2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
/
・
円ではなく 丸 ふんわりと 丸 ほわっと 丸 モノと思考の間の 丸 なんだかわからないけれど なぜかだいじなだいじな まる 包まれたような 抱かれているような やわらかな 丸 ○ ・ ● ● ●
緑の中に佇っている 緑の少女 大地の緑 生成する緑 緑の中に・・・ ・ ● ・
いくつかの抽斗 なかに あれやこれやそれやが しまってある 今日はこれを出そう 昨日はあれを出したし 明日はそれかな 抽斗はあちこち 引き出されたり 閉められたり とるにたらぬ大事なものがしまわれている わたしのなかの 抽斗 ■ ・
山と山の谷間に 草木を切って 道がつくられ その脇に家が建ち並び 街となって人と人が往来し 関係し 賑わい やがて 人は消え 家々も崩れ 草木が生え 山と山が微かに動く ● ■ ・
台風が過ぎ去りました 列島のあちこちに 大雨を降らせ 山崩れや洪水とともに 自然の猛威と ヒトへの戒めをもたらして ■ ● ・
それはゆらゆらと 振れ動き ときに張り詰め 強ばり どろどろと どこまでも拡がり ちろちろと 縮まって 流れていく ~ 〜 ー ・
いつでも過去とともにあって 結ばれている また 未来とも親和性が強く つねに成り代わってゆく そして遠いいつか 時間が消え 過去も未来も 無くなり どこまでも平板な なんにもない 現在だけが残る● ■ ・
人間と自然を貫通するもの それ自体記憶であり 持続であるもの それらに営まれる 悲喜愛憎のプロセス 生命 ● ■ ・
灰色の まだら じめじめうつうつとして とどこおるもやもや そんなところへしばし しばし覗いた 青空 ● ・ ※まとめて、一挙に、13の詩を書いて、これまでの空白を埋め合わせた。こんなことでいいのだろうか、いったい。自由で多忙な日々の暴挙。 ・
かぼそい 光の線が 束の間の青空へ通じる 一瞬垣間見える よろこびの模様 蜘蛛の不在 透明な糸橋に 雨粒が 黄泉のくにへ流れる 7月の 雨上がりの 午後 ・ ●
夜中じゅう鳴き通す蛙 どこかで 夜中に泣く女(ひと) 遠近の声 生息 夜 眠れぬ夜の 聴き 酒 ・ *
知ってるよ これはこうであれはああ なんでも知っているよ 知らないことだって知ってるよ でもわたしは知らない 何も知らない 知っていることだって知らない 知らないことだらけ いまだに ・ ●
どこへ行くのだろう この道 曲がりくねっていてちょっとこわい 進むには勇気がいるな でも なんかいいことがありそう 生まれてからもう65年になるが こわくても やっぱり 行ってみよう ・ ● *
ポツンと ただポツンと 失われたまま 傷ついたまま 佇んでいる孤独な男 想いを巡らせる蒼い時 もう二度とは戻って来ない いまはもういない女 かつてあの時 あのあいだ あの感触だけが駆けめぐる 記憶だけが 女のいない男は 女を想って祈る ただ祈る ※『女の…