2013-01-01から1年間の記事一覧

『寒い夜』言葉の展覧会1732

深閑として 妙に冴え渡り 凍るような夜 星は鮮やかだ 遠くに様々な建築群のシルエット その上に真っ暗な山並み 叡智はそこに密かに眠っている この動く大地 天球に星が回る 夜の底から ぬっと 詩が顔を出した ☆ ●

『内向き』言葉の展覧会1731

外を見ないで 身内しか見ないひとがいる 仲間内しか見えない人がいる 身内のことしか考えられない人がいる 仲間内の名誉ばかりを考えている人がいる 身内だけの利に翻弄する人がいる 仲間内の利からしか発想できない人がいる 身内のことばかりをかわいがって…

『世界は言葉』言葉の展覧会1730

言葉は世界をつくる はたまた、世界は言葉である 言葉 同じ言葉をつくるなら 美しく、喜びの、幸せな、楽しい言葉がいい しかし 辛く、苦しい、嫌な世界が出てくるだろう ヒトがつくるのだから つくられてたかが5千年 そんな言葉 名付けられたものは いま大…

『名付ける』言葉の展覧会1729

・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ なんにもない なんにもおもわない ・・・・・・ ところから はじめる ・ 「花」と名付ける ・・・ これが花?! あざやか! あかい! かがやいている! きれい! うつくしい! こころがあつくなる! ああ、音楽が聴…

『詩の親友』言葉の展覧会1728

人を押しのけかき分け 人を踏み台にして いつも人の先頭に立って 旗を揚げ人を煽る ・・・ どうしてもこんな人は好きになれない 人に揉まれ 人に踏み台にされても微笑み 縁の下の力持ちで 人の間でこっそり暮らす ・・・ こんな人こそ好きになれそう 詩の親…

『でたらめ』言葉の展覧会1727

でべそべそべそ たたいた たいた らくらく くらくら めんめめめめめ めがまわる ぬるま湯の退屈から はみ出す楽しさ 常識を破る爽快さ 間違う魅力 (「詩とは4」) ・

『恨書き』言葉の展覧会1726

落ちこぼれ 失敗ばかり 愛されず 笑われ 虐められ 浮かばれない 負け組の 恨み辛みを 愚痴り 訴え ストレス解消し 挙げ句の果ては 自己表現にまで高める 面白さ (「詩とは3」) ・

『詩とは2』言葉の展覧会1725

言葉でつくる 言葉がつくる 言葉をつくる 言葉は元気づけ 言葉はつなぎ役 言葉を愉しみ 言葉を悲しみ 言葉を喜ぶ 言葉で世界をつくる 言葉で人をつくる * ・

『詩とは1』言葉の展覧会1724

踊る ただ踊る おもいのままに踊る 踊るために踊る 踊る愉しみ 愉しむ踊り 踊る ただ踊る 踊り続ける いつまでも 踊り疲れて休むまで 踊る 詩とはそんなもの ・

『3分間恋をする』言葉の展覧会1723

一日に一回、3分だけでいい 日常からのがれて あのときを思い出して 恋をしてごらん 相手は誰でもいい かつて一番好きだったひとでも 好きな花でも 好きな言葉でも 楽しかった風景でもいい 想い出して 恋をしてごらん 3分間 何もかも忘れて 目を瞑り ふわ…

『マーガ、どうだい』言葉の展覧会1722

あれはどこかで 聞いたような気がするが 思い出せない 辛かったときだったか あるいは暗く悶々としていたときだったか いまもときどき口ずさんでしまう言葉がある 「マーガ、どうだい あの歌、『明日があるさ』を歌おうじゃないか」 ・・・・・・・・・ もし…

『冬』言葉の展覧会1721

この季節があるから 耐えることを学ぶ 冬 ここに棲息するものは じっと寒さに耐えて 寒さのなかで生計を営む 冬 ぐっと耐えて だれかとともに耐えて じーっと 春を待つ ・

『生』言葉の展覧会1720

死へ向かって 生きる ● ・

『情報』言葉の展覧会1719

きのうはあれだった きょうはこれ あすはどれだろう とにかく早く速く すればするほど 遅く鈍く うろうろきょろきょろ 何かを得よう 得ようとすればちっとも得られず 何にもわからない ・

『ひみつ』言葉の展覧会1718

・・・ ・

『追うもの』言葉の展覧会1717

追っかけていたはずなのだが いつのまにか追っかけられていた 追うものは 追われ 追いつかれる * ・

『仙台空港の陽光』言葉の展覧会1716

もうすっかり忘れていた が ここに来るとあの記憶を呼び覚まさせる あのときのテレビ画・面・の・・・ ここまでやって来たと壁に線を引いて示されていた あんな高いところまで いまぼくのいる所は あのときは津波の濁流の中 呑み込まれおぼれ息ができず藻掻…

『もう3年、まだ3年』言葉の展覧会1715

ぬるま湯の退屈から でべそべそべそ たたいた たいた らくらく くらくら めんめめめめめ めがまわる はみ出す楽しさ 常識を破る爽快さ 間違う魅力 (「詩とは4」) ・ぼくら、広Vo連(宝塚広域ボランティア連絡委員会)は、12月8日(日)13:00〜…

『これで7分』言葉の展覧会1714

いま6:36 寝床で本を読んでいたのを休憩して書き始めます 時は刻々と 何かを残して過ぎて行きます 後悔なんてできるのでしょうか 寒い この隙間風が入ってくる部屋は今3.5℃きっと外は霜が降り氷が張っているでしょう 今日は朝の8時から村の鎮守の掃…

『ポプラ並木』言葉の展覧会1712

色とりどりの赤い舟 ゆらりゆらりと ひかりに真っ赤にかがやきながら 舞い落ちる 赤く染まる大地 突き抜けて すっくと立つ骨の ポプラ並木 ▲ ・

『ポケットの中』言葉の展覧会1711

ポケットの中に 詩が入っていた 指が感じる 浜辺のたわむれ まんまるい ちいさな石ころを そっと撫でる ○ ・

『雨に濡れた落葉』言葉の展覧会1710

雨に濡れてきらめいている 道と枯木と落葉と 未来の言の葉を落っことしたような 爽快な喪失感 土に還るまでに 黄色く赤くかがやいて 雲間から溢れ出る光を浴びながら 最後の喜びをいとおしんでいる * ・

『暗くなってもいいんだよ』言葉の展覧会1709

きみは無理に明るくしなくていいんだよ 明るいときもあれば暗いときもある それがあたりまえ それが自然 からだがつくる自然 明るいことがみんないいことだと言っているけど そんなのは嘘っぱち まったく出鱈目なんだ それは今の社会がつくりだした幻想 軽や…

『冬支度』言葉の展覧会1708

もう薄っすらと霜が降り 薄い氷が張るようになりました 数日前に炬燵を出し そこに入る時間が長くなります 今日は 玄関のサボテンやアロエを家中に入れ 水道管割れ防止に布を巻かなければなりません 畑のサトイモも茎や葉が寒さにやられ萎れてしまったので …

『ふるさとの風景』言葉の展覧会1707

山 緑から黄色く変わって黄金を帯びたり 空 真っ青になって白が流れてきたりオレンジになったり こくこくと変わる素敵な表情 日々 わが田舎家から見えるふるさとの風景 私の心象風景も 大なり小なりこうだろう ・

『落葉舟』言葉の展覧会1706

秋の終わりの 波紋 黄色と赤の落ち葉の 舟が たわむれる ・

『しまぐに情況』言葉の展覧会1705

「ゴドーを待ちながら ーしまぐに情況」 威勢のいい言葉が飛び交う が、どこか肝心なことが避けられている 言葉は上滑りで 軽く 面白く 滑稽で 千々に分かれ 宙にふわふわ空しく舞っている このくにの見えない この深い ふかい分断 寸断 細断 大切なことが隠…

『友あり遠方より』言葉の展覧会1704

友あり広島より来たる 30年ぶりだよ ここは 畑よりとってきた野菜でつくる 一夜のあたたかい鍋の おもてなし おいしい、おいしいと ・ ・

『晩秋』言葉の展覧会1703

すっかり焦げ茶色に枯れ うなだれ 折れている コスモス 冷たい風に揺れ 太陽の光の中へ せいいっぱい 種を飛ばしている ・

『部屋』言葉の展覧会1702

秋刀魚が一匹 描かれた 表紙の 本 その上をちいさな蜘蛛が這う * ・