2014-01-01から1年間の記事一覧

『2014年さようなら』言葉の展覧会2029

長かったようで短く あっという間の光陰 人と人との間の 出会いと別れ 嬉しくも悲しくもあり 齢(よわい)65 まだ青い春 わが人生に悔い無し 千年後を想像して 2014年よ じゃ、バイバイ ・ ・ * ・

『ば』言葉の展覧会2028

ばかみたいに ばたばたじたばたした1年 ばもわきまえず ばばっちく ばくちくのごとく ばくちとばかりに ばばばばばばと ばかばかしいこと ばっかり 最後に バターン ● * ・ ・

『空気』言葉の展覧会2027

瓦礫のうえを 空虚になった責任が漂っている ・・・ 見えないけれど 動き はたらいている 巷の さまざまな構成要素 このシマグニでは百年程前から 夫々が其々に 各々がオノオノに およぼしおよぼされて 煽動の渦が巻き起こり とんでもない方向へ連れ込まれ …

『詩のかたち』言葉の展覧会2026

言葉がつらつらと並べられている 短く、すぐ行がとんで なじみにくく、ああやっかいだ ときに乱暴で極私的独り善がりに思いこみ 嫌だねぇ それに唐突な言葉の侵入と 突然の切断 強引さの中に巻き込まれ つながりを強制される 分かりやすさの中で温もっている…

『振り返り2014』言葉の展覧会2025

元旦早々から腰が痛くて動くこともままならず 悲惨だった2014年という年 することがいっぱいのうえに 引き受けることが増え 出ていくことばかりが多く しんどかった1年 ようやったなあ、この歳で 今から思えばこのひとこと でも、そのなかから生まれて…

『流れる雲』言葉の展覧会2024

真冬の 青い青い空 流れる雲 儚さを秘めて 野にたなびく煙と行き違う 流れる雲 いろんな形に変化しながら 流れる雲また雲 流れる時間 10年前が昨日のような 流れる世 流れる人 あの蜜月の時代はもうない あのひとはもう帰ってこない ああもう少し あともう…

『すったもんだ細胞』言葉の展覧会2023

あれはなんだったんだろう あれは嘘で 全くの作り話だったのだろうか よく分からない いや全然分からない (世の中には分からないことが多すぎる) 世界をも巻き込み まさに生々しく 本当だった ような・・・ いやいや 科学への信者に対する でっちあげのま…

『ダンス』言葉の展覧会2022

ぱららりらららり 表と裏を繰り返し くりかえし現れる 洗われる ぱららりらららり 回りに回ってこっちへ行けばあっちへ あっちへ行けばこっちへ ぱららりらららり 動こう動こうゆっくりと 流れが滞れば おしまいに・・ ぱららりらららり 入れたら出す 出した…

『あい』言葉の展覧会2021

愚かである 愚かであるからこそ 惜しみなく与える 気になるひとに 親しいひとに あるいは身も知らないひとに 感謝知らずのひとでさえ 嫌なやつでさえ ひとに贈るこれほど素敵で 最高の贈り物はない これがあるからこそ 食うために他生命の命を奪っても 緩和…

『遠くを見よう』言葉の展覧会2020

遠くを見よう 見栄っ張りで 浅ましく愚かな自分の向こう もっと遠くを見よう 山の彼方の空遠く もっともっと遠くを見よう 生命をはぐくむ地球の向こうの銀河系 う〜んと遠くを見よう 宇宙の果てと始まりと 遠くを見よう 遠い昔と遠い未来を 遠くを見ると遠く…

『腑に落ちる』言葉の展覧会2019

あれ あれだよ あの時に覚えた あの言葉 あーあれか あれすっかり忘れていたのに あんがい身近にあったんだ ああ、あったんだよ 「腑に落ちない」 ? あっ 腑に落ちる じゃないの ・ ・ ● ● 西宮船坂ビエンナーレ2014 より ・

『自己表現』言葉の展覧会2018

相手に文句を言い、いじめる (最近、なんと多いことか) これは自己表現 相手に嫉妬し、憎む (いま、たまってきていますねぇ) これも自己表現 相手を殴り、殺してしまう (大小画面でこんなことばっかりやっていますねぇ) これも自己表現 相手に慈しみや…

『夢みる少年』言葉の展覧会2017

あの日から 魔法にかかってしまって いつまでも ・ 何十年経って老年になった今もなお 変わらぬ 夢見る少年 ・ ・

『無題34』言葉の展覧会2016

知らないことを 知ろうとする 豊かさ そして楽しさ ・ 自己実現のために知る 知らしめよう とすることでは決してない ・ ・

『困った問題』言葉の展覧会2015

困ったもんですね たいへん困るんですが 困るってことじゃないんですよ 敗けを認めたがらないなんて いったいこれはどういうことなんでしょう 敗けたんじゃなく終わったって このひと、そんな出鱈目を率先して 浸透させようとしているんですね これまでの反…

『無題33』言葉の展覧会2014

お話してるよ いつもきみと うらぎることもなく うらぎられることもなく きみをじっと見つめているよ だいじにだいじにしているよ こころのなかでのデート ・ ・

『無題32』言葉の展覧会2013

この場では 大声で笑ってもいいんでしょ この空間では おもいっきり泣いてもいいんでしょ 一人だけのシアター ・ ・ この場では 大声で笑ってもいいんでしょ この空間では おもいっきり泣いてもいいんでしょ 一人だけのシアター ・ ・

『無題31』言葉の展覧会2012

夢の中 夢中 いまは、ただ ただ、 ・ ・ ・

『無題30』言葉の展覧会2011

自分に賭けるもの 自分に懸けるもの 自分に欠けるもの 自分に描けるもの 自分に書けるもの 自分に架けるもの 大切にしなくっちゃ ・ ・

『少女は誓う』言葉の展覧会2010

少女は 凶弾を受けて意識不明に・・・ しかし そんな銃弾には負けなかった どころか 死線をくぐり抜けて より強くなった いま地球のあの地で 兵士となった子どもの 過酷に働かされる子どもの 無理な結婚を強いられる子どもの 貧しさで読み書きができない子ど…

『あいより出でて』言葉の展覧会2009

愛はあいより出でて あなたに宛てる あなたがいて わたしはうれしい たったこれだけの心底からのおもいで あいは 愛となる ❤ ・ * ・

『日めくりカラス』言葉の展覧会2008

朝のカラスが ぼく宛ての 日めくり言葉を届ける 朝だよ 早く起きなよ 今日はいい1日さ 欲ばらなければね アホウアホウ ::: ・ ・ ・

『月桂樹』言葉の展覧会2007

月の下の 月桂樹 冷たい風にささやいている 冬が来たね 寒いけれど負けないよ 凛とした葉 威厳をたたえて ほのかに 輝ける未来が 香る 月の下の 月桂樹 冷たい風のなかで眠っている 遠いふるさと地中海の夢を見ながら 月光に 葉がきらめいて * ・

『夢二』言葉の展覧会2006

なんと哀愁の漂う絵たちなのか なよなよとした女 そっと柔らかな手を握って 抱きしめてみたくなる 江戸と西洋が溶け合い 異邦人のこころで すべてを見直す 旅人でありたい 旅から旅へ 懐かしい夢のふるさとに出逢う 春立つはるなの湖を見ながら 懐かしいひと…

『柚子の棘』言葉の展覧会2005

足の裏に柚子の棘が刺さってから 一週間経った今も歩くと疼く 棘をとろうと針でほじくったが見つからない きっと奥の方に入っているのだろう 歩くのが辛い 実をとり過ぎたからなのか 枝を切ったからなのか 柚子よ許しておくれ と言いながら 今日も柚子昆布酢…

『一つの声』言葉の展覧会2003

早朝の鳥の声 お隣りさんの赤ん坊の泣き声 かつてここに建っていた家の窓からの声 そこにしかない鳴き泣き無き 一つの声が すべてを意味し すべてを語る ● ・ *

『公』言葉の展覧会2002

<コン>がいい <パブリック>もステキだ <おおやけ>はいただけない 上から目線に上から強制 おかみががみがみかみついてくる 「ム」の枠をさっとひらきなさい ・ ・

『落ちこぼれからの旅立ち』言葉の展覧会2001

諸君! まずは落ちこぼれてみよう 嫌な級友から落ちこぼれ 息苦しい組織から落ちこぼれ 時代の空気から落ちこぼれ 世俗から落ちこぼれ 人間から落ちこぼれる 落ちこぼれればしめたもの 殻からちょっと顔を出して 片手や片足も出して 少しだけ出てみよう そし…

『グレー』言葉の展覧会2000

色をいろいろ混ぜてグレー 彩を抑えてグレー ゆらぎを秘めて 凍った冬空に伸びている 目立たない煤けた植物 グレーという散文 あるいはグレーの深み 記憶から消え去った怒りと哀しみ 光と影のたわむれ 無限の宇宙 濃淡の豊かさにあそぶ水墨画 美が見え隠れ …

『落し物』言葉の展覧会1999

こんなに忙しくなるなんて どうかしている 走りまくったこの1年 もう師走 突然覗いた寒い冬に戸惑いながら 生き急いだ若き女(ひと)の作品と写真を見る あたたかく強い芯を持ち 一筋の志を貫きとおして老い 慎ましやかに逝った気骨の二人にこうべを垂れ 外…