2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧
はじらいの 花のなかへはいって あまいあまい蜜を吸っている 虫たち くすぐったいよ きもちいいよ ●
葉が 恥じらいながら 美しくなりたいと ぶるぶるっとつよく想ったので 花に 変わったんだ (花は葉が変身してできたんだよ) ●
ちいさく かれんに つつましやかに咲いている ●
くものすに 雨の滴が散らばる 抽象画 ●
黄色にピンクに白にと 咲き乱れる6月の花 *
『赤ジソ』言葉の展覧会1347 つやつやと どくどくしく しわくちゃに ●
そらっ 空だよ そそられる空 内と外の境目宇宙 地球のうすっぺらい補助線 雲を泳がせ 雲をまき散らし 雲を塗りたくる 空 一切空 くう その下くうくう寝る 空 太陽と逢い引き ●
青虫くんが先を越して 描いた キャベツの葉アート ●
きらわれているのか しぶとく生きているためか 毒溜めとか地獄蕎麦とか 十薬や重薬という生薬なのに 花じゃないといわれる4枚の白色の総苞 花弁も、がくもなく、雌しべと雄しべのみからなる 淡黄色の小花 ちょっとのぞかす 不思議な懐かしさ 白い追憶 ●
落ちそうで落ちない 緑葉にくっついた 滴の宝石 ● ● 「落ちそうで落ちない」の次に、「愛着、あるいは愛執」とか「愛憎」等を入れようと思ったが止めにした。滴の宝石は、滴の宝石のままに。
初夏にも秋が入り込んで 白爪草に混じって もう秋桜が咲いている *
台風を前に 動ぜず ただじっと哲学する 雨蛙 ●
舌をベロンと出して 咲かせている 雪の花 ・
緑も 紫も白も ピンクも混じって みんな楽しく咲いている ●
水田に入って みんなで植えようよ ここだけが何やらワイワイガヤガヤ 緑のなかの一画 ■
人間様は困った顔をしているが 草たちにとっては 大喜びで このうえない生の賛歌 ●
空へ空へと 迷いながら光をさがして つるがのびる *
もうつめつめにすわっている 白く小さな 蕾たち いつ私たちは饗宴するの いまか いまか ● ●
葉っぱの上 朝日を浴びて きらりと光る 宝石 ● ]
水玉をビーズにして 飾っている 蜘蛛 ●
遠い北の国に想いを馳せて ピンクに濡れ祖母り 恥じらっている ●
緑したたる山 緑はえる水田 緑しっとり里 緑がつつむ大地 ●
希望なんていっぱい転がっているのに ほとんどの人が気付かず その上を踏み拉いて歩いたり 走ったり立ち止まったりしている * 右往左往しながら逡巡するわがこころ * 登り疲れてもうくたくた ようやく辿り着いた所は 屹立した崖っぷち なんと清々している…
ときにくっつき ときにはなれ ときにへいこうせん ときにはんぱつし ときにがったいし ときにうしろむき ときにてをとりあう この現象はどこから来るのだろう できるなら つかずはなれず いつも、いや、ときどき気にかけ いつまでもみまもっていたい ♥※な、…
考え抜いた末に 一滴だけしたたる涙 宙に消尽されている生命 目的などなくてなにもかも自由 ミューズたちの神殿はカフェだった つい一昨年、パルナッソス山から降りてきたところだ 天空の神ゼウスの娘女神たちは多くの顔を持っていて そのときそのときの気分…
この面は 無表情だと言われていますが 言いたいことを留め置いているのです 言葉でも顔の表情でも伝えられないものがあります 内ですっかり隠されているもの 深層でとぐろを巻いているもの 無表情のように見えるからいいのです また面は 顔を隠し 心を抑え込…
6月を食べる 山の風景を食べ 緑を飲み干す ※夕暮れに、庭に生えたさや豆を採り、パセリを採り、裏の畑のレタスを採って、緑の風景を見ながら食べた。缶ビールごくごく。ああ、最高だ!
萌え出る やわらかい茎 やわらかい葉 やわらかい蕾 この季節は新鮮さに満ちているただヒトだけは固まってしまって トゲトゲとやわらかさを失っている と見えるが やわらかさは内部で脈づいている ただ目に見えぬ大きな何かで抑え込まれて出てこないだけ やは…
何かを身に纏い 何かに取り憑かれ 何かを縋って生きるのは かなしいものだね 人間って *
水玉をビーズにして 飾っている 蜘蛛 ●ほんとうはみんな同じじゃなかった ばらばらだった あの日よりもっと以前から もっともっと以前から 爆発によってばらばらに ばらまかれた生成の種 ちいさなちいさな宇宙のもと ヒトは つねに何かの間にいる 草のように…