2013-01-18 『証人』言葉の展覧会1519 忘れないで と言われる 忘れない と言う 忘れたくない と思う でも 忘れてしまう ひとは忘れる 名を失いゆくものに 名をもたない声に そっと 詩人は触れる 忘れられる過去への まなざし ぼくはときどきあのときの飢えを思いだしたように かれによって書かれたものをひもとく 詩人の人生が 少しずつ消えていく ・