2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「夏の終わり雨」 言葉の展覧会285

空に書いた言葉は きみに贈るぼくのラブソング 灰色雲から大粒の雨が しおれた花に降り注ぐ 二人の大地に雨がたたきつけ あのときのきみをさがす はげしい雨の中できみに出逢い 花はよろこびふるえる 青く透けたすれ違いの中で 過ぎ去りし日々を想う またた…

言葉の展覧会284

実に滑稽で 言いようのない 不可解な 説明できないような 明後日の方へ向いて 個体数の調整 意志の思う壺 ・ ※写真は、栩山孝さんの作品、「Nothing ventured, nothing gained」。 (第9回宝塚現代美術展・店)

「平和ーー世界に誇れる日本」 言葉の展覧会283

なんだかんだ言ったって まだ 平和は日本が世界に誇れる 最高のもの 水と安全はタダだし 物価も安いし サービスの質も高いし 信頼性もあるし テロの心配もない もっと誇れよ 戦後日本の平和を それによる経済的繁栄を 戦後レジームの脱却だなんて バカも休み…

「大浜五光さんからの便り」 言葉の展覧会282

十勝連山が有史以前につくった 溶岩台地の上にある 中富良野ベベルイの 森の一端に 何ヶ月もかけて穴を掘り そこに木を渡したりはったりして 竪穴式住居をつくって住み着いた 五光さん 九州から 軽ワゴンに七輪と布団を積んでやって来て この宝塚に寄った五…

「言葉の抜け殻」 言葉の展覧会281

アリンポル ピラロリラン ヒャンデルー 自分の意志とは無関係にやってくる 呪文のような お経のような 言葉 抜け殻となった言葉が 解放されて無邪気に 部屋の中を回っている まーーったくい みのないこ とば が自由に舞っている ドリャリン マルダカリョクス…

「しょうがない」 言葉の展覧会280

しょうがない しょうがないで なんでも通り しょうがない しょうがないで 攻撃し しょうがない しょうがないで 爆撃され殺されて しょうがない しょうがないで 犬になって しょうがない しょうがないで 黙りこんでいる 未だに口癖のように出てくる しょうが…

「○○幼児」 言葉の展覧会279

甘ったれて 自分の思いだけで 好き勝手にしている 幼児が カミソリで遊ぶのは いいかげんにしてほしい ましてや それを他のものまでやれとはどういうことなんだ ○○を無くすことよりも 今現実にある○○をどう使うかだって? それがリアルな議論だって? バカも…

「スネオ・マインド」 言葉の展覧会278

「空襲」を「空爆」と言い換えた頃から ボケがはじまって いまじゃ金魚のふんの糞に成り下がった そんな糞の分際で ヘタレだと侮られないために 戦争ができる国になりたいって 核を持ちたいって バカも休み休み言えってんだ それを金魚の前で堂々と言ってみ…

「あのときの言葉は」 言葉の展覧会277

おまえさ 現実、現実って言うけど 現実はどうなのさ あれから4年経ったけど 余計に悪くなっただけじゃないか より不安定になったし 何が起こるか分からなくなったし ひとがどんどん死んでいくし 悪い方へ悪い方へ行っている 現状分析も 論理も あのとき幼児…

言葉の展覧会276

おってん おってん 何がおってん Tがおってん みるな きくな いうな ちょーさ くけん 壺から かすかに きこえてくる こっけいな 声 おってん おってん 何がおってん Tがおってん * ※写真は、大野良平さんの作品「囁く壺」。

「純愛から・・・」 言葉の展覧会275

日ごと朝ごと きみをこんなに愛している からだとこころのすべてを きみにささげたい なんどもなんども電話して あのドラマのように あの小説のように きみにとことん尽くし 思い余ってきみを監禁する 純愛 か ら D Vへ ※若者カップルコミュニケーション講…

「涼」 言葉の展覧会274

涼 深閑とした谷間の川に 真水が流れ 川底はゆらゆらゆれる 大小さまざまな石 山の独白と 木々の対話と 幽かなざわめき ひんやりと冷たい水に 手を浸して ただただ 川の声を聴く 涼 この熱帯夜に目を瞑って ちょっと 想像してごらん ・

「アベティ」 言葉の展覧会273

アベティ まいにち毎日 直径1メートル 深さ15メートルの 暗い穴を掘る 空気が薄いよ 空気が薄いよ 空気が 朝からごはんを食べてないんだ のどが渇くと 泥水を飲むよ 土を打ってくだいて 水をかけて 金はないか 金は 運がいいと1グラムほどの金が 金はな…

「海峡花火」 言葉の展覧会272

夜空の 花 暗闇の 華 うつろいのなかで ぱっとさいて ふっとちる うみのうえ わずかのよいんをのこして 生のよろこびと はかなさ 死のかなしさと ふかひせい 海にうつる 生と死の饗宴 現実と冥土の その境で 花火はあがる *

「ノン タイトル」 言葉の展覧会271

形式をとるのか概念をとるのか 800年前と向き合っている オレがオレがを無くせば 800年後も愛されているだろう +

言葉の展覧会270

へこたれないゴキブリ のらりくらりねそべりネコ ・

「62年目の夏  8月15日」 言葉の展覧会269

「戦後」は遠くなり 蝉が鳴く暑い夏 あの戦争の匂いが また匂ってきたこの夏 だったが なんだかこの匂いおかしいぞ と思った多くの人々が 避けた 柄谷行人の「日本人の精神分析」は当たっていたんだ やっぱり ふつうの人がふつうの感覚で 戦争の匂いを嫌った…

「祈り」 言葉の展覧会268

神はいない だが 祈りはいる 無心に 真剣に 誠実に 祈りから新しい感性が 新しいふしぎな創造が 青年よ、祈りを忘れてはならない!! *

「水」 言葉の展覧会267

みず みず しい 水 わたしの中に流れる 水 生命の力を みず いってきの 愛を 水 ・

「膜の外」 言葉の展覧会266

マシーンが唸っている 50年後 やがてこの地から 人は消えるんだろう ワープする宇宙 滅びを語り 滅びを予感した人の亡くなった後 わたしたちは何をやるのか 膜の外に広がる とてつもない余剰次元 見限られた美学 逆の風が吹いている ・

「ここにいる」 言葉の展覧会265

オレがいてもいなくっても 回っているんだよ 仕事も 仲間も 地球も 居場所なんてどこにもない 居場所なんてどこでもみつかる その気になれば わかっているのは オレはいつか 確実に死ぬということ いまいるすべての人がいつか必ず死ぬという事実 それだけだ…

言葉の展覧会264

なんて濃いんだ 空も、雲も、山も、街も 唸っている生命の色 浮かび上がる燃焼の時間 けだるく かなしく もういいんだよ そんなに焦らなくても あるがままにある ただそれだけさ 今日はこの空気の この空の この木の 何かが変わっている *

言葉の展覧会263

蛸壺に閉じこもってしまった カ・イ・ラ・ク オレ様だけの世界 あっ、前に障壁 嫌なもの なんとか除去しなければ それ、消去!! あっ、またまた ゲームを続けよう それ、消去、・・・・・次から次へと というように やれるのか?! ・※30万円を払うから母…

「真夏の昼の夢」 言葉の展覧会262

むくむくと にゅうどうぐも のうえで わかものがきまぐれをおこし みんなちいさなきほうとなって くるくるじてんし あちこちではじけている わたしはこよなくおちつきはらって ほんをよんでいる きはうっそうとしげり あおぞらにとびかう しろいさかなたち ・…

「ズレた時間」言葉の展覧会261

だが 白々とのび どこもかしこも めぐりめぐる ささいな物語ばかり ふーっ 蝉の声にかき消される飛行機の音 扉を閉める音のむなしさ 喪失したままの居場所 ズレてしまった時間 もう一度もどらなければ あの頃に 揺れている かすかに 時間が * ※写真は、福中…

「消えた少女」言葉の展覧会260

もう朝から 太陽がじりじり 蝉がみんみん鳴いて 暑さを謳歌している 夾竹桃はこの世のものとはおもえないくらい紅い 蝉はどうしてこんなに鳴き続けているんだろう 級友たちはみんなよくはたらく 私も負けられないわ 今日もがんばらんといけん 蝉がおしっこを…

「・・・」 言葉の展覧会259

あの湿り気な何なんだ ネトーッとして ただくっつくために それだけがすべてで 触覚は鋭く おどろおどろしい このネバネバのむしは・・・ 想念が駆けめぐる 行ってしまった後は 泣いてしまいたいくらい虚しい がらんどう 塵が部屋の隅っこに落ちている ちい…

「怪傑犬仮面 参上!!」 言葉の展覧会258

ワーッ エーーーー、何ッ コレー キッショイ!!! ・・・・・ 見たいけど見ぬふり エッ オモシロソー イッショニ写真トッテーー キャーーーーーー! (逃げる) 怪傑犬仮面 参上!! ●今日は怪傑犬仮面さんと、宝塚の花の道や宝来橋、旧温泉街等宝塚南口よ…

「あそび心」言葉の展覧会257

ち ちょっと 魔法の手を加えることによって う うんと 大嘘をつくことによって 人目を驚かせ 楽しませ 人の心をあったかくさせる あそび心 こ これが げいじゅつかも 至る所にあるが 気付いている人は ほ ほんの わずか ・ ※写真は、マイ作品「MARGAとMANNGA…

「おもしろがり精神」 言葉の展覧会256

そうぞうそうぞう そうぞうしい なんや これ おもろいなぁ (・・・? なぜあんなしょうもないものを おもしろがってんのかなぁ・・・) へぇ、こんなこと ようやるなぁ おもろい!! (どうしてこんなつまらないことを おもしろがっていつまでも見てるのか…