2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『何かの縁』 * No.3424

腐れ縁かな ぼくらは何かの縁があって、ここでこうして こんなことをしている この年の暮れにこうして 美味しい酒を飲み、年越しそばを食べ 越し方を振り返りながら鍋をつつき合うのも 何かの縁 女二人に男二人 「いいパートナーですね」 長年仲良く連れ添っ…

『もちつき』 * No.3423

すっかり忘れていた年の暮れ よいしょ! それ! ぺったんぺったん もうそんな餅つきはどこもやっていないと ころがどっこい ここでは、どこからか家族や親せき縁者が集まり 餅をつく よいしょ! それ! ぺったんぺったん ちぐはぐだった掛け声が段々合ってき…

『12月の水仙』 * No.3422

うっすらと大地が化粧した 凍てつく冬 木々に隠され 下の片隅で ひっそり咲く水仙の花 雪より白く 可憐に 咲いている 陽のひかりに輝いて・・・ 美しさって・・・・・ ・ ・ ・ ・

『誕生日』 * No.3421

生まれてきてよかったなあ ここまで生きてきました 69年目の誕生日 多くの方たちからネットで祝福されました 人間(じんかん)ではこんな取るに足らない みじめったらしい生でも 時間というなかで奇跡中の奇跡としての生 もう二度とないこの生 生きて在る …

『雑の川流し 21』 * No.3420

届いたでしょうか あなたに 雑を、雑多な夾雑物を、雑詩を、川に流してみました 残ったのは たったひとつ あなたへの言伝 それを あなただけに届けたかったんです ・ 💛 ・ ・ ・ ・ ・

『無名』 * No.3419

ブツヨク カネ トチ メイヨ そんなものは総て捨て去っている カタチ イロ 囚われない ● 内から外へ 外から内へ ここからあちらへ あちらからそちらへ そちらからここへ どちらも広大無辺の混沌 生命を包み込み 根源へ向かう 〇 無名の中からあなたに宛てる …

『かなしさの焚火』 * No.3418

かなしいですか 少しここらであったまりましょうか 手持ちのものでやってみましょう ぼくら五人で囲んでやってみれば はい、・・・・・・・・・・ かなしさの落ち葉や枯れ木が燃えました ぼくらのこころも燃えていますよ だいぶあったかくなってきましたね …

『ぼくが25歳』 * No.3417

五人でクリスマス・パーティに行きました。 とても楽しい宴です。 前に座っていた中学三年生の男の子と懇意になって、 「何歳だと想う?」とオカダさんとサカモトさんが問いかけました。 「30歳!」 そう。うれしいわぁ〜、ほんとに彼女たちは嬉しそう。 …

『下で猫がのそのそ』 * No.3416

あたい、去年、自殺しかけたことがあるの 8階のベランダの手すりを超えて 飛び降りようとしたとき 下を見たら 猫がのそのそ歩いていたの しばらく その猫を見ていたら 「おい、早く部屋に入って来いよ」 と年老いた父の声がして あたい、自殺を踏みとどめて…

『雑の川上り 20』 * No.3415

川は流れています ときには川を上るのです 見えないものがぼんやり見えて わからないはずのことが なんとなく なぜかわかるために それがわかるひとにはわかるようになるために 知っているけれど知らないのです みんな 触ることは好き放題に触れるんですけど…

『雑の川下り 19』 * No.3404

川は流れています その流れの中で下るのです さまざまなものが流れていきます実に様々なものが 流れながらこんな声が聴こえてきます ♫もうふるい古い〜そんなの古い そんなしかたはふ・る・い〜 もうとっくに神話は〜終わっていますよ〜〜〜♪ 歌声は川中に鳴…

『雑の川流し 18』 * No.3413

ぼくのなかに もうひとりの別人のぼくがいて流れている そのぼくが実にくだらない詩というものを 背泳ぎしながら書いている 雲や青空、そして雨空を見ながら書いていると 真善美とかいうものが呼び覚まされて 青春をして人生を語り恋をする 内なる他者は自分…

『雑の川流し 17』 * No.3412

そう攻・責めめたててられたららららら ・・・もうどうしようもなくおちこみへこんでしまううううううウッ エエカゲンカタテマムセキニンアホバカ 罵り批判悪評馬鹿扱い ・・・・・・ もうこれ以上悪くは言われないでしょう アホウのように出過ぎた釘は打た…

『雑の川流れ 16』 * No.3411

ゴゴゴゴーと まとまりきちんと列を組んで流れる ゴゴッ あっ 整理されていたものが あっという間に 散り散りバラバラになって 拡散する ・・・・・ やがてまた 拡散していた雑多な別のものが 寄り集まって また列を組んで 流れる ・ ・ ・ ・

『雑の川流し 15』 * No.3410

さらさらと流れる とっぷんとっぷん幼児が流れる ぐるぐるぐるん逆巻き 流れて変わる 淀んで流れないもの じっと佇み おお、みるからに幼児ばかりがようさん 流れ流れて・・・大人はどこに・・・ 何もなかったかのように 時はどんどん経過して ササさーっと…

『雑の川流し 14』 * No.3409

もどかしい冬 もどかしい人 もどかしい自分 奥にあるどうしようもないこだわり 脳の神経回路を少し変えてもらえば 癒えるかしら 寒い冬がやってきた やらなければならないことを先延ばしにして 今日も暮れる ・ ・ ・ ・

『雑の川流し 13』 * No.3408

ぼくの心の奥で 複数のぼくが言い合っている ばかだなあ、おまえ いらんことに手出さんと もっと自分の好きなこととをやれよ そう、もっとまっとうな道があるはずだ いや、今やっておかなければならないからやっているだけだよ 今しかできないから 雑過ぎる…

『雑の川上り 12』 * No.3407

今は「雑」のとき雑の川上りをしなければ ・ ・ ・ ・ ・

『雑の川流し 11』 * No.3406

雑然とした道なき道に分け入っている 暗闇の中から 変わるのです とまた声がする ありとあらゆるものは変わっていきます 消えては生じ 生じては消える・・・ 時の流れにのって さあ、あなたも ・ ・ ・

『雑の川下り 10』 * No.3405

生きるとは何だろう 心の底から笑いもせずに 生きるなんて 何をそんなに取り繕っているの 何に囚われているの そんなこと必要なことなの 生きるうえで いつ死ぬかわからないというのに ぼくにはわからない いまなおわからないことだらけだ 今は冬 ぼくは試さ…

『雑の川下り 9』 * No.3404

生き物はみんな死ぬ 時間の流れの中で生き物としてのカタチを成していたものが 一瞬に消え原子に拡散する 拡散した小さな小さな粒子はまたどこかで集まってまた違ったカタチに成る 死んで成ってまた死んで成って・・・繰り返して宇宙はできている ミクロの世…

『雑の川流し 8』 * No.3403

ひっきりなしに人が行き交う駅前通り 往ったり来たり 足早いひと うつむきながら歩くひと さっそうと風を切るひと 彷徨うように歩くひと 子どもを連れて 手を取り合って さまざまに ぼくはといえば 往来する大勢のひとを ただぼんやりと 雑然としたヒト群れ…

『雑の川流し 7』 * No.3402

あのひとは辛さを引きずりながら夢を持っている そのひとは内に蜷局を巻く蛇を見つめ自分を貫き通そうとしている このひとは素直でまっしぐらに希望を持って進んでいる かのひとは漠然としているけれどあたたかい みんな夫々内奥に 宝物をもっている やさし…

『雑の川流し 6』 * No.3401

変わるのです 変化するんですよ 人も世も時代も カタチあるもの 時の流れにあるものは すべて変わっていきます 生じては消え 消えては生じる なんにも無いところで ところで、何も変わろうとしないぼくは なんと馬鹿なんだ ・ ・ ・

『雑の川流し 5』 * No.3400

何を望んでいるのだろう 夢の先の先は ほしいという気持ちが先行して・・・ 大事な言葉が見当たらない どこへいってしまったのだろう 魅かれ、誘われてしまう言葉を必死で探し回る 言葉は単なる言葉でしかないのに ネコちゃん、あなたたちは幸せですね ゴロ…

『雑の川流し 4』 * No.3399

今は「雑」のときなのです 不器用で盲突進するしか知らないぼくには それがもうせいいっぱいで ごめんなさい ・ ・ ・

『雑の川流し 3』 * No.3398

一種類の、一つの想いや感情ではなく 四種類ぐらいの希いや表情で描いてみたらどうですか だれにも見えない ぼくにも見えていない 奥を突き抜けた世界 おのれの奥の いつかどこかで 未来にでも体験したような 懐かしい・・・・・ ・ ・ ・ ・

『雑の川流し 2』 * No.3397

もうこれ以上幸せなことは無いのかもしれない 何も望まなければ ぼくは二匹の猫を膝の上に 抱いて撫ぜている ゴロゴロと喉の共鳴がおなかに響く ・ ・ ・ ・

『雑の川流し 1』 * No.3396

こんとんの 暗闇の流れの中では心がよく見える 寒さで顔の冷たさを覚えて目が覚めた・・・外は霜が降りていて銀世界だ・・・世界がちぢこまっている・・・寒さが心の横に忍び寄ってきてぼくを誘惑する・・・ どんな意地悪をされるのだろうか あるいはどんな…

『雑の川流し 8』 * No.3403

ひっきりなしに人が行き交う駅前通り 往ったり来たり 足早いひと うつむきながら歩くひと さっそうと風を切るひと 彷徨うように歩くひと 子どもを連れて 手を取り合って さまざまに ぼくはといえば 往来する大勢のひとを ただぼんやりと 雑然としたヒト群れ…