2016-01-01から1年間の記事一覧

『ニーマルイチロク』*No.2836

からんと自由 まったく好きなことができて ろくろく ま・ん・ぞ・く ぼくにはいつも詩があり 詩とともに暮らしている 恋人とともに ****** よく生きたよ アリのように動き回って いろんなことをし いろんなものもつくった いろんなひとにであって いろ…

『2階』*No.2835

たばこ一本 火をつけて けむりをからだに入れ ふーっと 今日のことをおもってみる コーヒーをひとくちのむ ああ またふーっと 明日のことをおもいえがいてみる まどむこうの 田舎景色はさいこうだ ふーっ もうなにもかんがえない ****** いったい 何を…

『Lの場合』*No.2834

じつににぎやかに 静まりかえっていますね この日常 この生活の中に 死がびっしりへばりついている それをわからぬようにおおいをかけたり みえぬようにふたをしたり そのうえをきれいにぬったり むしゅうにしてにおわぬようにしている あるいは なにかにか…

『Gの場合』*No.2833

ぐるぐるぐるぐる てのひらの上をめぐっているだけなんですよ いっぽも出ずにね でもそんなことをくりかえしているのは 気休めなんですよ ちょっとおもしろいものが出てきたけれど てのひらのなかなんですねぇ ところがそれだけならいいんですが 害もでてま…

『Tの場合』*No.2832

いやですねえ まだこんなのがおおっぴらに堂々と 謳歌しているんですから でももうそろそろ陰りが見えてきましたよ ひとり離れふたり離れしてますから でも時間がかかりそうです なんといったっておそろしくたくさん信者がいるものですから ああ、まだ時間が…

『Pの場合』*No.2831

すでに死んでいるんですよ ただ残り滓と 悲しみ喪失している人がいますから なんとか持ちこたえていますが 害がなく無臭なだけまだましです 「ふり」とか「もどき」とか「まねごと」はもう終わったし それがまっかな偽物だとわかったことだし 取り残された年…

『Aの場合』*No.2830

感覚がずれて 違いすぎているんですよ 悪い場所の自己的矛盾そのものなんです なんといっても二重人格者だから きまじめだけでは脱出できません そんなものとうに解き放たねばならないのに 未だにまとわりついているんですから 内から破らなきゃ駄目ですよ …

『◇』*No.2829

・・・・・・・・・・・・・・人と人・・・・・・・・・・・・・・人といのち(生命)をつなげる言葉を ・・・・・・・・・・・・・・いまだ探し続けています ・ 冬に咲く菊2016.12.23 ・ ・ ・

『たましい』*No.2828

ぼくが死んだあと たましいってのがあるのかどうか ないのかあるのか いったいぜんたい おそらくそんなのはないだろう いや ひょっとしたらあるかも じゃ、もしかりに もしもだよ あるとしたら この世で ステキな とってもイイたましいを つくっておかなくっ…

『びょーんと』*No.2827

びょーんと 不思議の種に乗って 伝えきれなかったものを 伝える あなたに わたしのおもいを ご縁がある方にも 見えなかったものを見えるように びょーんと伝える 出会いと別れはつきもの 不思議の種は謎の種 あなたはとってもカワイクて オシャレ そら、みん…

『里山ゆれゆれ』*No.2826

残されたいちまいの 木の葉がかすかに ゆれている 木もゆれ 林もゆれて 森もゆらゆら 里山はわくわくと ゆりゆれて ・ ・ ・ ・

『若者たち、田舎を発見する』*No.2825

お金が飛び交いお金に引きづりまわされ モノがあふれモノに踏みつけられ 排除と憎悪が交差し欲望と妬みと嫉妬が絡み合い 膨れ上がってパチンパチンと弾け続ける うつうつとした都会に背を向けて 若者たちは田舎をめざす 里山というワクワクするファンタジー…

『まんまるい石』*No.2824

まるでぼくに見つけてくれといわんばかりに 出会うべくして出会った まんまるい石 手のなかにつつんだ大切なおもみ 川の中州で 石を拾っては積み 積んでは拾っていたとき おにぎりのような まんまるい石を見つけた こんなカタチになるのに どれだけの年月が…

『武庫川中州石積み「生」』*No.2823

川の水に何度も手を浸すときは 刺されるように冷たい 積み始めてから何年が経つのだろう シジフォスの神話のように 流されては、積み 壊れては、積み 夏に積み、冬に積む 毎年、ぼくの行事になっている 「生」の前に「再」を考えていた十年以上も前 あれから…

『闇の中の灯りの見つけ方』*No.2822

目先のことで(生きているなかで) 不安にかられ(大きな壁に当たって) おろおろ迷ってしまって(どうしようもなくなって) 闇が覆ってしまったとき(生きているのが困難になったとき) やたら目先に灯りを灯しまくっても どうにもならない 余計に闇の中へ…

『寝かせてあげる』*No.2821

おやっ と心に引っかかって しばらく止まったモノ すっかり忘れられた不用品でも 誰も見向きもしないガラクタでも だいじにしてあげなくっちゃ そしてしばらく寝かせてあげる 何年か経って ああっ と思い出して 起こしてあげる 「出番ですよ」 ぼくの作品は…

『竹から』*No.2820

こーんなものを竹から作りました。 「第5回 西谷手づくり展」(西谷夢プラザ:蔵ギャラリー)より・ ・ ・ ・

『冬の朝、雲海の里山』*No.2819

うっすらと 霧がたちこめる 朝の木立の灰色影 山路はわずかばかり明るい 枯れ葉じゅうたんを踏みながら 頂をめざす おお 雲海の上に顔を覗かせる神秘な山 森閑とした世界が ほんのりあかるみ かなたの山際が じょじょに 徐々に 朝焼け色に染まっていく いっ…

『冬の夜、里山』*No.2818

しんかんと いてついた風がとおっている ぼくはちぢこまりながら あったかな野菜スープをすする 真っ暗闇の影で 両手をいっぱいひろげると 満面の星が入ってきた ・ ・ ・

『冬の夕暮れ、里山』*No.2817

川沿いのまがりかど すれちがったあのひと 残ったあまいにおいと あまくるしいむねのときめき もどかしさの 路は里山の彼方へ 夕焼け雲 あかく ・ ・ ・ ・

『冬の午後、里山』*No.2816

かさこそかさっかさっ 歩むごとに奏でるやわらかな打楽器 いつかこんなことがあったような 枯れ葉じゅうたんの上に 大の字になって寝転んだ 木の間からのぞく青空 そこからおりてくる光の天使 木々のいのちの清新な匂いと そよぐさわやかな風と ふんわりとあ…

『ゆずのしあわせ』*No.2813

今年は 畑にある2本のゆずの木がたくさんの実をつけ お裾分けでみんなにゆずを譲ってあげた みんなはとても喜んでくれた なかにはお返しに お餅やら 大根やら お菓子やら鹿肉やらをいただいた 物々交換みたいで ぼくはなんだか心があったかくなってきた 贈…

「にしたによいしょ」1月号 *No.2815

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『さんかさんか』*No.2814

かっ かっ かっ さんさんとふりそそぐたいよう さんかさんかで しゅくじゅうするにほん いまいこうき きぼうがみえかくれ さんかからさんかく きょうどうへ さんかなくしてみらいなし 参加賛歌。 今後の参考になるとてもおもしろい本だった。※『縮充する日本…

『12月の風』*No.2812

風が吹いている かすかに 葉がゆれる すこし ひんやりと やさしく 風が吹いている 耳を澄ませば かすかにささやいている 何か大切なこと 伝えたいことがあるように それが何なのか ぼくには聴きとれない 風が吹いている どこまでも広がる青い青い空の下 今日…

『2016年12月6日』*No.2811

今日はじつにのんびりしています やることはいっぱいあるけれど そんなことはどうでもいいような気持ちです 天井でネズミがばたばたさわいでいます 空は曇っていますが青空が雲間からちらちら見えます カラスもどうしてかかぁかぁないているのです ぼくはあ…

『ある一行の言葉』*No.2810

ある日 なにげなく 繰っていたページの ある一行に ふっと 目が留まって 釘づけになった 本を閉じても 消えない 食事をしても クルマに乗っても 消えない 使い古された たった一行の言葉に ふつふつと 湧き上がる おもい こんなことって あるんだ ・ ・ ・ ・

『おまかせの時代』*No.2809

なにもかもお金で動いていた ああしろ こうしろ というばかりで住民はひとつも加わらなかった 協力というものはすっかり忘れ去っていた どこからも文句が出ないように お金を使いきらねばならないと 小役人は心がけた やれ補助金だの、助成金だのお小遣いを…

『「にしたによいしょ」12月号』*No.2808

若いのう ええのう 若い人たちのエネルギーは、 明日への力です。活気、むんむ んと、勢いがあります。この十 月の大原野の秋祭りにおいて、 それがはっきり見せつけられま した。かつて「西谷青年団」(ま た特集を組みます)があった西 谷は、こういった若…

『ありし日の師走』*No.2807

ありし日の 師走 捨てられていたお皿が 雨に打たれていた ひび割れて いたいたしそうに かつて それは愉しい日々だった なにもかも ウキウキと なにをするにも こころときめいて わたしにふれて わたしにのせて すっかりなくして きれいにあらってもらった …