2011-01-01から1年間の記事一覧

『水の星』 言葉の展覧会1215

数多の花を咲かせていた大地 土がえぐられ 流され 剥き出しになって 赤黒く晒されている ぷかぷか浮いた ぶくぶくになった腹から はらわたがはみ出ている どんな動物だったのか こんなに危ない所に棲んでいたのか 何も分からないままに あるいは大丈夫と高を…

『実りの2011』 言葉の展覧会1214

よう実った これまでほとんど実にならなかった ビワが実をたくさんつけた グミが スモモが 黒豆が 柿が 里芋が ゆずが たわわに実った おかげさまで クマもイノシシもサルもシカも 里に降りて来なかった 大地の異変なのか 気候の異常なのか それとも大地震が…

『収束』 言葉の展覧会1213

収束しました まだきちんと解明されていないのですが・・ 収束しました それは外に向けてですか ええ、収束しました 間違っているのですが・・ とにかく収束しました あなた、おかしいのでは いや、 収束しました * <溜まりに溜まった書類を燃やしました>…

「2011JP歌謡界」言葉の展覧会1212

2011 我が国歌謡事情 おこさませっけんかようかい ようじかのじだいここまで ・ (後は、強い父親を待つのか) 〜ただテレビだけの話ですが・・・〜 それがこわい!! ・

『バカ派』 言葉の展覧会1211

ぼくは「アホ派」や と元永定正さんは言っていた そんなところからみると おいらは「バカ派」かな バカがきらいなバカ おもいあがって バカの壁も見ることすらしなくなって バカのぬるま湯にどっぷりつかり バカばっかりになってしまった世の中だけど おいら…

『気弱者』 言葉の展覧会1210

また隠している 隠していることを隠している 隠していることすらわからなくなっている コトがなければ ぬくぬくとやっていけるんで はい、はいっと聞き流しておけば それは前例がありませんので・・・ こんな役人をみると どうしても怒ってしまう この既得権…

『闇はひらいたか』 言葉の展覧会1209

割れて これでもかというくらい 真っ赤な秘密を覗かせている どんなに貧相でも 自分にしかできないことがある 気分を変えろ! きみが微笑んでいるのがおどろきだ 音の中に入って遊び楽しんでいる やわらかくぬめぬめとした洞窟をのぞかせて 文字は折れ曲がっ…

『星空の下で白い煙』 言葉の展覧会1207

指がしびれる 寒い夜 ぽつんと一人 オリオン星座に向かって 白い息を吐く 願い事なんて何もない ただ星に息がかかる そして次は 身をこごめ 煙草に火をつけ 白い煙を吐く けむりのなかのオリオン星座 ああ、きれいな星空だ 幸せってこんなふう 今夜は星とと…

『この列島』 言葉の展覧会1205

この列島 なんと美しいことか なんと恐ろしいことか 繰り返し繰り返し天災は襲ってきた 繰り返し繰り返し天災は襲う 自然は強く人間は弱い この列島 なんとこわいことか なんとありがたいことか 連綿とつづく自然とのたたかい 連綿とつづく自然からの恩恵 自…

『竹を切る』 言葉の展覧会1204

うっすらとした竹藪 家にかぶさりそうなひん曲がった竹 真っ直ぐに天を目指す竹 その上にひろがる どんよりとした寒空 その下でゴリゴリ 竹を切る 倒れる竹 枝をはらい 短く切る もう何時間もゴリゴリ 竹を切る 額に汗してゴリゴリ 竹を切る 何にも考えずゴ…

『サカモトさんの自転車』 言葉の展覧会1203

これ、乗ってるとよう目立つわ 目立ちすぎて恥ずかしい 見事! カラフル 目立つアート自転車 サカモトさんの自転車 もらった中古車に色をつけ仕上げては人にあげている 自転車に乗って宝塚から神戸まで 彼女に会いに行ったとか 彼女にカラフル自転車のプレゼ…

『落ち葉』 言葉の展覧会1202

一枚、また一枚と 落としていって 残る恥ずかしさ よくこれだけ積もったものだ 言の葉 ●

『勾玉〜もうひとつのMARGA その4』言葉の展覧会1201

新しさとは何だろう 探っていくと 古いものを発見した それは 勾玉 勾玉と出逢って 新しい関係を紡ぐ 大昔のこの列島住民のだいじな 大事な宝物 2千年以上もの昔から連綿と続く 飾りとしてお守りとして貴重品として こころの拠り所として 勾玉との新しい関…

『青写真』 言葉の展覧会1200

それは 超越したものではない 内在するものである それは けっしてひとつにはならない ましてやぜんたいにもならない それが 未来をつくりつづける 虚無の虚無の 否定 それは 希望 ●

『散葉』 言葉の展覧会1199

さわさわ さわさわ 冷たい風がふいて 黄色い葉っぱが 一枚、また一枚と散っていく 風にゆられて 楽しそうに散っていく ああ 長く生きたなあ ξ ξ ξ

『雲が笑う』 言葉の展覧会1198

そよ風がふいて 木の葉がさわさわと音をたてた その伴奏に小鳥たちが歌った あの日 あなたは大きな木を見上げて真っ白な歯を見せた 草の上の手はつやつやと 足はすらっとのびやかに あなたのすべてがかがやいていた あの日 なにもかもがかがやき あなたは心…

『熱く』 言葉の展覧会1197

分岐点から離れて ああ、ほんの少し前へすすんでいる 行く末がおぼろげながら見えてきた うん、夢だけは熱く語りたい そう、熱く 熱く *●*

『交差点』 言葉の展覧会1196

きみはやってきた 軽やかに 片手にハート模様の紙バッグをぶらさげて 交差点の片隅 傷ついたぼくの前で 立ち止まり 満面の笑顔で見つめる くじけちゃだめだよ まるでそう言ったかのようにぼくを見つめた 何百何千人が往来する中で パッと きみだけが光ってい…

『何か』 言葉の展覧会1195

目を瞑って 心をおちつけ 何かを思い出そうとする でも浮かんでこない あのことなんだが なにか・・・ ・・ ・ ●

『ハート』 言葉の展覧会1194

平和のハトがうーんとのびて ハート あったか帽子をかぶって ハット ハッとおどろくのは 恋のご法度よ あなたのこころに ハーッと生あたたかい息を吹きかける ハート ❤

『線1』 言葉の展覧会1193

なにもない白紙に 線を引く さっと かろやかに さっさっさっと すばやく さーーと ゆるやかに さ〜と なまめかしく 曲がり くねり 跳ね 飛び 立ち止まり ひとつの世界と ひとつのこころと ひとつの生命のできあがり *〜* ○ ※誰でも絵は描ける。鉛筆や筆、…

『フクシマ』 言葉の展覧会1192

福島が フクシマになって 問いかける * 原発輸出 50年後の責任 誰がとる * 地球には 相容れぬ核 絶滅加速 * ※先日発行した同人詩誌『空町』に、福島に住む俳人・五十嵐進さんの句を載せた後、ワタナベさん(渡辺信雄さん)はこう書いている。 フクシマ…

『ゆず』 言葉の展覧会1191

机の上の 本の上の なんともいえない みょうに落ち着いた かるがるしいような しんえんのような 喜びを喚起させるような ゆず フィンランドの森の かがやきのすっぱさ 一昨日からときどき手にとって 香りをかぐ 指で押すと内部から ふきでるかすかな白い霧 …

『夕暮れどきのカフェで』 言葉の展覧会1190

夕暮れのカフェで はじめて出逢った 懐かしい未来への 言葉 ・※酒を飲みながら作ったら、恥ずかしい詩になる。それでも厚顔無恥の精神で載せてしまう。ああ〜。※最近、アル中になったんじゃないかと不安に陥ることがある。1年に2,3回ぐらいしかノーアル…

『そ・ら・ま・ち』 言葉の展覧会1189

山の彼方の 空の中 そこにちいさな 小さな町がある 誰にも見えない町がある そこへ行けば みんな幸せになるという でも誰も行けやしない この世はあまりにも汚れてる だからこころあるひとは かなしいときや くるしいときは呟くんだ そ・ら・ま・ち って そ…

『カプセルの書物』 言葉の展覧会1188

数多の文字が記された書物 言葉が何かを云っている 伝えている が 分からない 願いと祈りと伝言と 悲しみと喜びが 綴られた書物 だが 分からない 最後に一冊だけ残った書物 カプセルに入れられて 清々と 宇宙のなかでさ迷っている ● ******もうひとつ…

『赤ちゃん「生」』 言葉の展覧会1187

石ころをならべてつくった 大きな「生」のよこに おぎゃ〜!と ちっちゃな 赤ちゃん「生」が生まれた 二人の少女は喜びいっぱい 朝日が当たって 希望がやどって きらきら輝いている ●

『捨てられたものたち』 言葉の展覧会1186

不用になって じゃまものになって ヒトに捨てられたモノたち 水にながされ 水にひたって みごとにさびつき きれいだ 石とともに この世を楽しんでいる *

『中州の笹』 言葉の展覧会1185

川は流れる 水中のそこ ここにころがる石、石、石 川は流れる 砂がたまり できた中州 あちこちにころがる石、石、石 そのうえに繁茂する笹 流れる川の中のわずかな土をとらえて 生えている笹 なんというたくましさ 冬が来て冷たい風がびゅーびゅーふくのに …

『かまきり』 言葉の展覧会1184

このふてぶてしさといったら ヒトという怪物がいようが ものともしない 玄関に窓にトイレに ぼくの家のあらゆるところに出没して ひとをくう いたるところが居場所だ なんというすごみ 息苦しさなんてものはさらさら無い こわさも無い おれはおれなんだ なん…