2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『コーヒーカップ』言葉の展覧会1835

春の終わり あたしは一日中 見つめていた ミルクと砂糖スティックがそのまま残され こぼれた珈琲が少し付着した白いお皿と 空っぽの さよなら、と言った あなたの口で 飲んだコーヒーカップ ● ・ *

『5月の真夏日』言葉の展覧会1834

あつ あっつの 日射し あつ あっつの カレーライス ひや ひやーとした ビール ・ ※まだ5月だけれど、今日は真夏日 ・

『恋愛』言葉の展覧会1833

今が食べ頃 恋愛 色あせ 賞味期限が切れて 腐ってしまわないうちに 早く召し上がれ 盲目でもいい とにかく召し上がれ ほろ甘い味、苦い味、とろける味 いろんな味がするけれど どんどん召し上がれ * ・

『緑深く』言葉の展覧会1832

色 いろいろあって とりわけ山の色 5月は緑 陽を受けて 深く変わりゆく緑 地球の 大地の 内面の世界 私の緑も いよいよ深く ● ・

『一粒の種』言葉の展覧会1831

地上に あくせく動く 人という生き物 何十年か動き続けてすぐ消える 次から次へと 地表いちめん ある時期だけの変種 その下 地中に眠る 一粒の ちいさな種 何億年も ぐっすり眠っている いつか芽を出すのを待ちながら ● * ・

『宝の箱の中』言葉の展覧会1830

誰もが持っている 気付かない 宝箱 大切な心の箱 めまぐるしく変動する世界で すっかり忘れ去られた宝の箱 その中に 入っているのは ちいさな一粒の種 夢を咲かせる種 ・

『歩っ歩っ』言葉の展覧会1829

ほっほっ ほっほっ どこからか聴こえてくる 空の彼方から 遠い過去から ホッホッ ホッホッ 聴こえる生命のわき出づる音 宇宙からの笑い声 歩っ歩っ 歩っ歩っ 足踏みかため あなたとともに 未来へ 歩っ歩っ 歩っ歩っ 軽やかに 微笑みながら ^^ ※今日より「C…

『時は過ぎゆく』言葉の展覧会1828

めらめらと強く激しく燃え上がり ときに痙攣 消すことなど決してできない性の炎 ・・・ しかし 時が経てば 潮が引き まるであんなことが無かったかのように 鎮まる あのとき燃え上がっていたのは何だったのかと 何事も時間が変えていく 生きとし生けるものは…

『薔薇』言葉の展覧会1827

真っ昼間の 燃えあがる熱情を ぐっと抑えて 夜に 遠い情熱島の 真っ赤な薔薇の夢を見る やがて いつかは終わる恋 火照りが 冷めたな、とおもったとき 淡く白い 朝が来る ・ ・

『未完のままに』言葉の展覧会1826

何度も何度も重ね とことんまでやったが まだ納得がいかない 未完成 しかし これこそが人間ではないだろうか 成熟しない 未完成な人間 いつの時代になっても 未完成の人間 だからこそ決意する いかにして未完で終わるのか 精進して 極めたい ・ 消えてしまっ…

『ハヤシさんと』言葉の展覧会1825

このごろ毎日のように会っている やわらかくやさしい方 ぼくより10歳年上 西谷という宝塚3分の2の地域を 東奔西走 地域月報を7年も出し続けてこられた個人記者 今日は朝早くから音楽の会の運搬役と役所申請 2つのことを終えてホッとした後 ぼくの庭で緑や花…

『たる』言葉の展覧会1824

たるたる たる おたるににたる 宝にあたる たるを知って バチがあたる たたるよたるへたる 遠方よりきたる 中山寺にいたる ほたるとび 「みゅーず」にてみたる ねたる たるたる たるアート 「と」の変奏 樽の中から飛び出した「と」の変形オブジェ。 一昨年…

『ひと』言葉の展覧会1823

ひととき ひとりぽっち ひとっとび ひとりふたり ひとりじゃない ひとつきと ひとつふたつ ひとみずと ひと ・

『むぎなでしこ』言葉の展覧会1822

いつつのややまるまるはなびらに ひめやかなめしべとおしべのある ちゅうしんのおくからみっつのてんてんがはしってせんになり あかむらさきいろのぐらでーしょんのなかでとまる むぎなでしこのはな きみどりのつぼみからまきまきばなが じょじょにじょじょ…

『一つの皿』言葉の展覧会1821

一つの皿がある 少しくすみ 団扇ぐらいの大きさの皿 祖母の 母の やわらかな手で ここにのせられた 野菜、魚に肉料理、そして果物の数々 そして私の まずしい言葉ものせる 一つの皿 ・ ・ ・

『言葉を紡ぐ』言葉の展覧会1820

いまここで こうして 言葉を紡いでいることが 誰かと繋がり広がっていくなんて素晴らしいこととおもいませんか 言葉と言葉が交叉し 伝搬し 人の心に内化していくって ・・・・・ 私の書いた詩が 世界のどこかで詩を書いている人と つながって 過去に書いた人…

『たまたま』言葉の展覧会1819

偶々 あなたに出会い たまたまあなたと結ばれ たまたま一緒に暮らし たまたまけんかもし、悩みもし たまたま生きている喜びをおぼえ たまたま夫々死んでゆく 偶々の宇宙に生まれた 生命のおかげで ・ ●

『いとこ会』言葉の展覧会1818

夜も暮れた 横の川に落ちる滝の音を掻き消して わいわいごくごくがやがや いとこ会 ・ 84になる叔父さんの風景画展に集まった後 屏風岩や滝の川が綺麗な岩屋館で いとこ会 父方いとこ9人の内7人 それに叔父夫婦や叔母等が加わり 九州熊本から孫も加わって1…

『九月、東京の路上で』言葉の展覧会1817

よってこぞって へいへいきで がなりののしりつばをはきすて へいへいと ざんこくきわまりないきょうきのことばをまきちらすやから へいへいきで きょうきほんならぶほんやや でまでまどんどんかくさんさすねっと へいへいとすぴいち それらをにんまりわらっ…

『愚行』言葉の展覧会1816

あの人の成した愚行 この人の成した愚行 ヒト類の成した愚行 そして自分の成した愚行 世界には愚行が満ち満ちている 数々の愚行から巨大な愚行まで 多忙のなかで省みることが忙殺されて 繰り返される ヒト類の 愚行 お お ● ・

『回復』言葉の展覧会1815

暗雲の下 大荒れの風雨 もうどうしようもなくすさんでいても しばらく寝ていると 晴れてくる 悩みや不安もすっかり消えて カラッと晴れた青空に 自然のなりわいなのか 人の心も荒れて暗闇をさ迷っていても いつかは青空が訪れる 生命の力なのか ● ・ *

『朝は来る』言葉の展覧会1814

少しずつ明るんで 夜が明け、朝が来る だが突然 暗闇が訪れてどん底に突き落とされて あらゆるものを失うことだってある こんなことが襲来したとき 心得ておくべきことは 世界って 人生ってそんなものだ、ということ そのとき ああ、とうとう来たかと ただ耐…

* ・

『100年の経過』言葉の展覧会1813

フレームは別の仕方であった 100年前 あのフレームは変わり また別の仕方になって このフレームになった 100年後 またまた別の仕方になって その都度人は 信仰するだろう

『分岐点』言葉の展覧会1812

登るばかりでいたのが ここから下りに入る所がある 空白の地点 分岐点 ここで何かを想う 人生というものを ここで何かに出逢う さあ、何か ・ ・

『poem』言葉の展覧会1811

だじゃれはおしゃれ おしゃれはおいしい おいしいはお〜い詩 詩はポエム people on earth mother 詩は心のおしゃれ ヒト科のだじゃれ ・ ・

「戦争ごっこ大好きな政治家」 実に穏やかに 笑顔を見せ 言葉巧みに話す おお、いやだ嫌だ これほど嫌みで奇妙で恐い人はいない 強引に指名した同調者の長を巧妙に使って 二枚舌三枚舌で 隠した己の意図を通すため 国民にイメージをつくる 誠実さからは程遠…

『太陽を抱いて』言葉の展覧会1810

幼い子どもの風景の絵には たいてい太陽が描かれている 山の下や川の中、花や家の横からでも どこにでも太陽が顔を出している 教えもしないのに必ず出てくる それが矛盾していようが間違っていようが そんなことはどうだっていい とにかく 子どもの絵は太陽…

『まどさん』言葉の展覧会1809

まどさんが亡くなった 101歳 よう生きられた めでたしめでたし天寿を全うされたといったらいいのか 辛いとき苦しいとき 「まどさん」と呼べば どこか片隅から出てくる のそっと まどさんの魂は ぼくのこころの片隅にすみ続けている 詩となって ・ *

『光を浴びて』言葉の展覧会1808

気にするな きみ こわがらなくていいんだよ 人の心なんてたかがしれている つまらないものなんだよ ヒトなんて所詮 バカばかり 邪悪のかたまり あほうの群衆 おそれるひつようなんてないよ うつ鬱と 引きこもるなんて 自ら命を断つなんて そんなちっぽけなこ…