を並べたり・・・・・ われわれ実行委員と太陽光発電の人数名と 甲子園大学の学生さん18人と ナカスジ児童館からも数名と 太陽がサンサンと降り…

『いつか起こる奇跡を』*No.2190

待っている いつか起こることを待っている いつか素晴らしい 奇跡が起こることを待っている 一生に一回か二回程しかやって来ないものを 待っている 日々 心の準備をしながら ドキドキしながら ・ ・ ・

『1』*No.2189

わたしという ただ一つの とっても大切な かけがえのない1 でもその1は たくさんの中の1にすぎない それに気付くこと それを知ること そのバランスをとること わたしは1 あなたも1 かれもかのじょも1 あそこに歩いているあの人もその人も1 遠くのまだ…

『バランス』*No.2188

The only one と one of them の間 バランスをとることの 大切さと 難しさ ・ ・ ・

『干からびた蛙』*No.2187

田舎家のトイレに入ると 便器の横で 蛙が モウダメデス と両手両足を挙げ 干からびて 死んでいた もうこれで3匹目だ 今年はどうかしている こんなことは無かったのに 戸の下などガランと空いていて 逃げ道はとても簡単だったのに・・・ 人間もこんなときがあ…

目下、展覧会中!! 「SEISEI」

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『猛暑、バテバテ』*No.2186

だるい 暑い 暑い だるい ただだらんと 何をする気も起らず 寝転んだり 横になったり ひるねをしたり だらだら だらんと過ごす 疲れがたまってだるい 旅をしてはしゃぎ過ぎたのか 畑仕事で働き過ぎたのか 飲み過ぎたのか 暑さのせいなのか ただだらんと だら…

『九州一人旅7』*No.2185

夏休みの由布院は人でごったがえしていた あちらで中国語こちらでハングル どこかから英語やしらない国の言葉 あれっ 日本語が聞こえて来ない ・ ・ ・

『九州一人旅6』*No.2184

浜辺で拾った カドが無くなった貝 まんまるい石 南国の旅の お土産 ・ ・ ・

『九州一人旅5』*No.2183

夕方6時はまだまだ明るく 海に陽が射していた ぼくは人っこ一人いない海で泳いだ 65歳の夏 ・ ★ あの日の日時を 知らない人70% 戦後70年目の ヒロシマ・ ・

『九州一人旅4』*No.2182

猛暑の夏の旅の黄昏に ぐぃっと冷たさを飲み干そう 海も山も空も 灰白色にぼやけてきた ※旅館の部屋から太平洋を眺めながら飲む缶ビールは最高に美味かった ・ ・ ・

『九州一人旅3』*No.2181

なにもかもすべて 砂をかぶって みんな忘れみんな無くし すっきりしてしまった 指宿の砂蒸し風呂 ・ ・ ・

『九州一人旅2』*No.2180

はじらうおとめのほっぺのように ほんのりとあかくそまって くれてゆく 南国の夕暮れ ・ ・ ・

『九州1』*No.2179

人吉の 人は良し お人よし いい方たちだった ・ ・ ・