2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧
冬支度の寒い風が通っている 物語の初めの枝垂れドーム しんとした下界の街々と忘海 うっすらと有情の霧雲が流れて めぐる島人の織り成す表跡 其々か細い声をあげるオブジェ なごやかなセンスの雑貨 ささやかな夢がちりばめられて 覗く青空の向こうの見えな…
「もう、心配で心配でしょうがないから来たんや。 ちゃんとやっとるか」 「これからやろうと思とったとこ」 「えーっ」 朝、区長の正ちゃんが訪問してくれた。 やらんなあかんのは、ザイサンクの会計 組長との兼務である もう一番嫌な苦手分野・・・ 四苦八…
どこへ行ったのか どこへ消えてしまったのか とんとわからない べつに何もなかったかのように 日常は繰り返されている ああ、あんなことが・・・ あのひとが・・・・・ いったいどこに行ってしまったのだろう いつのまにか突然、消えてしまった いまとなって…
あれもした これもした あれも知ってるこれも知ってる あーだこーだ あれを持っている これを手に入れた でも それがいったいなんだって云うんだ そんなのはちっともほしくない ・・・とある人に言われた ふと それをおもいだして胸がいたくなった 品性がま…
霜が降り 薄氷が張り めっきり冷え込んでしまった朝 今か今かと咲き誇るのを待っていたのに 無残にも 見る影もない 皇帝ダリアがあった 夏、あんなにぐんぐん育ちついさっきまで 伸び伸びしていたダリアが・・・ いったいこのダリアの一生は何だったんだろう…
めっきり寒くなってきました こんなときは熱燗がよろしい 今日はとってもいいことがありました 宝が舞い込んできそうで・・・ 本当に天下の回りものかもしれません これも信頼と友情のたまもので だからだから 今夜は熱燗でかんぱーい!!
さんざんだった こんなにあがってしまうとは ゆびがふるえこえがうわずり・・・ やることなすこと ことごとくくずれさり 何をやってもうまくいかない日がある もうなさけなくて みじめでちっぽけで ホントにじぶんはばかだとおもうときがある ああ、もう駄目…
葉っぱが一枚 空に 舞っている タクラマカン砂漠や キリマンジャロ山上に通じる 空で ・ ・ ・ ・ 葉っぱが一枚 空に 舞っている タクラマカン砂漠や キリマンジャロ山上に通じる 空で ・ ・ ・ ・ 葉っぱが一枚 空に 舞っている タクラマカン砂漠や キリマ…
静かに風変りに不気味に ポッポッ 魑魅魍魎さ まざ まな奇 妙な形 象 ポッポッ 繰り返す営み 反復す る生 残 酷に妖 艶に ポッポッ ボスボスボス 得体のしれぬ生き物、口、目、鼻孔、髑髏 水、風、火、・・・ちみ魑魅もうりょう魍魎 あ・り.と..あ・ら・ゆ..…
ひとの内側には 薄暗くてよくわからない森がある 自分の中の森にも あのひとの森の中にも さまざまな木々が生い茂り 入り込めば入り込むほど深くて 暗い ・・・・・ 迷って彷徨い どこへ行くのか ・・・・・ ●●●●● いつしか 誰かの 自分が生きなかった人生を…
頭で天上を突き刺すように まっすぐな座姿勢 左手の指を右手で軽く持って 膝の上に置く 半眼 呼吸こそいのち 吸うときははやく 吐くときはゆっくりと 数字のみを数えていく 1,2,3,4,5、・・・・ ・・・・ 煩悩17、煩悩18、煩悩19 33、34…
クルマは走る 六人を乗せて走る 同級生女二人男四人 クルマは走る 綾部に住む恩師に会いに ワイワイがやがや クルマの中は また小さな同窓会 みんな好き勝手なことを言い合って ワイワイがやがや もう何十年も気心が知れている者同士 ワイワイがやがや クル…
冷たい雨が降っている 紅葉がしっとりぬれる もみじじゅうたんも いちょうじゅうたんも しずかな村も しっとりぬれて しと しと しと 道はだれも通らない わたしは炬燵にまるまって きのう街で買ってきた本を読む しと しと しと 雨が山野をぬらす 少年も少…
さわってみる ふんでみる ふれてみる なぜてみる じっとみる 切り倒され 切り刻まれても 生きている 死んでも生きている 何百年もの歴史が浮かび上がる 年輪がきれいな絵を描いている ほんとに美しい 樹がみずからつくりだした 素晴らしいアート ・ ・ ・ ・…
気が通い 心を使い分け こだわりがない 引きずられない おろかなる身 時代の橋わたし 入口に立つ ひとり この人の道を歩いていけば あの人のそば近くを歩いている おろかなたましいの 道 ひとり ・ ・ ・ ・
外に出れば 街灯 おぼろ なにもかも朦朧白い霧に夜がつつまれて いつしか私は死んでいるのか生きているのか おぼろ やがて夜霧にとけこみ 霧となって静かにながれ 宙をただよう ・ ・ ・ ・
ちいさな喜び ちいさな幸せ どこにいても なにをしても 我も行人 秋の暮れ (芭蕉を想い、蕪村を想う秋の夕暮れ) ※※「此道や行人なしに秋の暮」(芭蕉) 「門を出れば我も行人秋のくれ」(蕪村) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
とおるたびにめにはいる白菊 しらぎく と ひとり呟いてみる 遠いおもいで 近いかなしみが ふと ・ ・ ・ ・
追いつめられて 追い詰められて 右往左往 すべきことと したいことの大きなギャップ 四苦八苦 はたから心配りのひこいっちゃん ひと息つくために 脱したときを夢見て じたんばたん ・ ・ ・
重くてかかえきれない荷物 半分もってあげよう いっしょにもとうよ と言ってくれたかれ それだけで軽くなった重荷 二人なら大丈夫 ・ ・ ・
「さむかったね。ここってほんとうにさむい」 「まちとくらべて3度から5度ひくいよ」 昨夜の言い争いはなにもなかったかのように さわやかな朝 「きのうのちゃんこ鍋おいしかったね」 「おいしかった!」 ・ ・ ・
リセットしよう とはもう言わない しょせん言葉は言葉だけれど 軽い言葉も慎もう かるいことばよ ふわふわと 空の彼方へ飛んでいけー! ・ ・ ・ ・ リセットしよう とはもう言わない しょせん言葉は言葉だけれど 軽い言葉も慎もう かるいことばよ ふわふわ…
晩秋 家の石段の横にひっそりと 懐かしい白菊が咲いていた おひさしぶり またお会いしましたね あいかわらず可愛くてきれいです あなたを見ていると スキッとして こころがなごやかになります 会えてとても嬉しいです 花に手を触れて云う 好きです とっても …
青空のキャンバスに 1本の木がのびていて 赤くまんまるい柿がたわわになっている 彩り鮮やか見事な絵 柿の木に上って 青空のキャンバスから 真っ赤な柿をひとつ取り出し 木の上で枝に腰かけ ガブリッとかじってみる 体中にあま〜いご馳走が浸透し ぼくのか…
ザクッと掘った 土の中から 赤紫色のサツマイモが顔を見せる 今度はやさしくもう少し掘ると 3つも4つも笑顔を見せてくれる やあ、はじめまして はじめまして 掘ってくれてありがとう みんなそろってけなげにあいさつと感謝をしてくれる わたしを食べてね …
ここでこうして作りながら展示していると いろんな人が見に来る 「湯がいた黒豆一ついかがですか 食べませんか」 「大きな粒ですね」 「わあ、美味しい」 というところから話がはじまる 年配者の夫婦がやってきた 「とった畦豆を干しているんですよ」 「へえ…
黄昏の薄暗さが少しずつ濃さを増してきて 夜になってもぼくは畑を耕している 耕運機を終えると月が顔を見せてくれた さて次は、畝づくり 鶏糞、牛糞をまいて 整えてできた畝七つ 1ぴきの秋の虫が楽しそうに鳴いている 夜の空気が少しひんやりとして 清らかだ…
「宝塚」の再創造 世界の「TAKARAZUKA」へ 干している畦豆で、「宝」という字を形どりました。宝塚の「宝」です。 まだ完全な「宝」ではありません。何か欠損しています。何か足りない宝塚。・・・・・かつてたいへん賑わっていた「宝塚温泉」が寂れ、宝塚動…
すこしひんやりして 澄んだ空気がながれている 11月 虫が鳴き 夜露がもれて朝焼けになり 更けゆく秋 ステキな秋 黄色く 少しずつ色づいて オレンジから真赤に 木の葉たちの有終の美と 大地に帰るよろこびと ウツクシイ秋 風ながれ うっとりながれ 秋にただよ…
カランと晴れた秋空の下 からだもすっかりよくなって 朝食のあと、洗濯物を干し 台風で荒らされたものを直し 倒れた草木を片づけ 畑をたがやし 種をまき こころよい疲れのなかで フッと 山をながめたら もう山が色づき始めていました 11月です ・ ・ ・ ・