2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『冬の自由律』言葉の展覧会1752

カーテンを開け 光を変える ・ やわらかく鈍い光りをもらっている 冷たき体 ・ 薄暗闇に カラスが鳴いて 夜が明ける ・ 刈らずにおいた枯れススキ 木枯らしに揺れて ・ 枯れ草の土手 土中に眠る新芽 ・ コップの中ビー玉入れて しばし転がす ・ ・

『STAP細胞』言葉の展覧会1751

やはり外からの刺激が必要だった 内ではどうしようもなく難儀だから * 細胞と親しくなって 細胞のこころを読みながら 軽やかに自由に そして可愛くやってみせた若き小保方晴子さん 苦難にめげず 「明日だけがんばろう」と * 苦難がふりかかると 原始的生命…

『山』言葉の展覧会1750

何億年の眠りより目覚めた山 光を浴び 緑を生み 黄色く 赤く 茶色に 化粧し ときに真っ白な白粉(おしろい)を塗る 悠久の時間のなかをゆったりと動いている 内に蔵した燃えたぎる火の玉と 天空とのあわい とんがり まるまり かくばり へっこんで 水をたたえ…

『谷川』言葉の展覧会1749

岩山に囲まれた谷間の 白い線を引く川 彼方から此方へ ときに激しく ときに穏やかに流れる 居座る大きな石 ぶつかる白い波しぶき 上方に架かる赤い橋 欄干に凭れ流れを見つめているきみ 川道よりきみを眺めるぼく 真っ青な空と 緑の山を映して うみへうみへ…

『自滅』言葉の展覧会1748

蔑むものは蔑まれる 虐めるものは虐められる 貶すものは貶される 加えるものは加えられる 掬うものは掬われる 見下ろそうとすれば見下ろされる 奪うものは奪われる ・・・・・ こんなことばっかりしていると やがてヒト科の自滅 * しかし 与えるものは与え…

『橋』言葉の展覧会1747

選択の違いでできてしまった深い溝 わたしが選んだのが正しくて あなたが選んだのは間違いだ というのではない 何々派と何々派の対立でもない 単なる選択の違い つまりあなたとわたしの考えの違い 溝ができても橋は架けられる 違いを認めお互い尊重すればい…

『まだ見ぬ豊かさ』言葉の展覧会1746

米粒一つ残さず食べ 落ちたものも食べていた豊かさ グルメ三昧に酔い 残ったものはみんな捨てる貧しさ 豊かさの中のおそろしいほどの貧しさ 心を置き去りにしていった金と功利 貧しさのなかのかがやく豊かさ それはかつてあったような・・・ 豊かさのなかに…

『少子・人口減社会』言葉の展覧会1745

繁殖すればするほど滅亡に近づくことがある 成長すればするほど停止するものがある 減れば減るほど潤うものがある 少子化になったって 別に人口が減ったってええやおまへんか そんな悲観することなんて全然あらへんのとちがいまっか 自然淘汰かもしれんけど…

『高齢社会』言葉の展覧会1744

ええ時代になったなあ 麦飯や芋ばっかり食うて 卵やバナナがごちそうで 肉なんて年に1回ぐらいしか食べれんかった時を思たら いまは天国みたいなもんや おいしいものはいつでも食べられるし 重い病気にかからんように気ぃつけとったら のんびりと あったか…

『私の中の川』言葉の展覧会1743

ゴーゴーと またチロチロと 流れる川 世界の隅々まで流れる 太く広い川、毛のように細い川 そして日がな一日脈動する源泉 こわばってはだめだ かたまりができてもいけない 川を塞き止めぬように注意せよ 私の体の中の大事な大事な川 常に新鮮にやわらかく 赤…

『密室』言葉の展覧会1742

密室で ロダンのような 考える人 ありのままの 自然の自分に戻れる ひととき エネルギーの燃え滓を出すために うう、う〜〜〜n ・ ●

『歩み』言葉の展覧会1741

一歩前を歩む 半歩前でも 2歩前でもなく 前を見て歩む 横も見、斜めも見 後ろもちらっと見て歩む 天を見ながら歩む ・

『生を語る石』言葉の展覧会1740

流れ流されて 石 ばかりの 川 石は語る 生と死を語る 間を流れる 水・ 起こっていたかもしれない私の死 いますぐ起こるかもしれない死 生きとし生けるものすべてに 孕まれる死 生の中に死があり 死の中に生がある 死者とともに 在る私 ・ いま 生を語らなけ…

『部屋』言葉の展覧会1739

窓から注ぐ目映い光 出会った破れ紙 光りの流れにぶら下がったままの紐 蒼い宙に寝そべる女の絵 馬が見ている 影がほくそ笑む 本たちが 何かを言おうとして 何も言えぬまま 眠っている 遠くで物を打つ音 人の笑い声 ・

『雪降り積もる』言葉の展覧会1738

うろうろ動き回る人の上に 雪降り積もる 人間の業の上に 雪降り積もる 独りぼっちの女の上に 雪降り積もる ぽっぽっと灯りが灯る街に 雪降り積もる 見知らぬ遠い国に 雪降り積もる すっくと立つ裸木に 雪降り積もる ・

『寒の塊』言葉の展覧会1737

思わず目を閉じてみた するとすっと寒さが闇の底から忍び寄り 私の足先から頭のてっぺんまで貫いてゆく 針を刺されるような冷たい風 見えたのはそこに冷え冷えとした寒の塊 空白なつぶつぶの深閑さ 表に引っ付く尖ったつらら それは射し貫くような散弾となっ…

『微笑み』言葉の展覧会1736

真っ白な大地が喜んでいるような夜明け ・ あかい雲がたなびき 裸になった木の枝が微かに揺れ 枯れススキがさやさやと微笑む ・ 寒い寒い霜降る朝 風の寒太郎はご機嫌が良い 微々っと笑み ・ 冷たい世界で 外気がゆるむと 顔がゆるみ 内に忍び寄り 洩れる 微…

『冬眠』言葉の展覧会1735

何をしても裏目に出て 駄目なときは 冬眠がいい 引き籠もって 内向して ジッと 耐えながら いつかどこかから 良き芽がでてくるのを 待つ、ことだ 何かをするけれども何もしないで眠る 無為自然の眠り とにかく人生の冬眠期があってもいい 冬眠も 楽しくいい…

『ついてない』言葉の展覧会1734

何かをやろうとしたら 何かが起こって 壊れ、出足を挫かれる 先程も、久しぶりにこの言葉の展覧会を再開しようと思って パソコンに向かおうとしたら コーヒーカップが倒れ 置いていた本や書類等がコーヒー浸しになってたいへんだった ついてない 今年になっ…

『1月1日の腰痛』言葉の展覧会1733

もう痛くて 痛くて たまらない 寝ていても痛い 寝返りは打てない 背中を少し上げることすら トイレへ行きたくなったので 頭を上げて起きようとする いたたたたた・・・・・ 痛みが腰から走り 体中を支配する しかし どんどん催してきて トイレには行かなけれ…