2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『腕時計』言葉の展覧会1143

毎日 ゆられ ふりまわされても たたかれても 刻々と 時を刻んでいる ● ※今朝、慌ててくだらない綴り言葉を5編つくる。1日1編載せるのはちょっと苦痛。しかし、自分への叱咤にもなるし修行にもなる。しかししかし、中身はどうでもいいのか?!

『過剰包装』言葉の展覧会1142

パックパクパク開けにくい 包みのなかにまた包み めんどうもんどうやめんどう パックパクパク食いにくい 包んで包んでまた包んで いかにもはなやかけっぺきかんぺきだ パックパクパクくたびれる 包みをほったらまた包み みてくれ売れたらいいとおもってる パ…

『自由信仰』言葉の展覧会1141

誰にもおかされず 自分一人で考える 気の向くままに 好きなことをする 「私の勝手でしょ やりたいようにやってるんだから」 もっと自由になろう もっともっと と言って何もしない でてきたのは 他者には目を向けようともしない 内省的で我が儘な蛸壺人間 は…

『どちら』言葉の展覧会1140

この人は 他人の落ち度や 欠点を見つけて それみたことかと たたいたりけったり あの人は 他人のいいところをさがして ほめたたえ ともに笑ったり歩いたり

『本性』言葉の展覧会1139

死にたい いつ死んでもいい と言いながら もっといい病院はないかとさがしている ひとに迷惑をかけたくない と言うが 妻はその「ひと」にははいらない ・

『むしくいキャベツ』言葉の展覧会1138

むしゃむしゃキャベツ パリパリボリボリキャベツ おいしいキャベツ むしゃむしゃバリバリ 青むしくんは食いしんぼう むしゃむしゃバリバリ おいしいキャベツ みごと あなだらけのキャベツ みごと みごと むしくいキャベツアートの出来上がり! キャベツも負…

『岸本おじさんの鼻毛』言葉の展覧会1137

1年ぶりに会った 岸本おじさん ネパール帰りからなのか 陽に焼けて老いもあまり感じられず 歩けないのは相変わらずだけれど 元気 と思いきや 話し終えてからは うつむいてしんどそう もう73や も、もう死ぬわ くったくなく笑いながら言う でも目が微かに…

『システム過剰依存』言葉の展覧会1136

やめられない とめられない いまさらやめられない とめられない こんな こんな今でも あの66年前から 何百年も前から 引き継がれた 悪い 悪い共同体と 悪い 悪い心の習慣 ソノ逆機能は 「盲目的依存」 お上への 市場への マスコミへの 悪しきシステムへの …

『予兆』 言葉の展覧会1135

ヒトがつくりだした 自然の外にあるものによって 余剰の便利さを得たが ある時 そのものは怪物に変身して ヒトを滅ぼそうとしている 今、その予兆が・・ いまだ気づかない つくられた「現実」に溺れた ヒト数多 ・

『それでも日本人は選んだ』 言葉の展覧会1134

かつて※ それでも日本人は戦争を選んだ それでも日本人は責任をとらないことを選んだ それでも日本人は加害者であることより被害者であることを選んだ それでも日本人は悪い共同体への盲目的依存を選んだ そしていま それでも日本人は原発を選んだ (という…

『ふしんのくに』言葉の展覧会1134

このくにでは だれをしんじていいのかわからない せいじかも かんりょうも きぎょうも がくしゃも しんじられない ずっとまえからそうだった せんそうがあったときからも けんりょくとうそうと しんじつをかくしたはっぴょうと じこほしんのきべんと くりか…

『ガレキ』言葉の展覧会1133

ガレキは依然と残ったままだ その汚臭といったら どうしようもない 権益まみれのシステム 権益まみれの復旧 旧態依然たるガレキ もういい加減にしてほしい 復興のために はやく はやく撤去を しかし ガレキは依然と残ったままだ では 飛ばないか ガレキの上…

『現場から遠く離れて』言葉の展覧会1132

現場の言葉は ズキン ドシリと 重く重く響く 直接的に 現実そのものから発しているから 現場にいない言葉は 驚いても嘆いても応援しても 呟いても怒っても悲しんでも あまり響かない どころか頭上を素通りする そんな言葉はなんにもならない 隔たり! 現場と…

『どくろ』言葉の展覧会1131

暗い海底に沈んで ゆらゆらゆれている 行方不明の どくろ 少し前までのことを おぼろげに覚えている かなしいどくろ 大きな揺れの後 私は海に浚われ 余分な肉や内臓は 魚や鳥や微生物に食べられた どくろ 生きていた頃の 私の名前は思い出せません そんなも…

『日常と悪夢』言葉の展覧会1130

この頃は日常が少し取り戻せて・・ さあ、元気をだして と毎日自分を奮い立たせています いろんな人に出会って勇気づけられています そしてなんとか仕事にありつけ嬉しいのです 辺りに緑も増え花を咲かせています 私、少し花の美しさがわかるようになりまし…

『加害者』 言葉の展覧会1129

「知らなかったんだ あまり気にかけていなかったよ よく分からなかったし そんなひどいことは決して起こらないだろう まあ、おこったとしても なんとかなるさ、と思っていたんだ ーそこに 自ら加害者になっていることも気付かない私がいた」こんな紙切れが一…

『夢想家はノーを!と言わなかった』言葉の展覧会1128

ノーを! と言った 夢想家は自分が主張してきたことがやっと市民権を得た しかし ノーを!と言った夢想家の叫びは届かなかった やはり いつの世も届かない 夢想家は「夢想家」にされ ひとときの病に堕される <この年、 夢想家は一時的に回復したがあまり長…

『外からの詩』 言葉の展覧会1127

気持ちとしての義援金を送ったからといって 少しボランティアに行ったからといって 節電し続けているからといって できないないことがある できるものでもない わかるものでもない 16年前の大震災の体験を持ちだしたって ・・・ あのとき あの地を想えば ぼ…

『夕暮れの散歩』言葉の展覧会1126

見知らぬ街を歩く 気の向くまま 足の向くまま 歩く まっすぐな道 細い道 曲がりくねった道を通り 断片から断片へ 出会う家 通り過ぎる家 さまざまでいて 同じような家々 どこの家にも 鉢や プランターや 庭に 緑が植えられ 花が咲いている 赤、黄、白、紫、…

『見えない毒』 言葉の展覧会1125

見えない毒 消えない毒 分解できない毒 空間の汚染 時間の汚染 解決できない安心 消えない効率 見えない破壊 ・

『土を掘る』言葉の展覧会1124

土をはがして 袋に詰める ほうれん草が叫びをあげる やっと解放されたが 逃げても逃げても 逃げられない牛 どうしてくれるんだよ こんなことしちまって ねえ、あんた おいら、あんたの恩恵なんかおいらはこれっぽっちも被っていないよ なあ、あんた それでも…

『のらないとき』言葉の展覧会1123

のらないときがある なにかどんより よどんでいて よどみがぼくをぐるぐるまきにする どうしてものらない どうあがいても のらないときがあるそんなときは のらないままに ただぼんやりとうっとうしく のんべんだらりと すごすにかぎる ・ /

『広島竹原のホタル』言葉の展覧会1122

ひとっこひとりいない 楠の影 ホタルが草に 橋桁にとまっている やがて 小さな灯が戯れる 光の絵画 暗闇の 秘儀 時の流れ ぽっと輝く生 掌のなかの いきずく灯り はかなく 明るく ちょろちょろ流れる小川の流れ ぐぇろぐぇろ蛙 半世紀戻って 二人の少年はは…

『権力者の構図と物語』言葉の展覧会1121

この構図は どこかで見たような この物語は どこかで読んだような ・・・・・ 人々が右往左往して苦しんでいるときに 啀み合い叩き合って泥仕合の権力者共 危機に瀕した人々が 危機に立ち向かうのでなく 互いに争い殺し合っている構図 やがて 自滅していく人…

『信仰』 言葉の展覧会1120

ヒトが 便利さと 幸せを求めて 作り出した神様 テクノロジー ありがたやありがたや 崇め奉り 科学も理性も神のしもべ いつのまにか おそれおののく怪物に ヒトも僕 制御できると信じ切っていたものが 一人歩いて いまやもうお手上げに ありがたやありがたや …

あたたかいものが 急に冷たくなって おだやかなところが あっ、と鬼の形相に変わって 明るいところが 突然、真っ暗闇 ・

『変貌』 言葉の展覧会1119

さあ、どうぞどうぞ オレ? 関係ないんだけれど いえいえあなたは将来有望な方 う〜ん、いいのかなあ こんないい温泉でこんなに御馳走出されて ええ、いいんです そのかわり仕事をお願いしたいのですが えっ、仕事もやらしてくれるの いいよいいよやるよ そ…

『近頃の・・』言葉の展覧会1118

善かったのか悪かったのか よくわからない ・