2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『ひらく』 * No.3257

遠くにかくれている星々が見つめてくれる 青空の海で ちいさな雲たちがあちこちに ふわふわ浮かんではおりてくる なにもかもやわらかに ひらかれている 大地に生きるものたちの あたたかい香りがゆらゆらとのぼっていって あの山のあたりで むすびつく 鶯が…

『春風』 * No.3256

風が そよっと ふいた すこし目覚めかけた里山を ゆっくり わたり 萌えいづるまえの 木々たちのあいだを あたたかい言葉をのせて 流れていった もう春ですよ 春訪チラシを配っていく郵便配達人のように 風は ひろがって おだやかに澄んだ 青い空に はにかみ…

『マーガの家(「ウィズたからづか」4月号)』 * No.3255

・・・・・・ マーガの家 ・ ・ ・ ・

プロフィール写真、無くなっていたーー!!

久々に(2週間ぶりぐらいに)、わがこの「言葉の展覧会」を見ますと、プロフィールの写真が無くなっていました。盗られた?? でも無くなったプロフィールの写真、はて、どんなだっけな? オトコマエの写真でもないしな・・・・あのマーガのガラス作品の写…

『他者と』 * No.3253

一緒にいるけれど 寂しい気持ちになる 同好会で協働してやっていきたいのに 品性悪く、よこしまな心が見え隠れして 辞めてほしくおもう 長年共に連れ添ってきたのに 価値観が全く正反対だと実感しても 籍はまだ離れないまま続いている 生理的嫌悪感があり 嫌…

『子どもの詩38〜兵庫県〜』 * No.3252

〜「見ること」と子どもの詩(2)〜 ・ ・ ・ ・

『想いつづける3.11』 * No.3251

すべて壊れることって すべて失うことって こんなことか ・・・・・ 日常に溺れてすっかり忘れてしまっているとき ふぃっと あの日のあの光景映像が脳裡に映る 夫も子どもも家も何もかも失ってしまい 悲嘆のどん底にいる方が もう3年も経っているのに 暗い…

『水中生物豆博士』 * No.3250

この冬は とても素晴らしい出会いをした ルカちゃんとの出会いだ ルカちゃんは10歳の水中生物豆博士 タガメを家で3匹飼っている これを聞いて、もうすぐにルカちゃんを好きになってしまった 里山に生息する水中の生き物をいっぱいいっぱい知っていた イモ…

『余命あとわずか』 * No.3249

家の中をきれいに片付けておられた 73年の人生をかたづけるように 末期で、余命あとわずか・・・・・ 外出中のオサちゃんはボソッと語られる ぼくは何も言えず ただ頷くだけ・・・・・ ・ ・ ・

『*****です』 * No.3248

〜この詩はノートだけにおさめておきます〜 ・ ・ ・

『本、本、本』 * No.3247

本、本、本、 本があちこちの部屋に侵入してきた 本に囲まれた家を憧れていた 本、本、本、 もうあちこちに本の山 そこに同居する 埃、塵 怠惰になったもんだ 枕元に そのまま止まって 今にも動き出しそうな 干からびたカメムシ ・ ・ ・ ・

『朝の雉』 * No.3246

朝。 「あっ、雉」 車の前横で雉がはしっていた 「朝に雉を見ると、その日は幸せになるんだ」 とっさに思い付いたうそ ・ ・ ・

『吐き出す』 * No.3245

たまったものは 内側でぐるぐるぐるぐる回る いったりきたり 堂々巡り たまったものは 蜷局をまいて わたしを縛る 何重にも たまったものを吐き出す たまった言葉を外に出し 晒す 悩みを、困難を、苦しみを 悲しみをかたる たまった言葉をすべて吐き出す そ…

『かたい殻』 * No.3244

ひとつの たったひとつの おおきな 大きな 過去の太い殻 で固めて そこに閉じこもり 出ようとしない いつか じぶんでじぶんの殻を破って もっと自然でひらかれた世界にでてほしい “いつかきみがきみと出逢えることをねがいます♪” ・ ・ ・

『人畜無害』 * No.3243

やはりいてくれた ぼくはこれまで60年間以上ずーっとそうでした 人畜無害です 人に迷惑をかけたくないんです (でも、幼いころは迷惑かけたでしょうね) 人を嫌な気分にさせたくないんです (ぼくは気付かないだけですけど) 人がハッピーになってほしいん…

『ゼロからの出発』 * No.3242

ゼロ なんにもないところから 無から有へ 始めようとすると たいへんやりがいがあっておもしろいのだが 困難、右往左往、しんどさ等が付いて回る 壁が次から次へと立ちはだかったり 茨道が訪れたり・・・ どう切り抜けるか どう立ち向かうか 逃げないで対処…

『はなのさと』 * No.3241

人生が灰色になったとき 花の里があったら 行きたい 花の下で花だけをみて なにもかもわすれて おもいっきり泣いてみたい いやな人生のすべてを涙で 洗い流してしまいたい そして 花のもとで 特上のいい顔をしてみよう 花のもとでは みんないい顔 ・ ・ ・