2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『見えない宝』*No.2549

おや? これまで見えなかったものが すこしほんの少し 見えてきた が、 見えないものはズンとある こんなものだと割り切ってもいい でもそれを無理に片付けないほうがいい 片付かなさは 答のなさは この世界を覆っている これもひとつのふるまいだ 身を任せ …

『おやまでおべんとう』*No.2548

5人の老年の男と女が 裏山に登って お弁当を食べた 冬だというのに 今日はぽかぽかあったかい 枯葉のクッションにおしりをおろして 分け合う美味しいお弁当 話がはずみ 鳥がさえずる 2月の真昼間 ・ ・ ・

『春を呼ぶ花』*No.2547

ふと見ると 足下の土手に ちいさなちいさな 青い花が咲いていた よく見ると あちらにもこちらにも 咲いている なんとまあ けなげに だれにも見向きもされずに 楽しく咲き誇っている 春を呼ぶ花 イヌノフグリ ・ ・ ・ ・ ・

『はだ』*No.2546

はみだし そりかえり ねじれ うがたれ 世界の複雑さのように 木というものが描いた 抽象画 ・ ・ ・ ・

『2月の朝』*No.2545

光がスッと 入り込んだ 瞬間 葉たちがざわめく 霜がわたしを包んでいる 寒さにふるえるからだと 不思議なこころの高鳴り ・ ・ ・ ・

『残す』*No.2544

残してほしいものが 壊される 残してほしくないものが いつまでも蔓延る だったら せめて これだけは密かに残したい 消えそうでもいい 弱くてもいい 生き抜いたもの 心をこめたものを 残したい それは 言葉 ・ ・ ・ ・

『ビジネス用語に要注意!!』*No.2543

かつて 世におおっぴらによく使われていた言葉 「勝ち組」 「戦略」 「ゴール」 それが今は 縛られたり 裏目に出たり 陳腐化したり これからも出てくるであろう 巷に蔓延り出す ビジネスの言葉づかい ひとまず括弧に入れて 要注意!! ・ ・ ・ ・

『分けいっても』*No.2542

分けいっても 分けいっても くらい穴 <変奏バージョン> 分けいっても 専門家になっても バカばかり (最近、そのことが露呈しつつあり。例えば、大学教授、政治家、弁護士、医者、・・・) ・ ・ ・ ・

『やっぱり分からない』*No.2541

近年流行る「分かりやすくする」という病 なんでもかんでも 分けて 単純にして 分かる、分かる、バカでも分かる という病が巷に充満 バカの大量生産が続き 一億総なんとかやらがバカの一つ覚えで流行る しかし 分けても分かっても 分からない 分かるわけがな…

『プチ同窓会』*No.2540

9人の同級生 女2人に男7人がわが田舎家に集まって 飲んで食って騒いで ワイワイ、ワイワイ 3時間で閉めと言っていたのが 4時間も5時間も ワイワイ、ワイワイ もうみんな、小学校中学校時代から 50年以上もよく知っているので 何を言っても大丈夫 ワ…

『にしたによいしょ』3月号

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『ソーラーの里へ』*No.2538

西谷エネルギーブランド *ソーラーシェアリング* 新しい時代を産む やはり時代は地道にコツコ ツと自分たちの手でつくり、 変えてゆくものではないでしょ うか。華々しく勇ましい枝葉 節や幹の先端の部分じゃなく その根っこの部分で、静かで 地に足の着い…

『ちぃさん』*No.2537

先が見えたことは 愉しいことなんですよ このひとはなにもかも達観して 自分の残された今の人生を愉しんでいる 自分の葬式も終わり 墓もでき 生きることにまつわる あらゆることをし終えて 楽しく歌をうたい あそんでいる いま自分のことを游興仙人だという …

『プラスα』*No.2536

あまりにもちいさくてけんびきょうでもみえない こまかいこまかいずっとこまかいつぶ あつまってぜんたいになれば そこにくわわる プラスα それは生気 生がそなわるプラスα それは流れ えねるぎぃとじょうほうをもった それはそれはしんぴな なぞの ? ● ・ …

『一人』*No.2535

一人って こんなにおもしろいもの なんのせいやくもなく すきなことをして すきなようにくらせる としをとって いろんなものがみえてきて じぶんのしにかたもすこしみえてきて すべてがしになることもみえてきて どんなつまらないことでも とてもじゅうじつ…

『この時代のヒト科観察』*No.2534

この時代は分けるのが好きなヒトたちばかりでありました 分けて分けて分けて ヒトに「専門家」というのを作り細かく細かく分けて ヒトが棲みついている所を 他の生き物と違っているからと分け 肌とか眼の色とか信仰とか金の持ち具合の違いによって 「国」や…

『おもいもよる』*No.2533

となりのくにから なんにものせていない 人工衛星が飛びました かつて71年前までそのおとなりと おなじようなこくみんせいのひとびとが すんでいたこのくにの上空を 飛んでいます となりのくには いまだ科学やら政治やらがひとりよがりで むちゃくちゃなの…

『宇宙の波』*No.2530

宇宙に穿たれた ひとつの真っ黒な底無し穴が また別の真っ黒な穴と 合わさる 波立つ ゆ〜らゆら じつに壮大に 宇宙空間がゆがむ 波が広がる 宇宙がゆれる ゆーらゆら 時間もゆれる ゆれる ゆーらゆら 宙も時も伸び縮み ゆ〜らゆら おくのおくの とおい遠い彼…

『雪のナンテン』*No.2529

今朝は白い服来てお洒落して 誰に会うの まんめん真っ赤なほっぺのナンテン 誰にも会わないわ あたし動けないから 可愛いナンテン 熟れごろなのに でもあたし とっても嬉しいの えっこんなに寒くて縮こまっているのに だってあなたが見つめてくれたから ああ…

『病気を防ぐ』*No.2528

ひとつの 完璧で見事だと みえていた世界が じつは たった一部分だけであったとは おそろしいことに 部分は偽って 全体に変身することがある 騙しの技 なあ、あんた まったく全体になっちゃいないよ よく見れば あんたはたった一つの 部分なのだ こんな告知…

『でんし』*No.2527

目に見えない ちいさなちいさな もっと もっともっと小さなつぶ いや星 動いている できるだけまっすぐ 正直者だ いくべき核心へ向かって進む 一直線 大事におもうことは マイナスからプラスへ進むことだ だから いつまでも悪いことばかりではない やがては…

『冬起床』*No.2526

顔が少しいたく感じたので 目が覚めた よく眠ったのですっきりしていた デジタル時計と温度を見ると 7時過ぎ、室温はマイナス2度 今朝は特別寒いようだ 寒いけれどなんだか心地好い 何十億年のなかの この一瞬は かけがえのない 感触 宝塚北の田舎の一軒家…

『雪のお地蔵さん』*No.2525

寒さのなかで じっと ただじっと なにかをおもい なにかをねがって 座っているお地蔵さん そこへ雪がほんわか お化粧 ・ ・ ・ ・

『懐かしい友からの電話』*No.2524

夜に 広島の竹原に住む懐かしい友だちから電話があった 酒は飲んでるの? ぼくは飲んでないよ ・・・・ 学生時代、あれだけ酒が好きで一緒によく飲んだのに 今は飲んでないと言う たしか数年前、彼の家へ行ったときには一緒に飲んだけれど ・・・・ かれに比…

『過剰への備え』*No.2523

大海にぽっかり浮かぶ小さな島が 崩された だいじなだいじなものが失われる 飢餓への備えはあったが 過剰さに対してはお粗末だった そのためこの飽食の時代 かろうじてあったものが 損なわれた いまごろになってやっと まだすこしだけど見えるようになった …

『満天の星』*No.2522

このごろ星がきれいに見えるようになりました 19歳のとき 友だちと落ちてきそうなくらいの満天の星を眺め 流れ星を数えて夜を過ごしたことがありました あれから モノが豊かになるにつれて 夜空はスモッグでどんよりくもり どんどん汚く濁って満天の星が消…

『明日がある きっと』*No.2521

かつて ものすごくしんどく苦しい日々があった 眠れぬ夜は睡眠薬を飲み続けた いく度か折れそうになった なにくそっ こんなことで自分に負けてなるものか こんな日々がいつまでも続かない これはどん底だ 後は這い上がるしかない クソッ マケルナ! もう少し…

『みる』*No.2520

目がひっくりかえって 見る さかづきあげて 視る 人のぐあいを 診る 人が人をささえて 看る おもしろそうたのしそうと 観る 美をつくりさがしながら 鑑る こころのなかの輝くものを みる ・ ・ ・ ・

『加速する時代』*No.2519

のんびりとゆるやかだったのは むかしむかしのこと 少しずつ速くなりだしたのはここ数十年 便利べんり とってもべんり へぇー、こんなのできたんだ えーっ それでもさいきん急に スピードどんどん出して あれよあれよと速いのなんの 加速、加速、かそ、か、…