2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『ぎょうさんのひと』 * No.3240

きのうはぎょうさんのひとにあいました きょうもぎょうさんのひとにあいました あすはたったひとりですごすつもりです 冬の終わりです ・ ・ ・

『はぐるま』 * No.3239

じょじょにのぼっていったかとおもうと きゅうこうか 朝が来て夜が来る 夜が来て朝が来る ふぁみりぃ とってもいいことば ぴったりみについてほしいなあ なんなのだろう この起伏は 風邪をひいてしまった あのこころのどたばたから はたしてふぁみりぃになれ…

『諦めと焦りが混じって』 * No.3238

取り返しがつかない道を 楽しく歩いている 草中にあるあのバラック家には目を背け 人ゴミ地獄の中で右往左往 自分はこれでいいんだ あるがままに と強く言い聞かせながら ピピピコピコ ハイ、カシャっと 端末と固い絆を 結んで ただひたすら自己正当化の 道…

『コロコロ変わる〜』 * No.3237

こっちいってたことがあっち あっちいってたことがこっち またこっちあっち コロコロ コロコロ変わる 三転四転 そしてときに急変貌 この玉はなんだ、いったい もう翻弄されて ほとほと おつかれで〜す みがけばひかる玉 しっかり芯をもって コロコロこらがら…

『寛容 2』 * No.3236

器が狭く小さい人は、心も同じように狭いので 細かい取るに足らないことばかり うじゃうじゃ、うじゃうじゃ言う 少し相手の非を見つけたら 相手を責め立て まくしたてる 自分を持たず、芯が無く、コロコロ変わり 他人の目やご機嫌ばかり気にしている おー! …

『歴史に洗われる言葉』 * No.3235

すぐ消えてしまう言葉と いつまでも残り伝えられていく言葉がある 数十分で読み捨てられたりゴミになる言葉がある 数か月しか持たないノウハウや経済、タレント、時事の言葉の本がある 数年ぐらいの賞味期限の小説やエッセー、思想書がある 百年耐えられる小…

『椅子』 * No.3234

すきま風が入ってくる寒い部屋 ぽつんと一脚の椅子 まわりに残る さわやかな微笑み 柱にかかる いちりんのピンクの椿 うなずくひとみ うしろでおだやかにカーテンが揺れている まだ光は射し込んで来ない 家の吐息が 静かに 聴こえてくる ・ ・ ・ ・

『まあ、いっぷく コーヒーでも』 * No.3233

「コーヒーでも飲んでいきませんか どうぞどうぞ」 今日も近所のマーさん そのあと、カネコさんにアラキさん そしてオカダさんが来て マキさんが来て ヒコイッチャンが来た 畑では、シバタさんご夫婦とユニちゃん フッと立ち寄ってみたくなる家 気楽な匂いを…

『2月の三日月』  * No.3232

仕事を終えて ふと見上げた 夕暮れの空 もうすっかり薄暗がりで 向こうにくっきりと おっぱい山のシルエット その上にひろがる 白から紺へのグラデーション そのまんなかに ぽつっと かがやく三日月 ああ、今日も生きたなあ もうすぐ冬も終わる ・ ・ ・ ・

『てまひまかかるから愛せる』 * No.3231

てまひまかけてつくることは楽しい てまひまかけて読むからおもしろい てまひまかけてつくるから凄い 困難だからこそ面白い てまひまかけたものだからこそ 好きになる 手がかかるからこそ 大事にする てまひまかけてつきあうから ぴったり合ってくる てまひ…

『夢の教訓』 * No.3230

イイコトバカリジャナイゾ イヤナコトワルイコトモオコルゾ コトゴトクユメガクダカレルバアイダッテアルゾ ジブンガマッタクフヌケニンゲンナルコトダッテ 自分よ、心せよ! なんとも後味の悪い夢 心せよ! ・ ・ ・

『冬』 * No.3229

みんなで寄り添っている 重なり合う 落ち葉 冷たい風を忍んでいる 裸木たち 冬空を映す川の 水たち 空をながれる 雲たち ・ ・ ・ ・

『かいつぶり』 * No.3228

かいつぶり ・・・・ こぷり こぷり ・・ ぷっかぷか ・ ・ ・

『焚火』 * No.3227

底冷えする寒い寒い冬に 近くから枯れ草や枝などを集めてきて ひとつのたき火を燃やそう この1点から 冬の厳しさにやわらぎが生じ 炎は天に向かって歌い出すだろう ・ ・ ・

『・・・』 * No.3226

こころの耳で聴く やさしいうたをききたい こころの目で観る おだやかなひかりがほしい ・ ・ ・ ・

『AIの時代、二つの進路』 * No.3225

いま起こりつつある第4次産業革命 AIの時代、ロボットの時代 すでに突入はしていますが 近い将来、大きな二つの岐路があるように思います これは人生選択の分かれ道であるかもしれません 一つは、AIに依存しきってドレイのようになり やがてサイボーグ…

『竹』 * No.3224

まっすぐで 固くてやわらかい 細くても折れない 長くても曲がらない 寒く凍てついた冬でも 活き活きと茂るみどりの葉 まっすぐな きみのこころのような 雨に汚れを洗われ 雪できよらかな化粧 ・ ・ ・

「『見ること』と子ども詩(二)」 * No.3223

『見ること』と子ども詩(二) 私たちは自分が見るものはみんな正しく見ていると思っています。でも私たちのものの見方(見る目)はしっかり見ているようで見ていないのです。今日の高度情報化社会のあふれる情報の中で、見る目が歪められ損なわれるような目…

『かなしい月』 * No.3222

世界はいそがしくかなしい めまぐるしくモノコトが過ぎ去る 深い谷に落下する石のように 北の地に 見舞う大雪 南の国で起こった 大地震 つぎからつぎへと 自然はいのちを生み いのちを奪っていく 何も無かったように わたしたちを乗せた 地球はいそがしく回…

『ホモサピエンスの群れよ』 * No.3221

きみはいたづらっぽい目ざしでぼくを見る 紅くぬられた口びるの艶は ぼくをただただ困惑させる あたたかそうな服のしたの豊穣なものに ほとほと吐息する ホモサピエンスの群れよ ぼくは1万年先の変わり果てた姿と 変わらない姿を 視る ・ ・ ・ ・

『あるかたち』 * No.3220

そのかたちには なにか この世界を超えたものが感じられる そこに世界のなにもかもが凝縮されているようで まぶしすぎる つくることと浄めることが交差するところに とてつもないちからを感じる 知性と感性が超越して成り立っている このエネルギーのかたま…

『里山の月』 * No.3219

しずかな佇まい そのしるしに雪が降った この里山に積もった雪は静寂の中に沈み なにもかも洗い流されたように清らかに その夜 時間が止まり 半月がえもいわれぬ美しさで かがやいている 雪は夜じゅうしんしんと キラキラ光る ・ ・ ・ ・

『あなたをむしばむものから』 * No.3218

あまり外へ出ず 閉じこもってしまいそうなあなた なにか不安があるの なにかくずれてしまいそうで くじけてしまいそうでこわいの 部屋に向かう空気だけ吸って ひきこもろうとしないで 無理してそんなに自分を褒めなくてもいいのに 目をそらさないで しっかり…

『冬手紙』 * No.3217

出来事は事件 ひとつの言葉の事件 扉を開けてもきみはもういない 窓の向こう 裸木に茂る言の葉 事の葉 もどかしく やるせなく すべて散って とどかない冬の手紙 ただ寒さの中でひっそりと つぼみ ぼくにはまだ見えない きみは秘められた つぼみ ・ ・ ・

『冬の葉っぱ』  * No.3216

光陰の只中 きみは待ち続けている 舟はゆらりゆらり かすかな吐息 僅か 白っぽく この世に出ては 消える もうやって来ぬひとを 待つ身のかなしさ けっして声にはならない こころの手紙はただようばかり 亡きひとを待ちながら きみは見つめる薄氷面 その下に…

『月と出会う』 * No.3215

月がきみをみつけました きみは月と出会ったのです きみがきみを見つけたように ・ ・ ・ ・

『俺は鈍感』 * * No.3214

わかる わかりあえる しょせんわかるわけがないんじゃないのか 俺はおまえを殺している ブスリ ああついに気付いてしまった こんな鈍感な殺人者の俺に こんなのはおかしい こんなんじゃない おのれの物差しで これでもかこれでもか、と おまえの一途さを お…

『夢想のワンシーン』 * No.3213

とめどない二人のおしゃべり どこまでいくのだろう つきない 少しでも話を止めて 沈黙が訪れると 取り返しがつかなくなりそうで・・・ さあ、もう帰らなくちゃ 窓から差し込む夕陽が 本にあたりストーブにあたり テーブルの上のコーヒーカップにあたり ぼく…