2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『コスモスの月』言葉の展覧会1429

コスモスが月をいただこうと そっとうかがってみた それはまだ叶えられない望み いま何をするかがわからない 何もできない・・・ でもそれは確かに未来にある 月が消え コスモスに雨が降りかかる その望みは必ず叶えられ 未来に出現する コスモスという 宇宙…

『色の果て』言葉の展覧会1428

虹の色が ひとつひとつ分解され 鮮やかな各々の断片が伸びていく 色は流れ色は踊る 色の果てで やがて終わりが始まりになる *

『村上春樹の寄稿』言葉の展覧会1428

魂の行き来する道を塞いではならない 領土問題が「感情」に踏み込むと それは安酒の酔いに似て 危険な状況が出現する 我々は静かな姿勢を示せれば と村上春樹、新聞の1面を飾る ※村上春樹さんが、今日の朝日新聞に寄稿していた。日本はいい小説家をもったも…

『半田』言葉の展覧会1427

彼岸花土手に咲き乱れ 母子が寄り添いながら 川べりを歩く カメラ女子がシャッターを押し 旅人が歩く 南吉の里 向こうにぷくっと権現山 *

『朝食』言葉の展覧会1426

朝から威勢のいい言葉が飛び交うテレビを 消して 畑からとってきたピーマンやシシトウを炒め トマトを切り、ゴーヤと卵をチャンプルする 南三陸の茎ワカメを切って寿司酢につける 認知症の母と一緒につくる楽しい朝食 ああ、みそ汁のいい香りが立ち込めてき…

『遊形』言葉の展覧会1425

そこらにあったものの発見と ひらめきから作ることがはじまる 切ったり繋ぎ合せたり 四角に三角に円に自由自在 打って貼って結んで こんな面白い形ができた ところどころ色を塗って 作品が立ち上がる おもむくまま あそびの空想的意匠 ■ ▲ ●

『メランコリー自画像』言葉の展覧会1424

横に生えた木が かもしだす幻想的原生林 枝が伸びてひとだまに 生と死が折り混ざって 笛を吹いて踊りだす女神 美も醜も なにもかもいっしょくたになって 希望と言えるのか 母性のプリズム とろけだす メランコリーの自画像 形の色の 元点へ ・ ●

『うさぎがぴょん』言葉の展覧会1423

書いては消し 消しては書いていく 文字なのか絵なのか 書くという営み うさぎが傍らにぴょん 片足で顔をくりくりん 片隅に図書館 おもいつくままに書き連ね 一面に広がる 文というのか、絵というのか 形跡に意味はあるのか 映像というアーカイブ これもいつ…

『なじむ』言葉の展覧会1422

家になじむ 部屋になじむ モノになじむ 貧相な自分になじむ 嫌だった自分になじむ あんな分からずやの 頑固で偏屈なひとも 長年つきあえばなじんでくる 人・間になじむ なじめばいつか どこか大切になる ・

『部屋』言葉の展覧会1421

もうかれこれ40年以上のつきあいである あのときのままのランプ飾り あのときのあっまの本棚 あのときのままのポスター いちばん落ち着く所 一時期の不在を経て ぼくが部屋になじんでいったのか 部屋がぼくになじんでいったのか 「倒れそうな家やな」 と大…

『つきあい、あるいは成熟』言葉の展覧会1420

こちらがやさしくふるまえば あちらもやさしくふるまう ・ こちらが強く出れば あちらも強く出る ・ こちらが我を通せば あちらも我を通す ・ あちらが石を投げて壊しても こちらは泰然としている ・ あちらが怒れば こちらはその意を汲む ・ こちらが謝れば…

『雨のなかの日射し』言葉の展覧会1419

雨の降るなかで すこし陽が射したので ベランダへ洗濯物を干しにいった 相変わらず雨は降っている それに遠い向こうの方から きな臭いにおいが漂ってくる あっ、また陽がさした 雨が降っているのに・・・ 真っ白なシャツを干す手が喜んだ ●

『滅びゆくもの』言葉の展覧会1418

いつかは滅び行くものたちの 激しく さみしい口論 なにがすきでこんなふるまいをするのだろう 風が強い夕暮れ いさましく強がるひとの脆さと 恥ずかしさが狂舞している いつ頃から所有というのをヒトは編み出したのだろう 「愛」って何だろう 摩訶不思議な増…

『成熟』言葉の展覧会1417

大きなうちわで それっと煽られると、ふわーっとなびき こんどは強いうちわで えいっと煽られると、ふわふわなびいて いった過去。今なお・・・ ところがこの頃ちと変わってきた 大勢になびかない人が増えてきたような まだソーシャルのネット上だが * 「熟…

『フォロワーシップ』言葉の展覧会1416

このムラに欠けているのは、 リーダーシップじゃなくてフォロワーシップなんだ フォロワーシップがリーダーを育てる ソーシャルメディアを通じて そんな「われわれ」感をもっと熟していったらいい と若い学者・濱野智史さんは言っている それはそのとおり で…

『空気を読むな』言葉の展覧会1415

大勢、群れの勢いというのがある ヒトという動物にとって、これは実にやっかいなものだ 特にこの島の、ムラでは ヒトはいじめというバカなことをする動物だ それがこのムラの、教育をする学校という場で頻繁に起こる 20坪という1年間(以上)閉じ込められ…

『乗らないよ』言葉の展覧会1414

みんな だれもかれも土俵に乗せよう乗せよう あがれ、あがれって言ってるけど 否が応でもあがらせようとしているけど ぼくは乗らないよ 「領土」だって、「橋下」だって、「原発」だって、・・・ 「希望」だって そんなの絶対乗らないよ 乗るのは自転車や車…

『ARTの役割ーその1』言葉の展覧会1413

今日も落っこちている文化を拾った 昨日はうじうじと隠れていた文化を見つけ 外に出ていいよ、と出してやった 見捨てられた文化 忘れられた文化 廃棄された文化 死んだ文化 見つけて 拾って、出してあげて 洗って拭いて修繕して磨いて ときにさらに新しくつ…

『朝霧』言葉の展覧会1412

やわらかく 真っ白な綿が流れるような 朝霧 野原や田畑をおおい 山にかかって たちまち形は変容し 一瞬にして 消える 山里に広がる雲海 見惚れているうちに カメラを取りに行くこができなかった 一瞬にして この地球上に ふっと 在るような・・・ ・

『行方不明』言葉の展覧会1411

ただ黙って手を引いて 果てまで連れていって * ものが見えてくる 他の誰よりもものが見える ものが見えてしまう * 生まれてきたことが こんなに哀しいものだったとは こんなに温かいものだったとは ・ ※被災された方に想いをこめて あの時から1年半が経と…

『初秋の夜』言葉の展覧会1410

夜がふけて 虫の声だけが聴こえてくる 押し寄せてくる草の匂い 稲穂の匂い 星が見え隠れする 夜につつまれて ただよう 秋の香り ●

『在る・成る』言葉の展覧会1409

ひとつのもの それは 在るものであり 成るものである さまざまなもの それは 在るものであり 関係するものである このひとつのもの まじって在る まじわって成る ・

『<新>商品開発』言葉の展覧会1408

まわりを気にしていては何も出てこない 上に捕らわれていては何も出てこない 形式だけからでは何も出てこない 会議からでは何も出てこない ある只管なひとが 未来からもらったとんでもなく おもいがけない 面白く楽しいアイディアと ときにトップの思いきっ…

『もちつづける』言葉の展覧会1407

なんだろ もちつづけることって すごくだいじなんだよな ・ 長〜く考えたあと ふっと浮かんでくるアイディアがある * 長〜くもちつづけたすえ ある日、ふわ〜っとでてくる喜びがある * 長〜くおもいつづけたすえ ひとをおもうことの大切さを知る (たとえ…

『大事なひと』言葉の展覧会1406

私には大事なひとがいます 一番話をしたいひと なんでも話せる たった一人の大事なひとです 私は心底から話します そのひとも親身に聴いてくれます いろんな話をします 会えなくなってもう随分経ちますが 私のことを思ってくれているのが こころに伝わってき…

『二日酔い』言葉の展覧会1405

起きたくないのに起きて ゴミを出しに行くためにゴミ袋の口をくくっていると おぇっとなった 卵焼きをつくっていると油の匂いで また、おぇっ 昨夜家の晩酌で飲んでいたところ オオノさんに誘われて10時頃駆けつけ 楽しく飲んだ わいわい言い合って、ググ…

『J2.0』言葉の展覧会1404

ある初秋の朝ひょんと まちがって便りが ぼくのもとに届く だれでもないあなたから これまでの価値観が転倒してしまうような 素敵な愛の手紙 思いがけない 繋がりの連鎖のなかで こころの新大陸を発見する ひょっとしたら 代表なんていらないのではないかと …

『夜一瞬』言葉の展覧会1403

夜の葉っぱから ひとつぶの滴がたれて 宙を観る 暗黒のなかの光 光のなかの暗黒 いずれもゆらいで もうとっくに忘れ去っていた記憶の欠片が ふっと映って ちらり仄めく ●

『ぐしゃ』言葉の展覧会1402

だれにもしらせず ただひたすらにかきつらねる そんざいのくうむ ちよりぐう ひちにむかってちゃくち そのまま ぐうぜんもいしのできごとも たいしたものではない しいせいをはいじょして ふかひせいをしんか たしゃのかいたい ぜったいたりきの ぐしゃ たま…