2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『避難所』 言葉の展覧会1057

突然のやむを得ない集団生活 悲嘆にくれる人がいる 病気で苦しむ人がいる 寒さにふるえる人がる お腹をすかしている人がいる少し余裕がでてきたら 立ち直れない人がいる どうしても中に入れない人がいる 迷惑かけてばかりだと自分を責める人がいるでも集団生…

『この春は』 言葉の展覧会1056

今朝も田舎では霜が降りて 辺り一面白でうっすらと化粧をしているようだった もう3月も終わるというのに寒い ストーブがないだけでこんなに寒いとは思わなかった 温度が下がると 低体温で死ぬ人がでた 避難所でまた死亡 この春は なんでこんなに死に満ちて…

『悲しみ』 言葉の展覧会1055

元気をだせ がんばれ 前向きに生きよう こんな勇気づけや励ましの言葉もいいが ・ 悲しみは そうたやすくぬぐいされない 忘れられない ・ やがて恐怖が去り 深い喪失が薄らぎ はやる気持ちが落ち着いたとき 悲しみはどっと押し寄せる ・ いまこの島には悲し…

『数字の裏』 言葉の展覧会1054

死者10804 安否不明19036 日に日に更新されていく数字 一面に大きな字で 1万人を越したとか 阪神大震災を越えたとか 経済的損失が20兆円だとか そんなことではない 数字が一人歩きして 踊っている (いつからこんな数字信仰になったのか) その…

『更地』 言葉の展覧会1053

なにもかも 崩れ落ち 流されてしまった おびただしい いろんな それぞれの悲しい死がただよっている くりかえす地震や津波 忘れたころにやってきた この更地を しっかりみすえて どんな文明を築いていくのか ・

『瓦礫』 言葉の展覧会1052

いちめん土色となったこの海辺の廃墟には ところどころ車や船が横たわり 家がへしゃげ逆さになり すべてがらんどうになった窓から 衣服やらふとんやら紙やらがちぎれたまま いっぱい垂れ下がり 冷たい風に揺れている その下にはコンクリの破片や流木 ドアや…

『タクマ』 言葉の展覧会1051

その日 警報発令後もタクマは逃げずにここに残った アブナイ 早く 何人かで協力し70人余りを2階に非難させた 早く早く 歩けないお年寄りをおぶり 車椅子を抱えて 早く!! しかし 津波はあまりにも大きすぎた またたくまに水は1階から2階に ああ、腰の高…

『危機から分岐点へ』 言葉の展覧会1050

いまだに危機はつづいているけれど とても痛ましく悲しい現実だけれど どこか きざしがある それはとっても小さな まだ見え隠れしている 一条の光 どうやらこれは 未来の扉の隙間から洩れているらしい 遠いくにからの讃嘆や応援 あちらからもこちらからも 私…

『あったかいもの』 言葉の展覧会1049

やっぱり あったかいものだった すこしまえまでは おれさまばかりをゆうせんしてかちぐみへはいのぼろうと がよくがはびこるつめたいしゃかいだった あんなことや こんなことがあったから うちからわきあがってきたんだ あったかいぜんいが これからあったか…

『大地のふるえは死だ』 言葉の展覧会1048

かつてぼくは『大地のふるえは詩だ』という詩集を出した あの16年前の阪神大震災の後だ 「大地のふるえは詩だ、というフレーズは素晴らしい。 たしかに、こんどの大震災は、眠っていた日常を、ゆ りうごかしてめざめさせてくれた。当たり前とおもっ ている…

『転換!!第4の革命』 言葉の展覧会1047

そこらに いっぱいあるじゃないか 太陽の光の 風の力の 地の熱の 自然エネルギー いったいだれが どういう想定や確信のもとに どんな維持と安全管理を考えてつくったのか こんなことになろうとは・・・ いまとなっては だから この恐怖を契機に もう止めよう…

『今なお危機進行中のときには』 言葉の展覧会1046

未曾有の危機が 今なお進行中 その際 指導力不足を責めるな 無能力をなじるな 責任を問い詰めるな 非難批判攻撃的他責的な言葉より 不眠不休の現場を支え 危険な作業で懸命に働いている人たちを称え よりよき方向のアイデアを出し 提案しよう 臨機応変 拙速 …

『悲しい雪』 言葉の展覧会1045

一面 瓦礫と 更地になってしまったところに 雪が降る かつてあった街 かつてあった家 かつて行き交っていた人々 辛く悲しい雪が降る 津波がさらっていった 人の営み 命 雪が降って真っ白に 残された苦悩に 雪が降る 深い悲しみに 雪が降る 寒く冷たい雪が降…

『何かできることはないか』 言葉の展覧会1044

今、必要なのは あったかいごはん あたたかい部屋 きれいなトイレに風呂 ゆっくり眠れる場所 * 当事者(被災者)でないとわからない 苦難を乗り越えるのも 心の傷を癒せるのも 生きる力をだせるのも * ** 3月12日 「これから被災地へボランティアに行…

『どんな言葉も』言葉の展覧会1043

どんな言葉も出なかった どんな悲しみの言葉も どんな恐ろしさの言葉も どんな慰めの言葉も どんな祈りの言葉も どんな言葉も出なかった ただ呆然と 立ちつくすのみだった ・

祈っています

こんな言葉を受け止めました。 ● yuzumix14 しぉきちsakiorsakuから 早く!宮城県岩沼市南浜中央病院のSOSに気付いて!院内で何が起こっているか予測できませんが、病院からのSOSです!緊急事態と考えられます!レスピやバルパンなど生命維持装置に供給される電…

まさか

『時代の変わり目』 言葉の展覧会1042

時代の変わり目にいるのだが その感覚がわからない ボロボロに破れてしまった パッケージを ただぼんやりながめている * ※あと何年かすれば鮮明に分かるのだろう。あの時(今)は、旧時代の末期的段階だったってことが。「今から思うと、一つの大きな幻想に…

『びでおテープ』 言葉の展覧会1041

ひとのかすかな動きが 風となってゆれる ひとつがゆれると何十もの幻影がゆれる 秘められた物語がゆれる いまは多数のゆらぎがこの世界を覆っている 室内の隅から隅にはりめぐらされた 幾筋もの黒い磁気テープ 灯が吸収され 反射する きらめき のび はしる光…

『はじらいの梅の花』 言葉の展覧会1040

はじらいながら ぽっ ぽっ と つぼみができて なんのかざりっけもなく 咲きだした 梅の花 寒さに耐えて ゆっくり あでやかに この世界の美しさの秘密をもって 咲いている 空で ホー ホッ と ひとこえだけウグイスがないた はじらいの花はかすかに かすかにゆ…

『時の流れ』 言葉の展覧会1039

ペンを置いて 天井を ぼーっとながめてみる ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ この時間の流れは やがて 死の間際に天井をながめる場面に つながっていく ・・・・・ (かもしれない) ・

『消え行く「文字」』 言葉の展覧会1038

全画面から ポッポッと 一字一字が現れては消える ためらったり立ち止まったりすばやく駆け巡ったり 「か」・「け」・「め」・「ぐ」・「っ」・「た」・「り」・・・ ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、・・・ 一字一字目を追っていく 何分か経って…

『クヌギのたたり』 言葉の展覧会1037

樹齢60年程 こんなに大きくなるのか 両手を回してもとどかない クヌギの木 チェーンソーで切られてしまって 裏山にデーンと横たわっている 家に覆いかぶさってきて、日照に湿気に葉っぱに困っている。切ってくれ。と近所の人が言うので、先日何人かで伐採…

『空き地』言葉の展覧会1036

この石混じりの土が広がる辺りに たしかあったはずなのだが 今はただ、だだっ広い空き地 華やかだったあの商店街 転がる石の横から芽を出し始めた野草 この街で この空間だけが やけに 心をそそる いまある家々と かつてあった家々とが 対話をはじめる *

『SEKAI』 言葉の展覧会1035

熱の彼方のどこかで 置き去りにされた善意 こんなに愛を欲しがるなんて ゆがんだ動物だと潤いの目で見る犬 ああ、像の森が消えていく 海の向こうでは誰かが瓦礫に埋もれ 誰かが果敢にたたかっている *********※ 風邪をひいたのか、少し熱があってか…

『と』 言葉の展覧会1034

と とは とつぜん おっとっと と 人と人との 間 つなぐ と ともに ・

『あそぶ言葉』 言葉の展覧会1033

ついたり たたいたり こぼしたり ふいたり 言葉って けっこう遊べるものだ ひまつぶしに 意味つぶしに 石頭つぶしに と 言っている間に 言葉が 遊びだした ** 不条理な世界 ーー 巫女リナの世界 不安と混迷 ーー ファン、来んめー 愚痴や不満 ーー ぐちゃ…