2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『荒削り』言葉の展覧会1265

もがき あがき 右へ左へ 後戻り 無駄ばかりしてる溜め息の夜 もうとっくに夜明け前だ 後味に残るざらつき でもいいのさそれで 創作って これが藝術の本質なんだと空威張りで叫ぶ 立ち上がれ 荒削り!! ●

『傾聴』言葉の展覧会1264

「はなし、聞いてよ」と 彼女はぼくに言う 聞いているつもりが聞いてないんだなあ聴くこと 十四の心で耳を傾ける それができないから難儀してる 自分だけのひとつの意見に固執するのはもうやめよう 今は これからも 他者の言葉に耳を傾けるとき 今は これか…

『変換』言葉の展覧会1263

昨日の宝は 一瞬にして 今日の塵 泥だらけの塵 辛い塵 悲しい塵そんな塵を拾う 涙しながら拾う 拾い集めて 新たな宝にする

『安全』言葉の展覧会1262

この列島 どこへ行っても 安全なところなどありゃしない それが暗然たる事実 だから「安心」は一時的凌ぎ 「安心」に頼らぬほうが 身の安全 ・

『言葉は壊れない』言葉の展覧会1261

言葉は壊れたと言われるけれど どっこい 言葉は壊れちゃいません 言葉は最初から不完全で貧弱で生成してきました 言葉ができてたかだか5千年です 未だに発展途上で未熟でもあります あの良寛や親鸞の言葉は壊れたでしょうか 「方丈記」や「平家物語」の言葉…

『分からないからこそ』言葉の展覧会1260

とにかくこの人は 何か根本的なことが分かっていない 育ってきた過程で途方もないものを忘れているような気がする 分からないから聴くことを 分からないから読むことを 分からないからこそ何度も会いたくなることを *

『分からない』言葉の展覧会1259

おまえな、分かったように話しとるけど なんも分かってへんのとちゃうか そんなん分かるわけないやん 分からへん、分からへん 世の中、人の心、宇宙、・・・・ 分からんことばっかしや 政治家も科学者も詐欺師も 分かったようなこと言うとるけど 信用できん…

『劣化の途上にて』言葉の展覧会1258

劣化したものはそう簡単には元に戻らず良くならない 劣化への捲厭が生みだした 実行力みなぎる強気な兄ちゃん ゆずらず妥協せず皆の衆に喝采と服従を迫る これも「わかりやすさ」が招いたものだ あげ足とりに明け暮れ時と金の無駄遣いばかりで 未来が見えな…

『寺田操』言葉の展覧会1257

衒いを捨て 徹した柔 らかな筆の奥深さと編み方の機微 誰もしらない心の秘密の扉を少し開ける 聡明で機知に富んだ 美しく爽やかな詩人 ※難解だった寺田操さんの詩が最近、日常の営みをさらけ出して易しくなった。年の甲から寺田さんの優しさが滲みだしてきた…

『下り坂』言葉の展覧会1256

もう下り坂なんだよ これまで上り上りで ずいぶん力をつくしてきたさ 何も見ず 余分な力もね これからは そう、ゆっくり歩くことなんだ 永久という言葉はない 脱力して 膝を痛めないように ゆっくり 周りの景色を慈しみながら 鼻歌でも歌って 下りていこう …

『あたため愛』言葉の展覧会1255

厳しい寒さのなかの 失意 それでも動く人たち 首を項垂れて どうしようもなく だからこそ 胸をはって 凍えるからだをあたため合い ※ 2月19日 ・ 寒さでぶるっと目を覚ます 零下のぼくの田舎部屋 頭から布団にもぐりこむが 尿意を催してきたので思いきって…

『吉田和代さん』言葉の展覧会1254

ようく見たらつながりの 詩を実践しているひと 誰よりも美術を愛し心は広く深く 関わりを求め人を信じ ずっと前から人というものを よく見ている ●*************● ※先日、吉田さんが「キッピー山のひみつ基地」=自然を編む=(西村正徳+吉田和代)の制作風…

『水やり』言葉の展覧会1253

この地に種を植えました 芽も出てきました 芽に水をやって育てていくのはあなた さあ、これからあなたが育ててください わたしは傍で見守ります しおれそうになると 水やりを手伝いますよ *

『詩 SPACE』言葉の展覧会1252

数年ぶりに古いボクの詩のホームページをひらいてみたら、こんなのがあった。すっかり忘れていたなあ〜 あいうえおかき HP『詩 SPACE』↓http://www.jttk.zaq.ne.jp/baatp100/aiueokaki2/mokuji/si/si.htm(「あいうえおかきpage」のひとつ) ※叔母の…

『感性』言葉の展覧会1251

それは内からではなく いつも外からやってくる それをつくるのは自分ではなく 他人としてつくること 他人になること つくることは見ることでもある *

『器を捨てて』言葉の展覧会1250

こんな器は捨てたほうがいい 一個の自分という器を だからぼくは揺れる一粒のナンテンになる 寒さのなかでじっと春を待っている一羽の鳥になる いやぼくはビューンとふく冷たい風だ ー・ ・

『この世ならぬ・・』言葉の展覧会1249

在ることの 喜びを ひっぐす粒子が歌っている ※昨夜は酔っ払っていたのか この世ならぬ生き物を想像して こんな絵を描いた 久々の絵 ●

『長い道のり』言葉の展覧会1248

わたしが生まれたとき 熱い熱いなかを あなたは軽やかに自由に飛び交っていた とたん、瞬時に冷えて あなたはわたしに入り込み 海のように満たしてくれた そこでわたしは得ることができました 存在を!! あなたはわたしに質量とエネルギーをくれて わたしは…

『天空海闊』言葉の展覧会1247

海と 空の 境界線 迷子が彷徨っている ぼくの住めるところはどこ? どこでもない どこだってすめるんだよ この地球がふるさとなんだから 地球の温暖化? ミニ氷河期の到来? 大地や気候が大きく揺さぶられ 迷子は不安の中 ぼくら生物の行く末はどうなるの 来…

『あおぞら食堂』言葉の展覧会1246

廃墟につくられた 仮設のラーメン屋 あおぞら食堂 町民価格は半分以下 ぼくらは寒くて疲れていたので みそラーメンと餃子を食べた こってりあっさりたっぷり とろけてつるつる おなかがあったかくなって ああ、おいしかった!! 店の看板娘は 神戸の長田から…

『しゅうかいしょ』 言葉の展覧会1245

いえのなかはせまくてさむい そとはゆきがふってもっとさむいから ここへあつまる あつまってないしょくをしながら みんなでおしゃべりをする いえにあるものをすこしずつもちよって いっしょにたべあう もうあのひから1ねんになろうとしている ぼくらとお…

『ふっこう』 言葉の展覧会1244

ふっこうっていうけど ふっこうなんて まだまだ まだまだだ めどもたたないし こうれいかもある もうはまなんてまっぴらだ たかだいはいろんなこんなん ここはきゅうくつでさむい ぜつぼうをわけあって さむいからからだをよせあう ここのかせつにくらす ひ…

『消えた街』 言葉の展覧会1243

あの日 まで あった美しい景色 今はもうない 木も家も鉄道もなく 散歩していた人や犬もいない あのにぎやかだった街が消え た あるのは 家や駅の跡方のコンクリートと 剥きだした鉄筋 中がスカスカになった建造物と その上を覆う雪 ・