2009-01-01から1年間の記事一覧

『久しぶり!』 言葉の展覧会833

やぁ 久しぶり もう3か月以上も会っていなかったね あれから 仕事が忙しくなって 内外にいろんな事があって もう きみと付き合うどころじゃなかったんだ でもときどき きみのこと気になっていたよ ふと思い出しては どうしているんだろうなって ・・・・・ …

『ぼくの詩』 言葉の展覧会832

夕方から パソコンの前に座って 空白を埋めようと 一挙に十六の下手な詩を書いてしまった なぜか どこか引き寄せられて 二十年以上経った今も書き続けている ほとんどゴミのような言葉だけれど ぼくにとっては心なごむ宝もの あるときの あるこころで書いた…

『空虚』 言葉の展覧会831

この行と次の行が 空いて 限りなく広がって 文字が消えてしまった 後に残されたのは 虚ろな かみ ・

『蛍』 言葉の展覧会830

喧噪の 時間の中に 隠されている うつくしい 残像 ポッポッと 灯っては 消える 夢 ・

『マスコット人形』 言葉の展覧会829

ああ、あーー もうだめだと 黄色い毛を掻き乱し オレンジ色の顔で 蛍光灯に 張りぼてになっている もうだめだ人形 ○

『自眠党』 言葉の展覧会828

負け慣れていないもんだから いまだに派閥にこだわったり 踏襲しか知らずに内部争いをしたり 強いものに尾を振ったりして 成長神話を信奉している御仁たち みんなのお陰を忘れて 謙虚さを失ってしまい 自ら眠りに入った かなしい人たち こんな状態だと 低迷…

『くも』 言葉の展覧会827

あの ほんわり やわらかい くものなかに いきている しるしが はいって いた ・

『秋日和』言葉の展覧会826

朝 空が煙草を吸っていた 昼下がり 太陽がゆらゆら揺れて 池に落っこちていた *

『朝顔の種』 言葉の展覧会825

朝顔の 種がとんでいく 夕焼け空へ 雨雲のなかへ 青空へ朝顔の 種が船になって 過去へとんだり未来へ行ったり 種は記憶を運び 過去と未来を繋ぐ 朝顔の 種がひっつく 場と場、人と人に ひっついて元気にさせ 大切なものを結びつける 今日もあちらこちらで 種…

『チェンジ5』 言葉の展覧会824

上しか見ていなかったものが 下を見ようとするようになった 大きなものに気を取られていたが 小さなものにも目をやろうということになった 外から入れることばかりを考えていたが 内からも入れようということになった 利害だけで動いていたものが 理念でも動…

『チェンジ4』 言葉の展覧会823

変わったと言えるだけのものが 次から次へと出てきたが もとをおさえて ごりおしをしないこと うらぎらないこと 聴くこと ・

『チェンジ3』 言葉の展覧会822

あいてのふんどしをけなしながら そのふんどしですもうをとるなんて どうかんがえても まけてしまうのがあたりまえ それにきずかないほど どうしようもないほど だめになっていたんだね ・

『チェンジ2』 言葉の展覧会821

いつかは剥がれるもの いつかは奪われるもの いつまでもこのままであるはずがない いつかは変わるもの かならず あらゆるものが ・

『チェンジ1』 言葉の展覧会820

流暢で人の心を誘う 打算的な言葉の中に すっぽり入れられていた あの「政治家」 今となっては古くさくて 使い物にならない でもつい昨日まで どうして信じていたんだろう ・

『秋桜の葉』 言葉の展覧会819

秋桜の こまやかな葉が 秋風に揺れながら 失われたものを はいている 蕾もゆれ ・

『シャッター』 言葉の展覧会818

あったかさとなつかしさと たのしさの発見とともに 上げられるの待っている いつのことか 古市場 ・

『行間』 言葉の展覧会817

何かをあらわしながら 何かをかくしている 見えない 誰にも よめない この言葉と あの言葉の 間に かくされた だいじな大事なもの ・

『あと7カ月』 言葉の展覧会816

あと7カ月 と仕事をしながら呟いてみる そう後7カ月経てば この柵から解放される 愛しい人との出会いを待っているような 早く来てほしいようなまだ来ないでほしいような 嬉しいような悲しいような 待ち遠しさ まぁ、とにかく、なにがなんでも あと7カ月な…

『空中ブランコ』 言葉の展覧会815

ぶらんぶらんと ゆれながら 離れていたものが 空中へ飛び出し 宙におどり 死と生のはざまで 結び合う 手と手の あたたかさ ●

『煙草』 言葉の展覧会814

いつでも止められるが 土曜日に 二,三本吸う 煙草の おいしさよ +

『悪臭』 言葉の展覧会813

歯と歯の間に挟まった 小魚の肉片 小賢しい嘘をつく毎に 悪臭を放つ ●

『初秋』 言葉の展覧会812

日中の暑さを忘れて 涼しさにつつまれた夜 微かに 幽かに 秋の虫が鳴き出した りりり りりりりりーん 幸せなんて さがさなくていいんだよ ・

『夏の花火』 言葉の展覧会811

夜の底から打ち上げられて パーッとひらく 美しさと 華やかさのなかに ひそんでいる 哀しさや侘びしさ それを楽しむために 今夏も花火を見る *

『球』 言葉の展覧会810

たえまなく らんざつに ゆれうごいて かわっていく そこから ちつじょをぬきだすことで できあがる 宇宙の球 ・

『小さな貝殻』 言葉の展覧会809

本棚の並ぶ本の前に 埃を被って置かれている 小さなちいさな貝殻 光は鈍いが 内部は常に揺れ動いている 海を内包して 本の前で眠る 小さな貝殻 大きな海だって変わるの 私も海の一部よ 貝殻はささやいた ぼくは貝殻をてのひらにのせて きれいに拭いてあげた …

『政権選択』 言葉の展覧会808

人は上ばかりを見て 人は下を蹴散らし 進め進めとばかりに 人がバラバラにされ 人を人としてでなくモノとして見て 人は不安だらけで捌け口を求めて 右往左往し自ら首を絞めて 改革と馬鹿騒ぎのイメージだけを消費した後 残されたのは何もかも劣化した荒涼た…

『運命の処し方』言葉の展覧会807

嘆くのではなく 歌うために ある試練に向かって 走るのではなく 克服するために 歩いていく さよさよと 敬虔な月の諦めと ほんの少しの太陽さえあれば 飛ぶことだって できる ●

『鮮度』言葉の展覧会806

いいものも 素晴らしいものも くどくど繰り返されていくうちに 失墜してしまう ところが たいていのひとは それには鈍感なので どんなものが映し出されて来ようが 頓着ない ・

『小胞体』言葉の展覧会805

うちのうちはそと 内部につくられた もうひとつの内部 それは外部に通じるのだ ・

『生命体』言葉の展覧会804

かたちを壊し かたちをつくる あるように見えて そこには何もない ただなんらかの気まぐれと ひきあいがあって 寄り合ってできた 効果 そして淀み ここにあるのは 単なる流れ だから 生きている *