2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『春待蕾』言葉の展覧会1559

寒さにふるえながら 光をとりいれようと かぼそい緑葉に見守られ ふっくらと 蕾のままで じっと待って 夢見る 春 * ・

『ソーシャルメディア時代』言葉の展覧会1558

見える 見えてしまっている 見られてしまっている 私のらいふすたいるが 私のぷらいばしーが 私のいろんなことが 私のなかみが じょうほうに 流されるままに かすりとられ しょうひされ 洪水に溺れ死んでも 見せている 見られている ※ソーシャルメディア時代…

『水面下』言葉の展覧会1557

何かが変わってきている 少しずつ 見えないところで じょじょに じょじょに 風が雨が雪が 空気が気候が大地が 人が人々が国が ゆるやかに 刻々と 水面下で変動している そしてある沸点に達した時 突如として バンッ!! と表面化する もうそのときは・・・ …

『山の中の芸術』言葉の展覧会1556

山に入れば おもしろいことだらけ 山という美術館 飽きない鑑賞 たとえば木々の 多様性と生存 生と死がごっちゃになって それらが織り成す さまざまな形の 意匠 彫刻家は自然 日々刻々 ときに雪の参入 ○ ○ ○

『花は美しいのか』言葉の展覧会1555

なぜにこの世界に花があるのか なぜに美しいというのか なぜ美しいという概念がつくられたのか 美しいとはなんなのか 花は美しいのか 花の美しさはない 美しい花がある 花とは 美は ・・・ ああ さっぱりわからない 花を見ていて あほらしい疑問がわいてくる…

『お日様の水墨画』言葉の展覧会1554

壁のキャンバスに お日様が描いた水墨画 ときどき消えて 雪が舞う ○ *

『光の滴』言葉の展覧会1553

深閑とした森 光の玉が黄いろをはなって 光の滴をふりそそぐ 森間から煙が生じ 夜空にまみれる えもいわれぬ 森閑の 滴の 華 ● * ・ *

『闇体験』言葉の展覧会1552

夜の部屋、戸を閉め電灯を消してみる 真っ暗闇 になりをひそめ 目をじっと開けて 周りを見渡してみる 何も見えない 暗闇 を 見る ただ ただ真っ暗闇に 身をゆだねる 自分のいない世界の 入り口 暗闇 を 感じる ● ・

『冬日の詩』言葉の展覧会1551

あのひ ぼくの心に とつぜん とびこんできた 詩 ぼくはおどろき 人生がかわってしまった あれから40年 とびこんできたものは まだピチピチしている 新鮮そのもの 言葉をほっして さがしもとめて 迷い 惑い 消沈し 混濁 歓喜 想酔 未だ彷徨ったまま 書き探…

『海辺』言葉の展覧会1550

在るものと在るものが 交感する月の明るい夜 ・ 在るものの動と静 あるいは激しさと穏やかさ 波 ・ 在るものの表層と 在ることの根源を 知りたい海 ・ 在るものの微笑み 在ることの喜び 在ることの意味 ・ 繰り返す在るものの生 寄せては引き返す ・ 海にお…

『百年ちょっと経てばみんな死んでるよ』言葉の展覧会1549

死んだひとも 生き残ったひとも みんないっしょ ぼくもあなたもあのひとも 百年ちょっと経てば みんな死んだひとになる いつかどこかで死んだひとどうし ただよい まじわっているかも はやいかおそいか うんかふうんか 百年ちょっと経てば みんなおんなじに…

『夢の断面』言葉の展覧会1548

夢は 迷い 暴走して 壁に当たって跳ね返り 他の夢と衝突して 潰れたり・・ いつしか あらぬところに 吸い込まれ 途中 にぶく光って プッ と 切れた 残されたとおい昔の美しい 断れ面 突然夢から覚めたときには ● ・

『空模様』言葉の展覧会1547

昨日のぼくはすっきり晴れて とても素敵だった 今日のぼくは昨日でない じくじくしたぼくがいて いやだ 明日のぼくは 好きなぼくになってほしいなあ アシタテンキニナア〜レ ・ ※何かの要因で、空模様のように心は変わる。こころの狭い自分はほんとうに嫌だ。…

『移ろい』言葉の展覧会1546

黒と 白と 中空に浮かび出す か細き 紙の切れ端 あるいは もう戻ってこない時間 みだれ つづく 線 その奥に消 え た 動かない時計 40年前のまま ■ ■

『忘れられないひと』言葉の展覧会1545

時が経って 老いてしわがいっぱいできても 忘れられないひとがいる もう亡くなっているけれど 忘れられない ふぃっと あのひとはどこかから現れてくる すると 私はこんな歳になっても胸をときめかす あのひとをおもうと とても幸せなきもちに浸る 嫌なことが…

『空き家が増える』言葉の展覧会1544

空き家が増える ほうっておいても増える いやがおうでも増える さみしくかなしく増える さびれこうはいして増える 無縁社会で増える 人口減で増える 過疎になって増える 孤の時代で消費され捨てられ増える これからどんどん増える 廃墟となって増える 空き家…

『線はくるくる』言葉の展覧会1543

くるんくるん くるくる 線が動く回る 動的なものの 流れ 星々の循環 くるんくるん くるくる 線は線の まま 生 じて 壊 れて * * ・

『いちまいの葉』言葉の展覧会1542

どこでとってきたのか たなのうえにだいじにおいてある いちまいの葉 なんのおもいでだったか なんのおもいなのか ただ いちまいの枯葉がここにおかれている 木という生命の贈りものなのか 葉っぱ いちまいの 思考 あれこれ考えた末 最後のひと葉の小説のよ…

『枯葉と風』言葉の展覧会1541

枯葉が落ちていた 風にゆれ 旅をする いまとかこがないまぜになる 日常のなかの長いながい旅 枯葉が落ちている 風との対話 偶然に身を任せる心地よさ きっぱりと諦めることだ 一切の執着を断ち ゆっくり変わっていく 自分をみつめる 枯葉が風に舞った ● ・

『水をゴクン』言葉の展覧会1540

ときどき夜中、喉の渇きをおぼえて目覚め ひとくちゴクンと 水を飲む 海をとりいれた! 身体は海にひたって ぐっすり眠る 朝、目覚めたときは グクゴクンと水を飲む 水はぼくの根源 ● ※枕元に毎日必ず、ペットボトルに入れた水を置いている。そんな習慣がつ…

『真冬の山登り』言葉の展覧会1539

山を登る 千苅から吹き上がってくる凍る風 吹雪 出した顔が痛い ちぢむ手 こごえる足 ハーハーと 口から白い情気を出して 山を登る 晴れたり吹雪いたり 泣き笑いの空の下 犬は山を駆け巡る 寒い真冬の 山登り ※今日は、地域の山の会4人(と犬)の方々に便乗…

『夢を与える』言葉の展覧会1538

からっぽのくすんだ瓶が倒れている棚 閉めきった黴臭く暗い部屋の 戸の隙間から入る一条の光が まぶしい 埃が積もった机の上で ぼろぼろのラジオが 微かに声を発していた 夢を与えつづける あのときの ※夢は与えられないものかもしれない。あるいは、夢は与…

『冬日みどりと』言葉の展覧会1538

冬日の 混 と んに 芽生える みどり と ・ ・ ※今日はみゅーずで偶然に、榎忠さんに出会い、珈琲を飲みながらお話をした。共通の友人のサカモトさんのこと、一昨年の兵庫県立美術館での「榎忠展」(http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1110/index.ht…

『土中の若い胎動』言葉の展覧会1537

まだ誰も知らない 埋もれている たいせつなもの さぐりだそうと 誰もがあたりまえだと 信じ切って からだに染みついたもの ぬぐいさり 何百年もかけて人が人とつながっていったこと 何十年だけでつくられたしすてむによって つながりを断たれたこと おもいし…

『笑顔のあの娘』言葉の展覧会1536

あの娘はどこへ行ってしまったんだろう くったくのない笑顔と 聡明さのなかにちょっと小悪魔を秘め持った・・・ あの頃、あの娘の笑顔でよく救われた 学生時代、阪神淡路大震災直後の神戸で 粉じんのなかで身を粉にして動き回っていたとか その後、結婚して …

『お通夜』言葉の展覧会1535

化粧して やすらかに眠っている つい昨日まで生きてきたいとおしさ 明日は灰になって 大きな懐に帰る ● ※尼崎に住んでいた叔父が亡くなった。お葬式や法事ぐらいにしか会わない叔父だったが・・・。合掌。 ・

『信号』言葉の展覧会1534

●● ● また信号が赤になった 次もまた赤 ことごとく赤ばかりで なんてついてない 情けないおいら こりゃ、あかんわ こんなラッキーなことはない 次も青 青また青 すいすいっと いくところすべて青 なんてついているんだ いいことづくめ バラ色のおいら そんな…

『「混」』言葉の展覧会1533

こん こんこん こんこんとんとん 色の 材の 味の 混沌 なにがなんやら 混乱し混雑し混浴し混在する こんなにまどわせといて やがてあれよあれよというまに 混和し混生する ● ※ 「混」展、MUSEUM Cafe「みゅーず」 (阪急中山駅南おりてスグ)にて開催。 2月…