2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧
そこには 骨と皮だけになった叔父が ベッドに横たわっていた 大阪と京都の境にある病院 癌がリンパにまで達しているそうだ よわい82歳の叔父 目はほとんど開かず 見舞いに来たぼくに息絶え絶えに話しかけるが ぼくには言っている言葉がほとんど解せない 7…
ケキョケキョホケキョ どこやろか あこやろか 声はすれども姿は見せない ウグイス ケキョケキョ ホホホホケキョ まだ練習 あちらの方から 合わせて チッチッチーチチチチ 他の鳥も歌い出す 山けぶり うすみどり色に 春光あふれる のどかな春時間 いい天気が…
まだ4月なのに夏の暖かさが続く夕方、甲子園球場で いま働き盛りの元同僚4人とで阪神・ヤクルト戦を見た 去年の今頃の阪神・広島戦は雨で寒かったことを思い出す 打てばカキーンという生の音 グローブで球を受け止めるピシッという音 テレビにはない臨場感…
今日は一日中、田舎家の庭の片づけ掃除と少しの庭づくりをやった。枯れた木の枝や竹が山のように積まれて、外から見るとゴミ屋敷のように見えていた家の庭も少しスッキリした。その後、MARGAの首に白い石を入れてみた。う〜ん、こりゃ顔も入れんなあか…
この仕事について もう48年になる 実にさまざまな人に出会った 35年も寄り添ってくれた人 2年限りの人 1回切りの人 やさしい男に つれない女 とても嫌な人もいた 人の数だけ 座って物語を語ってくれる いろいろな人生を・・・ 大好きだったひとがいた …
居場所を失って うろうろ よろよろ とりあえず生きている 嘘偽りを受け入れ 錯覚も信じ 偶然に身をゆだね 曇って見えない未来にむかって なんとか生きている いつ倒れるか いつ死が訪れるかは分からない 心細くて もうどうしようもないけど 犬は 喪失した居…
ささいなことに こだわって ささいなことに 胸ときめかせ 些細なことを 愛する 日々 なんとささやかで さわやかだ と 言いたいところだが 些細なことに も 迷い 苦しめられている 毎日 ・ ・ ・
電車の中の 前に座った6人の 老若男女 6人6様の各々の ドラマ 一人ひとりの 1回きりしかない 人生 夫々懸命に 生きて 目の前に座っている ・ ・ ・
憩いの家へ老母の見舞いに行ったとき そのすぐ下の田舎道わきがあまりにもキレイだったので 突然、おじゃました寺本さんち 家の周り、家の中はもう 花、花、花で埋まっている 目を輝かせて案内する寺本さんは 花のように今咲き誇っている もう特に、畑の上の…
雨降り止み 萌え出る緑のなかに 赤、ピンク、黄、白、紫と 色鮮やかに 花咲き乱れ この世ならぬ楽園 いまふるさと西谷は 春爛漫 * ・ ・
時代が移り 国という固いかたちが 溶け始めた ある国の正義は 他国の邪になり 善は悪になり 悪は善にとって代わり 国を越えて さまざまなものが行き交い いろんなことが起こる 摩擦と混乱といくつかの戦と 境界を越えての行き交いを 通過してやがて 国という…
! ・ ・ ・
小奇麗で 洗練されて技巧がこって 色鮮やかだけれど 全く面白くない 心打たれるものは一つもない あるのは どこかあちこちでいっぱい見たような絵画 どこかのカルチャーセンターであったような ただ こぎれいなだけの絵画 ・ ・ ・
山、初々しく 周りのあらゆるものに微笑んで すべての生命を やさしく迎え入れる 久方ぶりの青い空 太陽まぶしく 風吹き 春の歌を歌う しばし老いを忘れ 子どもたちに踏まれて喜ぶ 何もかも次へおくって歩み去ろう 折しも凝り固まったものたちは 新陳代謝し…
流されないのではない 流れに流されながら それに乗って 思うがままに流れることだ 切り拓くのではない ある(有る、在る、或る)ものに対して 切るのでなく こころを拓くことだ 運命だと諦めるのではない やわらかに受け入れて 運命を抱きしめようではない…
時は流れ やがて ゆっくりゆっくりとふくれあがって パアーア アアアーと ありとあらゆるもの なにもかもが消えてゆきました もちろん 時も消えました * 春になったというのに 雨ばかり 桜の花を見る間もなく散りました 花びらとともに時は流れます * 夏に…
あっくん お母さんはいつでもどんなときでも あなたの味方です たとえあなたが間違っていても あやまった方向へ行っても あなたの味方です ・ ・ ・
なーんもせず ただ ぼうっ と 雲がぽっかり浮かんでいる 葉っぱが重なり奏でている せわしい一日のどこかで なーんもせず ただ ぼんやり と ・ ・
「自分探し」は「他者」をそっちのけ (もう20年以上前から言ってるけど、いまだこの言葉の信奉者がいる。 だからガリガリの個人主義者(いや、我利我利の利己主義者)が今、あっちこっちに流行ってたいへんな事態) 自分探しでなく 自分みつめ 自分批評 自…
私の生とは 大愚 イヌノフグリがほんによう見事に咲いている ・ ・ ・ 人の一生、長くても短くても 地球の一生から見れば 一瞬 宇宙から見れば もっと ・ ・ ・ ・
だれにも知られない花がある だれかのために作られる花がある かくれて咲く花がある すぐ萎れてしまう花もある ・ ・ ・ 人の一生、長くても短くても 地球の一生から見れば 一瞬 宇宙から見れば もっと ・ ・ ・ ・
どうにもならないことが つぎからつぎへ いっぱい う〜ん、ちょっと脇へ置いて寝かせておこう そして 喉元過ぎればすぐ忘れてしまう こんなことばっかり これも人生 やろ な ・ ・ ・
弱い人 情けない人 愚かな人 馬鹿な人 人ってみんな そんなもの その逆は一時のもの ・ ・ ・
できないことがある しないこともある 成らないこともある それも生 き
いまどきの 「カネ」や「効率」 「交換」だけを背負ってはいません そんなものがまかり通っているかもしれませんが たいしたもんじゃありません なにか どこかに宝物を秘めているのです それ故 ヒトの行く末を 人一倍案じています バカから見たらアホウに見…
駄作はダサく 駄作は出さない 傑作だけを発表する と某作家は言う しかしぼくは 駄作も拙文も稚文も失敗文も なにもかもみんな載せている ダサくても打咲く ・ * ・
数々の過ち 数々の失敗 数々の嫌な思い出 数々の後悔 みんな みんなガラガラポンで 次のステップの人生へ さあ、 新鮮な4月へ ・ ・ ・
人生 いつか終わるものなら このうすべに色に咲き乱れる 桜は何だろう 人生 いつか終わるものなら 新しい息吹と新しい出逢いの 4月は何だろう 人生 いつか終わるものなら 二人で過ごした春の 蜜月は何だろう 人生 いつか終わるものなら ・ ・ ・
父が死に 祖母が死に 母が倒れ もぬけの殻となった田舎家に ぼくは一人暮らす いつしかまた春が来て 家の周りに花が咲く ・ ・ ・
穏やかな山々が のんびりと あくびをしている春 また今年も 西谷に春が来た ごろく山里の水仙峡に 花が咲き乱れる 鳥たちは歌い 桜が流れる 花びら宙に舞う 時間の中を こころの中を 清らかに いにしえから 舞い狂う花びらの はかない幻 別れと出逢いの うす…