2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「日本語」 言葉の展覧会722

文字があって言葉ができた 言葉は文字そのもの 文字の力が宿っている こんな素敵な言葉はない 逞しくてクールでやわらかくてしっとり 男と女の混在 あるいは表意と表音 はたまた真と仮 千年以上も続いた 男と女の分かち合い 脳内の画像と音声に 言霊は踊る …

「バイバイ、東京」 言葉の展覧会721

もう飽きてしもた ウンザリや 東京 いつもいつも見え透いたバカ芝居 みえみえお馬鹿メディアの露呈 ずんべらぼうの大量消費 胡散臭い均質ファミレスもんばっかり揃え 偽ギギギーと軋んだやらせして 市場万能脳になり果てた官僚と政治家の 結託した傲慢な嘘八…

「透明な波動」 言葉の展覧会720

ひたすらに 真摯な 祈り 空の山の木々の野の草々の川の水の道端の石の 可憐にも 澄み 透き通った感覚 いま繋ぐ 微かな 外との交信 伝わるふるえ 祈りが 波となって 静かに 透明度をます ・

「覚知」 言葉の展覧会719

未熟故に よくわかりません 私にも欠けているところがあります あなたにも届いているかどうか でも 私はその言葉を あなたに伝えます あなたもまた伝えてください 未熟故に 回帰から創造への 創造から原点回帰への 絶えざる運動 * * *

「自分さがし」言葉の展覧会718

ほんとうの自分という 純粋無垢で 正しく 善良で 未熟な それでいて 強欲で 邪悪で 矮小な そんざい 気付かぬ 市場の餌食 いったいそんな自分をさがして なんになる ●

「つなぐ力」 言葉の展覧会717

なんの役にも立たないけれど まったくもって価値がないんだけれど これがただここにきて これを媒介にしたら その場は再び魅力あるものに生まれ変わる 新しくつくったものを誇示して その場に置き集まるのではない 場がうみだすもの 場が大切にしたいひとを …

「仮宿めぐり」 言葉の展覧会716

何にもない部屋の闇から 偽 ぎぎぎぎーっ と諦めた者の声がする 一枚の紙切れに 諦めた者が 殴り書きした とるに足りない 記憶 男は正義を振りかざしながら 自分が楽をしたいがために 欲望を隠蔽し 自己都合ばかりを優先させて 嘘 を吐き続ける そこに安らぐ…

「冬の心」 言葉の展覧会715

ぼくは未だケータイを持っていない みんながみんなケータイでピコピコ ポコポコやっているときに言う なに、ケータイだって そんなもの必要ないのだ ぼくは未だケータイを持ちたいとは思わない いまぼくが持ちたいのは冬の心である そこでは地上辺り一面に霜…

「あれよこれよ」言葉の展覧会714

朝 寒さのために 目を覚まし 窓外を見ると そこは銀世界 雪が舞っていた あれよこれよと思っている間に 雪がとけ 雨に変わった あれよこれよ と言っている間に 変わっていく 時代 愚図ついた灰色の一日 ぼくは変貌する風景に入り込めず 餅を食べ しこたま酒…

「冬の緑草」言葉の展覧会713

行き着くところまでは行ったのだが 行き着いたのではなく 行き詰まったのだ しかもガシャーンとなった行き詰まり 大破局は 弱い方へ弱い方へ降りかかり 留まることを知らない もうたくさんなんだよ 「虚」は 朝風呂に入った後 ゆっくりと新年早々の新聞を読…