2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『花の虫たち』言葉の展覧会1352

はじらいの 花のなかへはいって あまいあまい蜜を吸っている 虫たち くすぐったいよ きもちいいよ ●

『葉が花に』言葉の展覧会1351

葉が 恥じらいながら 美しくなりたいと ぶるぶるっとつよく想ったので 花に 変わったんだ (花は葉が変身してできたんだよ) ●

『恥じらいの花』言葉の展覧会1350

ちいさく かれんに つつましやかに咲いている ●

『蜘蛛の抽象画』言葉の展覧会1349

くものすに 雨の滴が散らばる 抽象画 ●

『6月の花』言葉の展覧会1348

黄色にピンクに白にと 咲き乱れる6月の花 *

『赤ジソ』言葉の展覧会1347

『赤ジソ』言葉の展覧会1347 つやつやと どくどくしく しわくちゃに ●

『空』言葉の展覧会1346

そらっ 空だよ そそられる空 内と外の境目宇宙 地球のうすっぺらい補助線 雲を泳がせ 雲をまき散らし 雲を塗りたくる 空 一切空 くう その下くうくう寝る 空 太陽と逢い引き ●

『青虫くん』言葉の展覧会1345

青虫くんが先を越して 描いた キャベツの葉アート ●

『ドクダミ』言葉の展覧会1344

きらわれているのか しぶとく生きているためか 毒溜めとか地獄蕎麦とか 十薬や重薬という生薬なのに 花じゃないといわれる4枚の白色の総苞 花弁も、がくもなく、雌しべと雄しべのみからなる 淡黄色の小花 ちょっとのぞかす 不思議な懐かしさ 白い追憶 ●

『滴の宝石』言葉の展覧会1343

落ちそうで落ちない 緑葉にくっついた 滴の宝石 ● ● 「落ちそうで落ちない」の次に、「愛着、あるいは愛執」とか「愛憎」等を入れようと思ったが止めにした。滴の宝石は、滴の宝石のままに。

『6月のコスモス』言葉の展覧会1342

初夏にも秋が入り込んで 白爪草に混じって もう秋桜が咲いている *

『雨蛙』言葉の展覧会1341

台風を前に 動ぜず ただじっと哲学する 雨蛙 ●

『ユキノシタ』言葉の展覧会1340

舌をベロンと出して 咲かせている 雪の花 ・

『賑やかな庭』言葉の展覧会1339

緑も 紫も白も ピンクも混じって みんな楽しく咲いている ●

『田植え』言葉の展覧会1338

水田に入って みんなで植えようよ ここだけが何やらワイワイガヤガヤ 緑のなかの一画 ■

『大雨』言葉の展覧会1337

人間様は困った顔をしているが 草たちにとっては 大喜びで このうえない生の賛歌 ●

『エンドウ』言葉の展覧会1336

空へ空へと 迷いながら光をさがして つるがのびる *

『アジサイの蕾たち』言葉の展覧会1335

もうつめつめにすわっている 白く小さな 蕾たち いつ私たちは饗宴するの いまか いまか ● ●

『水玉』言葉の展覧会1334

葉っぱの上 朝日を浴びて きらりと光る 宝石 ● ]

『蜘蛛の巣』言葉の展覧会1333

水玉をビーズにして 飾っている 蜘蛛 ●

『ハマナス』言葉の展覧会1332

遠い北の国に想いを馳せて ピンクに濡れ祖母り 恥じらっている ●

『緑の潤い』言葉の展覧会1331

緑したたる山 緑はえる水田 緑しっとり里 緑がつつむ大地 ●

『望み』言葉の展覧会1330

希望なんていっぱい転がっているのに ほとんどの人が気付かず その上を踏み拉いて歩いたり 走ったり立ち止まったりしている * 右往左往しながら逡巡するわがこころ * 登り疲れてもうくたくた ようやく辿り着いた所は 屹立した崖っぷち なんと清々している…

『寄り添う』言葉の展覧会1329

ときにくっつき ときにはなれ ときにへいこうせん ときにはんぱつし ときにがったいし ときにうしろむき ときにてをとりあう この現象はどこから来るのだろう できるなら つかずはなれず いつも、いや、ときどき気にかけ いつまでもみまもっていたい ♥※な、…

『みゅーず』言葉の展覧会1328

考え抜いた末に 一滴だけしたたる涙 宙に消尽されている生命 目的などなくてなにもかも自由 ミューズたちの神殿はカフェだった つい一昨年、パルナッソス山から降りてきたところだ 天空の神ゼウスの娘女神たちは多くの顔を持っていて そのときそのときの気分…

『能面』言葉の展覧会1327

この面は 無表情だと言われていますが 言いたいことを留め置いているのです 言葉でも顔の表情でも伝えられないものがあります 内ですっかり隠されているもの 深層でとぐろを巻いているもの 無表情のように見えるからいいのです また面は 顔を隠し 心を抑え込…

『6月を食べる』言葉の展覧会1326

6月を食べる 山の風景を食べ 緑を飲み干す ※夕暮れに、庭に生えたさや豆を採り、パセリを採り、裏の畑のレタスを採って、緑の風景を見ながら食べた。缶ビールごくごく。ああ、最高だ!

『やわらかさ』言葉の展覧会1325

萌え出る やわらかい茎 やわらかい葉 やわらかい蕾 この季節は新鮮さに満ちているただヒトだけは固まってしまって トゲトゲとやわらかさを失っている と見えるが やわらかさは内部で脈づいている ただ目に見えぬ大きな何かで抑え込まれて出てこないだけ やは…

『信憑』言葉の展覧会1324

何かを身に纏い 何かに取り憑かれ 何かを縋って生きるのは かなしいものだね 人間って *

『可能性のゆらぎ』言葉の展覧会1323

水玉をビーズにして 飾っている 蜘蛛 ●ほんとうはみんな同じじゃなかった ばらばらだった あの日よりもっと以前から もっともっと以前から 爆発によってばらばらに ばらまかれた生成の種 ちいさなちいさな宇宙のもと ヒトは つねに何かの間にいる 草のように…