2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『この道路に』言葉の展覧会1242

「津波が引いた後 この道路に遺体がいくつもありました・・・ 手がないもの 足がとれたもの 頭のないもの・・・・・・ ぼくは200体くらい運びました ・・・・・・・・・・・」 ・

『安心だ』言葉の展覧会1241

あれから10カ月以上が経った おばあちゃんとおじいちゃんたちが 悲しげに話し合っている 「大丈夫だ」と家にいた人が波にさらわれた 「安心だ」と言っていた人が みんな亡くなってしまって・・・ +

『小さな仮設住宅にて』 言葉の展覧会1240

外は凍える雪景色 部屋は寒いので毛布をかぶって くっつき合っている おばあちゃんたち ぼくらをもてなすためにストーブをつけてくれたら ヒューズがとんだ 「小さな仮設は、見向きもあまりされません」 「見捨てられて・・・」 でも そう言い合って 笑って…

『南三陸 志津川』 言葉の展覧会1239

あれからもう1年になろうとしている なのに あの日まであった 美しい景色が消えた 木々も家々も田畑も 妙に懐かしいあの緑の鉄道も もうない 行き交う人や散歩の犬もいない あるのは 汚れて泥をかぶったコンクリートの土台と 広がる荒野と その中でポツンと…

『雪ちらり』言葉の展覧会1238

ちらり ちらり 雪がふる 風にのって ちーらり ちら〜り 大さむ小さむで雪がふる ※明日の早朝から東北(南三陸町)へ行ってきます。寒いやろな。凍結してへんやろか。積雪は・・・。しかし、東北の人たちはそれが日常なんや。・・・・・・。

『小鳥夫婦』 言葉の展覧会1237

こうして 仲睦ましく寄り添い 同じ方を向いて 何年も お風呂場の窓辺に棲みついた 青とピンクの小鳥夫婦 * * v

『もっともっと』 言葉の展覧会1236

もっともっと 快楽が呟く もっともっと 欲望が叫ぶ もっともっと 成長が尻をたたく もっともっと 豊かなのか貧しいのか もっともっと 幸せなのか病んでいるのか もっともっと + + *

『未明の鐘』 言葉の展覧会1235

眠れぬ未明 タタタタターと駆けめぐる想念 闇の底から ゴ〜〜ン 目覚めよと 吾を諭す ● ・ ・ 真冬の未明 寝床で聴いている お寺の鐘 ・ 凍てつく冬 誰がつくのか 未明の鐘 ・

『いらないもの』言葉の展覧会1234

人の世界では人は いらないものや邪魔ものをつくって 排除しようとする だが、そのいらないものや邪魔ものが とても有効な力をもっている なくてはならない駆動力になっている 畢竟、自然界のなかでは 何一ついらないものなんてないのだ いらないものがある…

『終焉』言葉の展覧会1233

無理に追い求めるのはやめてください そのツケは大きいですよ あきらめきれないんですね あの喜びが いい加減に心を切り替えましょうよ もうとっくに終わっているんですから ・

『金、金の世の中』 言葉の展覧会1233

金、金、金と巷では金が飛び交い 金にヒトは群がり金に蹴散らかされ金に翻弄されている 金が金を生み、金がヒトを作り、金がヒトを殺す なんと金でヒトが動くようになったシステム うまくできあがった仕組み 金はばらまかれてすべてに行きわたるが やがて少…

『1.17』 言葉の展覧会1232

忘れていない 阪神淡路大震災 17年目 ○ ○

『石に灯る』 言葉の展覧会1231

石に灯る 記憶 記憶が灯す 死者 死者が灯す 生 ・ 阪神淡路大震災17年目。宝塚で亡くなられた方118人の数の電灯で祈りをこめて「生」を照らす(宝塚市南口武庫川中州)。 東北に想いをこめて「生」を照らす。 ●

『祈りの石』 言葉の展覧会1230

人は川で 石を見つける 石と出会い 石に聴く 石と対話し 石に描く いろんな石ぼうずの顔に 意味が書かれる 石に託する 石に委ねる 石に祈る ・ 明日は、1.17の前夜なので、人々への生きるメッセージに祈りをこめて、石積みの「生」に点灯です。18:00〜22…

『出会いの石』 言葉の展覧会1229

地球のちいさなちいさな子ども 石、石、石、 川でたわむれ ころがりころころ 流されごろんごろん しばらくおひるね そこへ人が降りてきて 石と出会う そこから始まる物語 人と石との出会い 人と川との出会い 人と人との出会い そしてARTの力にってつくら…

『始まり』 言葉の展覧会1228

やはり問いは根源的なものだ 始まりを問う 始まりとは何なのか その始まりの その前は何なのか いったい 宇宙よ ● ※宇宙の始まり、つまりビッグバン(と言われている)の前には何があったのだろう? また、その前は?!

『未来』 言葉の展覧会1227

遠くへ遠くへ目をこらすと 過去が見える 未来は過去にある ・

『明鏡止水』 言葉の展覧会1226

ゆったりとした時間の流れの中で 自分の時間を楽しむ 世間はいつになくせかせかと 情報は飛び交い人は走り回っている 何でもない日常の豊かさ あたりまえのことの尊さ ただ こんな時代にしてしまって申し訳なく思っています 今なお 自分の目先の強欲のために…

『渡辺信雄』 言葉の展覧会1225

わりと 頼もしく 仲の良い人 別々の道を歩んでいたがまた交差した のってけのってけ ブック「空町」 お祝いだ ********☆自分の詩だけでなく友人等の詩も載せていきます。*** 瀧 渡辺信雄 いつからか、瀧はそこに現れ 切岸(きりぎし)の先からほと…

『更地にふる雪』 言葉の展覧会1224

宛先のない葉書が 雪の中で舞っている ふうわり雪が 鎮魂歌をうたいながら あたり一面 真っ白白 *

『一般意志2・0』 言葉の展覧会1223

物事はそんなきれいごと通りにはいかない ひとはみな欲望をもって日々を営む しかもそれは必ず偏っている それに安吾の言ったように人は堕落し 民意はすぐころりと変わる ひとつになろう! 等と言うがそれは戦争のときか 大地震の直後ぐらいだろう 3.11から…

『谷川』 言葉の展覧会1222

ふふふ と 冬の雲 空に貼り付いて とどまる永遠 ちわちわちわ じれったい小鳥が鳴いて美を催促する すると 心の触手が 谷間にふわわわーと伸びて 枯れ枝にひっかかる 孤独が揺れ出した 岩に生える木 うわっつらの孤独も揺れている いつまでもあると思うな甘…

『あたりまえのこと』 言葉の展覧会1221

一枚の年賀状が目に入った ややや なんや、これ 急速度抽象写真のまん中が まん中が焦げている これも あたりまえのこと 食うて寝て起きて着て出して動いて喋って食うて・・・ そして、おもろいことをする day by day あの震災時 毎日毎日紙に色を塗…

『なじょにかなるさー』 言葉の展覧会1220

なじょにかなるさー 家族のものも近所のひとも家も船も漁具も すべてを失っても あきらめない 悲しみ分け合って なじょにかなるさー ひとにたよらず じぶんから おかみにたよらず じぶんたちで 力寄せ合い 支え合い 分かち合い 虎次郎もいっしょに つくりあ…

『良さを見抜く』 言葉の展覧会1219

何かあれば 悪いところにばかり目が行って 良いところがあっても見ようとしない というか見えない 情けないおいらがいた すっかり忘れていた ほんの少しの良いところが見えなかった 狭く閉じてしまった愚かなおいら 朽ちたものの良さ さびついたものの良さ …

『南天』 言葉の展覧会1218

真っ赤な玉がいくつもついている 白いつや玉がいくつもついている 南天 夏のけなげな白い花が 冬には鮮やか色の玉になった みごとな赤 みごとな白 この小さな丸い玉に しばらく見惚れる 南天 赤い実と白い実のお見合い 冷たい風は吹いて 雪が降りかかっても …

『一陽来復』 言葉の展覧会1217

もうすでに遠い記憶になってしまった まだ悲しみは消えていないのに なにをしでかすかわからない 私をつつむ外部と 私をつくる内部 ひょっとしたら あれはこちらで起きたことかもしれない ありえた現実 を 切り取る 時代の混沌の中で この日常をつまみ出して…

『2012こんとん』 言葉の展覧会1216

[ ] こんこんこんとん こんこんとん 宇宙のこんとん 時代のこんとん 人間のこんとん 何かが壊れ 何かが生まれる こんこんこんとん こんこんとん ●