2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「テレビ界事情2」言葉の展覧会346

止め処ないお喋り井戸端会議 *クイズ・脳トレ・教養競べ *グルメ、大食い と 飢餓報道 *絶叫ナショナリズムのスポーツ番組

「テレビ界事情1」言葉の展覧会345

もちあげて 演技させて 利用して いらなくなったら ガタンと落とす その落としも上手く利用して ハイ、次へ ・

言葉の展覧会344

個体数の調整 意志の思う壺 なんじゃ この生命体は ・

「10月の詩」 言葉の展覧会343

10月の風がひゅーんと吹いた 何かをかっ浚われていったようで どこかで哀しみを落としてしまった ブランブランと柿の実が揺れている 置き去られた少年が 大声で叫ぼうとしていた 風は強く吹いている *

「世の中には」言葉の展覧会342

ささいなことで喜ぶ人もいれば ささいなことは全くつまらないことだと思う人もいる なにげないことに心が動く人がいれば なにげないことは目にとめない人もいる だしじゃこをごちそうだと思う人もいれば 食べずに捨てる人もいる いっぱいの汚れた水をおいし…

「くーるに」言葉の展覧会341

あえて なすもの こみっとしながら なおかつ あたまはくーるにたもっていく それもそのはず にんげんはもともと ふかんぜんで じょうちょてきないきもの だからこそ くーるにくーるに くーるになろう ・

「メイ」言葉の展覧会340

とってもちっちゃくて かわいい元気な子が誕生した メイと命名 乳を飲ませて 毎日毎日世話をすれば メイはそばへすりより なついてくる メイに頬をあてる 親になっても私が近付くと メイはすっと近寄ってくる でも やがては出荷され 殺されて肉牛となるメイ …

「キレる」 言葉の展覧会339

ノリノリ ノリにのって会話は途切れなくつづく もうそのノリといったら とめどなく走る超特急 おもしろおかしく いさましく ところが ノリノリだったものが ちょっとした歯車の噛み合わせ違いで キレる キレいにキレる ぷっつんキレる 会話が途ギレ 突然暴力…

「流行 省略言葉」言葉の展覧会338

TB MH BK AH SN

「渋柿」 言葉の展覧会337

ぺっぺっ なんじゃい このしぶは くそっ 外れだ もう ほってしまえ! 青っぽい柿 ち、ちょっと待て このしぶは 皮をむいて しばらく大自然の下で 干しておくと 甘いあま〜い柿になるのじゃ 甘柿よりもずっと とろけるような 甘さになったり 長持ちしてずーと…

「柿の実」 言葉の展覧会336

あと何かの拍子で 落下する 寸前 なんという危機 柿の実 弱々しく 引き裂かれ 朽ちて 見た目にいたましい しかし 中にひそむ種は 喜びの瞬間なのだ ☆

言葉の展覧会335

人間のさがなんてそんなに変わるものじゃないわね あなた、20年前とちっとも変わっていないわ あのときとおんなじことをしてる 同じ冒険を そうかもしれない、人間の性なんて変わらない だから内から出てくる迸りと うまくつきあっていくしかないんだよ そ…

「赤い顔」 言葉の展覧会334

あういう態度しかとれないあなた こういう表現しかできないあなた 減らず口をたたいて 嫌われるように嫌われるように ほんとに損してるあなた でも見てる人は見ているよ しっかりと あなたがほんとは 何かの優しいこころに触れたいことを いつもいつも私は見…

「秋刀魚」言葉の展覧会333

お皿の上の こんがりと焼かれた秋刀魚 に耳を近づければ かすかに 波が砕ける音がする 海を泳ぐ音楽が聴こえる 何億年もかかってつくってきた このシャープな形 目玉は遠いとおい歴史をみつめている 私はその秋刀魚のお腹をちぎって 口の中に入れる ※命が命…

「いらいら」言葉の展覧会332

さいきんいらいら いらいらしているひとがふえて しだとかさつだとかがうかんできて なにかちょっとしたことで ぷちんときれてしまう いらいらがいらいらをよびおこし よわいほうへよわいほうへ いらいらはむかう しだとかさつだとか さいきんいらいら いら…

(山頭火風に)言葉の展覧会331

夜中の喉の渇きのかなしさよ *夜中に飲む水のうるおい *この世の渇きから救ってくれる一滴の水 *かき分けてもかき分けても薄い髪 *酔うて溝で寝ていたよ *どうしようもない人間が住んでいるこの地球 (凶悪事件のニュースを見て) ・ ※(山頭火風に)

言葉の展覧会330

夜遅く電車が走る ぐったりと疲れた人たちを乗せて 1日の忙しさやすとれすを 電車の心地よいリズム音が掻き消してくれる 止まる度に幾人かが吐き出されていく いよいよ終着駅だ まばらな人たちが電車から降りる 今日の疲れをとるために 明日への鋭気を養おう…

「悠然と雲」言葉の展覧会329

まあ ぼちぼちだね と雲に言ってみる ひとなつっこく きまぐれのすましやさんは すましたままだ ちょっとひるねでもしようかい そのあとは ぼちぼちと 悠然と 雲は去っていく ・

「手を握る」 言葉の展覧会328

これといって はっきりとしたテーマがなく 目標もない 現代 人 孤独に彷徨いながら だれかの 生の まことの 手を握りたい 握ろうと 握り合おうと 手を握り合った感触は 肌の奥深くの記憶に仕舞い込まれ 心地よく眠る 人と人の間を埋めるものは 人「間」とし…

「ポケット」 言葉の展覧会327

ポケットに忘れたままの貝殻 すれ違う人生 後ろ姿の上で鴎が舞う 砂が崩れる 道を忘れてしまった女と 抜け殻と 砂が歌う 浜辺 あの時から いつまでも空っぽのままのポケット ・

言葉の展覧会326

朽ち逝く私の物語 すべてそれ以外ではありえないように 鏡の中の他者 いつわりの夜明け あるいはもうひとつの夢が 俯せに横たわっている ・

「秋空」言葉の展覧会325

太陽をつまんでいる 幸せの欠片 もどせない時間 おーい、雲 家主がいない蜘蛛の糸に 雨のしずくが凭り掛かる ひかる記憶 おーい、雲 あるいは なくした麦わら帽子 ・

「スピリッチュアル」 言葉の展覧会324

急速で大きな流れに呑み込まれて あちらにさまよい こちらにさまよう ぷれかるて だから 宗教を取り去って 不安を拭い去ろうと 孤独を癒そうとするけれど すればするほど おかしくなり さらなる飢渇が訪れる ブームはブーンブーン唸るだけで カラカラ空回り …

「ブダペスト」 言葉の展覧会323

さざ波がおちこちに煌めく ドナウ川を挟んで 向かい合う古都ブダと新都ペスト 異質を対峙させた迷路都市 ここで人は迷い磨かれ変化する 不思議な都市 エッフェルの駅を地下に埋めて その上に木や草花を植える 建物の上にも植える やがて緑が点在し 帯びにな…

「キンモクセイ」 言葉の展覧会322

なんとなくあまったるく なつかしい恋人に会ったような なぜかとくとくとむねがときめく匂い ほのかにながれくるあまいこい金木犀 ときに強烈に 固有の旋律 黄金色のちいさな やわらかい花粒 みたされる匂いの音楽 ※

「21世紀初頭・祖国のふりだし」 言葉の展覧会321

ー腐敗堕落の自覚からの出発ー見えない人 見えにくくなった人 見たくない人 が溢れて いつのまにか電波に乗り 怒濤となって 力(支配)の方へと 流されて行った 流れに流されるままに かつて通ったあの道を再び心が通る 歩いているうちに格差や排除や差別や…

「キリスト教会事情」 言葉の展覧会320

尖った屋根と無数のアーチの大聖堂 その大きく豪奢な扉を開けると そこは目にも眩しいゴシックの彫刻にステンドグラス まるで絵の中に入ったかのように 煌びやかで神聖な雰囲気につつまれる 深紅のバージンロードと長い階段 十字架は雰囲気を盛り上げる飾り…

言葉の展覧会319

ぬっと出てくる記憶 辿れば 田圃の田螺に蝗 草の緑山の緑がきらきら輝いて 透明な川に這う蟹、井守、泥鰌 人が黒いシルエットになれば お家に帰ろう 行き詰まり 辛いことがあったとき 思い浮かぶはパトリアン さあ、帰ろう 記憶を埋め込んだわたしの場所に …

「夕焼け」 言葉の展覧会318

さわさわ すいすい さらさら すーーっ 魚がおどり 川がひかる わくわく どきどき はらはら ふうっ 胸が高鳴り 命がひかる *

「コスモス」 言葉の展覧会317

髪の毛を揺らせて コスモスを摘むきみ 花を髪にかざして にっこり笑い やわらかな手で僕の手をつかみ てのひらに コスモスの花をそっとのせてくれたきみ あの花が 今年もまた咲いた 家のまわりはコスモスの花園 *