2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『真っ赤な柿』 No.3591

きまぐれな秋の空今日はご機嫌よく晴れてわずかな風に はらり ふわりと 落ち葉ふるかすかな葉の音のんびり ゆったり 聴いて 光る空のもと枝に残る 真っ赤な柿の実その下に見事な柿の葉絵ほかほかしたこころで観る ・ ・ ・

『ゆれる秋』 No.3589

ひさかたぶりの 朝風呂のあと昨夜の楽しい宴の後の部屋でなんにもしないで ただぼうーっといる 降り続いていた雨が止んで 曇りになりやがて雲の透き間からわずか光がもれてきた猫が膝の上に乗ってきてぐるぐる鳴らす なんとなく 外に出てふらついてみれば枯…

『ぼくはひとりぼっち』 No.3588

ぼくはひとりぼっち今日はひとりぼっち今日は引きこもりの日テレビをちょっと点けるがすぐに消す孤独にはほど遠いけれどいいもんだ今日はひとりぼっち今日「も」じゃなく今日「は」ひとりぼっちさみしさが少しやってくる胸がきゅっとなってこれもまた愉しい…

『あかるい光りが』 No.3587

木に出会い 林に入り 森につつまれる樹木 ほうぼうに枝を伸ばし葉を茂らせる枝は まがり くねり からみあう最初に紺色が塗られて流され次に緑色 それから黄色、青色、紫色・・・いくえにも重なり 積み重なり様々な色を覆って闇が訪れるそこへ波が押し寄せる…

『朝焼け』 No.3586

屋根瓦が赤く染まる風無くカラスが鳴いて山里はひんやり灰色雲が少しずつ鮮やかなオレンジ色に変わっていく山際に陽が昇る明るく明るく ・ ・

『無常』 No.3585

あの大嵐の日からぼくは未だに言葉を失っている 水に浸かるまち泥まみれの家声も出ずただ呆然と立ち尽くす人・・・ 次から次へと災いの到来世の常なら無いことだらけの世界たったひとつだけだったものの喪失列島民のかなしさ 涸れた涙が鎮まるころやがて静か…

『秋日のコスモス』 No.3584

遠くでつつましやかにゆれているあわいぴんくのコスモスもどかしく 愁いがつつみこみ私もゆれるしろいコスモスのままで ・ ・

『無題』 No.3583

ひとりちびりちびりと酒をあじわう ・ ・ ・

『いまはおぼろ』 No.3582

何かある何かあるぞそこへ行けば その時が来ればしかし そこが見えない 見えてこない見つからない いつ来るかわからないすべておぼろ でもぼんやりとわかるこの辛い山を越えたらそこに何かがあることを何かたいせつなものがかくされていることを いま、霧の…

『秋の夕餉』 No.3581

とつぜん切り出した話にこころが動く「障がいで隠していたのをおしゃれに変えたの」「へぇ、マイナスをプラスに転化したんだ」畑でとれた野菜の天ぷらを食べぐぃっとお酒を飲みながら話ははずむ秋の夜隣に猫外はくっきりと半月 ・ ・ ・

『里ゾー夢 1』 No.3580

住み慣れた山里の 一軒家そこは朝陽があたり、夕陽が染めるあなたがたが居てくれるから この家で愉しく生きていける 住み慣れた田舎家のたくさんの宝あなたがたの思いが詰まってかすかににぶくおくのほうで光っているあなたの旅はどこまでも続く帰ってくるこ…

『朝焼けをながめるぼくたち』 No.3579

色が移ろう空朝焼けをながめるぼくたちつむぎが膝の上に乗っかってくるかとおもえばぷいとすぐつばきの方に寄っていく朝陽があがっていく寄り添ってお互いをみるかとおもえば空をみるぼくたちはオレンジ色が消え白くなっていく雲をながめている朝の時が流れ…

『たのしく生きる』 No.3578

この頃何かをしようとするとき、たまにですが、ついて出てくる言葉があります。「どうせ死ぬんやから、愉しくやろか」こう思ったらなんでもできるような気がします。そうです。ぼくもほかのひともみんな遅いか早いかでみんな死んでしまうのです。これは、確…

『惜しみなく 独りでも』 No.3577

この道を一緒に歩いているときあなたが急に違う道を歩んでしまったらどうしようそれでもぼくは歩きます独りで歩きます孤独をかみしめながら夢を探して歩きます あそこまで上ろうとしていたのにとたんにあなたに梯子を外されたらどうしようそれでもぼくは壊れ…