2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「玉」 言葉の展覧会376

みんな競って 外へ 海の向こうへ行こうとした 碧く透き通るような玉 硝子から見えてくる 人の歴史 玉の天を取れば王 * ※「弥生・古墳時代の玉〜勾玉、管玉」

言葉の展覧会375

いきなり 途中からはじまった もう 一気に 引きずり込まれる そこには すでに 皆が何か共有しているものがあり 響き合う 自分の音を共鳴さそうと 添えようと リズムがゆっくり ゆったり 流れ 宇宙の音を奏でている *

「小さな花」言葉の展覧会374

こんな荒っぽく粗雑な世界で きみはちっちゃくてはかないものを大切にしている まわりは濁り汚れていても きみの目は輝き笑っていた ひとが素通りしていく街角 誰も見ようとしない道路の片隅 コンクリートを破って 名もない草が小さな花を咲かせている きれ…

「余白」 言葉の展覧会373

泳ぐ水鳥しかいないけれど 水の輪が見える 羽ばたく鳥しか描かれていないけれど 大空が広がっている 布袋が天を指している その指先には何もないけれど 辺りに夜がたちこめ 月がほの明るく輝いている +

「急いで」 言葉の展覧会372

急いで 遠くへ行かなければならない さぁ、急いで ひとりで 遠くを見つめなければならない あなたひとりで じっくりと 遠くを考えなければならない みんなとともに さぁ、いそいで ●

[]言葉の展覧会371

舞う 空に 舞い上がる 宙に はははは葉 あかくきいろくちゃいろく 緒智把 遠馬 落ち葉 からまる まう *

「起こさないように」 言葉の展覧会370

4人の男は みんな黒衣を着て 一列に並び 全員同じように 深く腰を曲げている 長机の上に置かれた 数々のマイク 曖昧模糊とした詫び言葉 必要ならば明示し 不必要ならば省ける 欠如したまま いつまでも 4人の黒い服は ふわふわとただよって 誠心誠意 このよ…

「ポイ捨て」言葉の展覧会369

おどり おどらされ つくり つくりあげられ 盛り上げられて 飽きると ポイッ :

「忘れ物」言葉の展覧会368

「忘れ物」 あなた 心を亡くしていませんか? *

「儲けは」言葉の展覧会367

この白いベールにつつまれた 悪徳 おのれのところだけの おのれさえよければ みんなもしている 総ぐるみ いつの世もこんなことはある むさぼる親玉 ぎろぎろした欲望 虚偽が詰まって膨らんで パンパンに どこか なにか儲けはないか 儲けは *

「砂漠の中」言葉の展覧会366

砂、砂、砂 あるのは風と 移動する砂 この砂漠に たったひとり 放置された私 それでも歩き続けるのか それでも何か善きものを貫くことができるのか よく考えてごらん 絶望的な困難な仕事に いま 私は 直面している という 感 覚 砂、砂、砂 あるのは風と 移…

「F」 言葉の展覧会365

結局何もないじゃないか それに対して何もできない 無能なんだよ俺たちは そうさ無力さ パロディに縋り付いているだけの話 もう絶望的なのさ ところがそれを知っているのだけれど 知りたくないのさ 分かっているのだけれど 分かりたくない・・・ でもね 何も…

「Fの確執」 言葉の展覧会364

知っているのだけれど 知りたくない 分かっているのだけれど 分かりたくない 気付いているのだけれど 気付きたくない 知らないことで結ばれている できないことで繋がっている Fは無能の在り方を規定している原理 パロディにすがりつく 地図にばかり頼って …

「ドーパミン体験」言葉の展覧会363

ふーっ ふーむ むむむむむ うーーん あああ あっ わかった! ああ そうか ドーパー!!! (一日一回ドーパミン体験を!)

「2チャンネル」 言葉の展覧会362

このジャングルには 悪が受け 悪が蔓延り いたるところに剥き出しのエゴが ウロウロ彷徨いている ときどき ぬっと 潜んでいた狂気が顔を出す もう彼方此方に 悪は目立つし 強度なんだよ でも悪の好きな バカばっか りの悪意地獄のジャングルの中で 勝手に彷…

「忙しい日々」言葉の展覧会361

ムチャクチャ忙しい日 ムチャクソ忙しい日 ムチャムチャ忙しい日 ムッチャムッチャ クソッ!! ●

言葉の展覧会360

女の裸体の中を 発光する 蛍の群れが舞っている 漂う不思議な灯り ときにゆらぎ ときにオーラをはなって 2万5千の針穴から 太陽が昇り 沈む 人間の寿命 いまこの時間 ここに在ることの素晴らしさ 見えないものの貴さ *

「型」言葉の展覧会359

型がある 型の中にある人が入り また別の人が入る 型を繰り返す 型の中で 同じ動作を 繰り返す 型があることによって 人が顕在化する 型の中で とけこむ 型の中で より自由にふるまう まず型を知る そして型を超える ・

「謎」言葉の展覧会358

謎は謎である 謎のなかに身を置いて じっくり思考する 想像する 感じる あなたの精神は やわらかか 安定しているか 謎を謎として伝えていけば やがていつか とてつもない人が現れ とてつもないものを作っていく 優れた芸術には 謎がある 謎があちこちに散ら…

「茶道」言葉の展覧会357

お茶を奨め 飲む 言うならこれにつきるのだが この日常的な行いをいろんな工夫を凝らす 日常の中に 非日常の時間を見出し 楽しむ 精神性を高め芸術性を高める 違った人同士が ひとつの場を共有して 同じ型を繰り返す 型よりもっと大事なものは そこに集う 人…

「合気道」言葉の展覧会356

あなたとわたしの間にある 境界線 それを取っ払って わたしがあなたに入り込んでいく あなたもわたしの中に入り込んでくる 溶け合う 瞬間 場 そこに生まれる 何か 伝わる 何か ・

言葉の展覧会355

たしかに あのときあった 自分のなかに社会に それを目標にぼくらは突っ走った 空回りの言葉は カラカラ回り 未来の空に飛んでいく 言葉だけは すごく氾濫しているけれど もうすでに捨てられてしまって 無いものとして みんなふるまい生活している 誰も本気…

「アイヌ」言葉の展覧会354

言葉を失うことが これまで生きてきた基盤を失うことと 結びついているのだろうか 肯定的に語りたいが 語れない いま 滅んでいった民族からわかる その奥行きと複雑さ それらが今や切り捨てられて クマ送りやサケ漁ばかりに焦点があてられて 浮世離れした「…

「虚構」言葉の展覧会353

日常の裂け目から フッと飛び出してくる 虚構 日常の中に ひそんでいる 虚構 虚構は日常を覆い いまや現実に いや現実そのものが 虚構 すでに物語は進行している ・

「していない」言葉の展覧会352

あれも知っている これも知ってる それも聞いた されは読んだ とても大切な これからの未来に関わること でも自身は じっさいに なにも していないじゃないか ・

言葉の展覧会351

人と 人が ふれあうとき 人が 人を そっとなにげなく見つめるとき 人が 人を ギュッとするとき 何か素晴らしいエネルギーが 生まれてくる 人から人への 信ずるべき 愛するべき やさしい光 *

「不良品」 言葉の展覧会350

どんなところにも ひとつやふたつは出てくる 不良品 どんなに上手くつくろうとも 出てくる 不良品 おそらく 全体のなかに組み込まれてあるんだろうな 不良品 でもなんだか その不良品 実に滑稽で 愛おしい *

「幽げき物」 言葉の展覧会349

あぁ そこに わずか 見えた 気がする 嘘か本当か分からないけれど 気のせいかもしれないけれど ほんの一瞬だけなんだけれど 垣間見えたような なんだか分からなかったけれど 汚い物や綺麗な物 悪い物や善い物が 消えてしまって 何か美しく 大切なものが 見え…

「天籟」言葉の展覧会348

おろおろと ぎこちなくひびいている だが聞こえない その人間からは何も聞こえない あの人間からも聞こえない どの人間も分からない ただブスブスやっているだけだ なにをやっているのやら ところが ある時を基点に ガラリと変わって なんと この人間には聞…

「地籟」言葉の展覧会347

ぴゅるるるるるー どらりぎおろぎおろごー すすり泣くような 怒り狂うような 洞から 声が ざわめきが 大地が吠える 大地が泣く 風が大地に触れる ぶち当たる さわやかな風 荒い風 やさしい風 どこから来るのか風 風と大地が織り成す 音 いつになく 地球は回…