2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「生」28片ー16

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「生」28片ー15

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「生」28片ー14

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「生」28片ー13

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「生」28片ー12

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「生」28片ー11

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「生」28片ー9

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「生」28片ー8

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「生」28片ー7

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「生」28片ー6

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「生」28片ー5

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「生」28片ー4

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「生」28片ー3

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「生」28片ー2

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「生」28片ー1

『丸』言葉の展覧会1876

円ではなく 丸 ふんわりと 丸 ほわっと 丸 モノと思考の間の 丸 なんだかわからないけれど なぜかだいじなだいじな まる 包まれたような 抱かれているような やわらかな 丸 ○ ・ ● ● ●

『緑に佇つ』言葉の展覧会1875

緑の中に佇っている 緑の少女 大地の緑 生成する緑 緑の中に・・・ ・ ● ・

『抽斗』言葉の展覧会1874

いくつかの抽斗 なかに あれやこれやそれやが しまってある 今日はこれを出そう 昨日はあれを出したし 明日はそれかな 抽斗はあちこち 引き出されたり 閉められたり とるにたらぬ大事なものがしまわれている わたしのなかの 抽斗 ■ ・

『ある時代には』言葉の展覧会1873

山と山の谷間に 草木を切って 道がつくられ その脇に家が建ち並び 街となって人と人が往来し 関係し 賑わい やがて 人は消え 家々も崩れ 草木が生え 山と山が微かに動く ● ■ ・

『台風』言葉の展覧会1872

台風が過ぎ去りました 列島のあちこちに 大雨を降らせ 山崩れや洪水とともに 自然の猛威と ヒトへの戒めをもたらして ■ ● ・

『欲望』言葉の展覧会1871

それはゆらゆらと 振れ動き ときに張り詰め 強ばり どろどろと どこまでも拡がり ちろちろと 縮まって 流れていく ~ 〜 ー ・

『現在』言葉の展覧会1870

いつでも過去とともにあって 結ばれている また 未来とも親和性が強く つねに成り代わってゆく そして遠いいつか 時間が消え 過去も未来も 無くなり どこまでも平板な なんにもない 現在だけが残る● ■ ・

『生命』言葉の展覧会1869

人間と自然を貫通するもの それ自体記憶であり 持続であるもの それらに営まれる 悲喜愛憎のプロセス 生命 ● ■ ・

『梅雨空』言葉の展覧会1868

灰色の まだら じめじめうつうつとして とどこおるもやもや そんなところへしばし しばし覗いた 青空 ● ・ ※まとめて、一挙に、13の詩を書いて、これまでの空白を埋め合わせた。こんなことでいいのだろうか、いったい。自由で多忙な日々の暴挙。 ・

『蜘蛛の巣』言葉の展覧会1867

かぼそい 光の線が 束の間の青空へ通じる 一瞬垣間見える よろこびの模様 蜘蛛の不在 透明な糸橋に 雨粒が 黄泉のくにへ流れる 7月の 雨上がりの 午後 ・ ●

『夜泣き』言葉の展覧会1866

夜中じゅう鳴き通す蛙 どこかで 夜中に泣く女(ひと) 遠近の声 生息 夜 眠れぬ夜の 聴き 酒 ・ *

『知らない』言葉の展覧会1865

知ってるよ これはこうであれはああ なんでも知っているよ 知らないことだって知ってるよ でもわたしは知らない 何も知らない 知っていることだって知らない 知らないことだらけ いまだに ・ ●

『未来への道』言葉の展覧会1864

どこへ行くのだろう この道 曲がりくねっていてちょっとこわい 進むには勇気がいるな でも なんかいいことがありそう 生まれてからもう65年になるが こわくても やっぱり 行ってみよう ・ ● *

『女のいない男』言葉の展覧会1863

ポツンと ただポツンと 失われたまま 傷ついたまま 佇んでいる孤独な男 想いを巡らせる蒼い時 もう二度とは戻って来ない いまはもういない女 かつてあの時 あのあいだ あの感触だけが駆けめぐる 記憶だけが 女のいない男は 女を想って祈る ただ祈る ※『女の…