2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『生を楽しむ』言葉の展覧会1663

ときに 汗をタラタラ流し痛む腰をトントンたたきながら 畑を耕し ときに 親しい人懐かしい人歪んだ人優しい人と 会って語り合い ときに 無心になって人のため世のためにと思いこんで ボランティアをし ときに ゆっくりとページを惜しむかのように 読書 とき…

『ムシ(熱帯夜)』言葉の展覧会1662

部屋が蒸し風呂のように ムシムシして熱いので 窓を開け放って寝る ムシが入ってきてもムシ をして寝たいが 眠れないムシムシ ムシ熱いムシぶろの熱帯夜 ・

『建屋』言葉の展覧会1661

建物に描かれた大きな絵は 再び空のデザインになりたかった 壊れた原しの炉は成長の夢を見て また万人の役にたちたかった 疎開している地人たちは 元のようにそこに住んで笑い合いたかった みんなみんな儚い復帰の期待があったが 溶融するごとに目に見えない…

『読書』言葉の展覧会1660

最初に肉声があり、声が出された バオバブの木があり 聴くためのものであった しばらくしてから目で読んだ それは秩序ある統一 いまは断片化の情報のさざ波 それは意味の集積を読むものではない 外部があり外へも出られる 物質と形式がもたらす空間 その変化…

『向日葵』言葉の展覧会1662

境界のない 百科事典 そこには世界が詰め込まれ 目を凝らせば 現実と幻想が混ざり合う 自由に 生をかけて 多くの時を費やし 暑い暑い日に また新鮮になるぞ! 元型が並ぶ 真夏の躊躇い 私の死の 百年後のイメージが 風に揺れている 歌いながら ゆら ゆ〜ら *…

『ちいさな虹』言葉の展覧会1661

ちいさなちいさな 目に見えない 粒 あるいは 波 かすかな光があたって干渉し ゆらぎ あらわれるいろいろないろ さまざまに 色という謎 不思議な目 秘めたる美の深層 まるいこじんまりとした円盤に たちあらわれる 虹 ※CDの裏面に表われる虹を眺めながら フ…

『因縁』言葉の展覧会1660

いくら探求しても いくら繊細でも 捉えられない 分からない コトの因果律はこうあっても こうわかっても コトとコトとの出会いやふれあい、別れ コトとコトとの交叉や絡み合いは 解らない さまざまな理(すじみち)や濃淡、破壊と創造 つまり想像される森羅万…

『山のトンボ』言葉の展覧会1659

雲漂う 青空の海 夏のトンボ すいすいと 高く高く 山巡る ・ はーはー息を吐きながら葛城山を登る ちょっといっぷくして流れる汗をふいていると 空を さーっと 流れる小さなものがいた トンボだ 雲漂う青空のなかで トンボが気持ちよさそうに すいすいと泳い…

『クローバー』言葉の展覧会1658

緑の みっつの葉っぱが かわいく やさしくのびて いっぱいにおひさまをあび ひかりをすいこみ とりどりの緑色をはねて ひっつきかさなりあって たのしくかたらっている 雨がふると 水の宝石をのせ みんなで歌いながらゆれている あっ よつばがあった 恋が叶…

『生きる』言葉の展覧会1657

あくせく生きる じたばた生きる こせこせ生きる へれへれ生きる とろとろ生きる あれこれ生きる やるせなく生きる まったり生きる あたふた生きる めそめそ生きる がつがつ生きる はらはら生きる のほほんと生きる 生きる 今日も生きる 明日も生きる さまざ…

『光る緑葉』言葉の展覧会1656

深緑の 無数の葉っぱに 暑い日射し 吸い込む 光 キラキラ 当たり 風に揺れ 弱く強く色が流れる 葉っぱの世界は楽しいことだらけ ずいぶん長く 窓から緑葉を見ている私 ●

『お暑うございます』言葉の展覧会1655

お暑うございます もう暑くて暑くて 太陽の下は蒸し風呂に入っているような感じです これが夏です 猛暑の夏です 暑いのもいいものです 私は夏の子です 夏があるのはいいものです しばらく遠ざかっていたものから われにかえるのもいいんです 汗をいっぱいか…

『めまい』言葉の展覧会1654

くらくらと 目が眩み 体の中心部からから世界の終わりがやって来るように くらく沈んで くらくらーと 目眩(めまい) ぼくはおもわずしゃがみこんだ ら すぐ元へもどった しばらくしてまた くらくらくら 2回目だ ええい、大丈夫 とほっておき畑仕事を続けて…