2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「大人しいひとが」 言葉の展覧会132

おとなしいひとほどなにかをやらかすと おびえたぶんだけいっしんふらんになることがある おとなしいひとがはしりだすと もうそれはわけがわからないまま やみにむかってやもくもにはしるーー へいぼんでおだやかでおとなしいひとが くるってしまうと・・・…

「リーダーの条件、組織と人間」 言葉の展覧会131

理不尽ないじめ 幹部の腐敗 組織によって人はガラリと変わり冷たく振る舞う 人は醜い 軍隊や敗戦での体験だ そこで考えたのは 組織に虐げられない個人の生き方とは リーダーを間違えればたいへんなことになる だからこそ リーダーの資質を問おう 「個人がが…

「スーダララッタホイ」 言葉の展覧会130

「戦争は集団殺人だ」と説いた僧侶の父が 治安当局によって監獄にぶちこまれた 父に代わって小学生の少年は 檀家を回って経をあげる ある日近所のいじめっ子らの縄によって 顔を強打した 鼻から血がドクドク 悔しい 仕返しをしたい が グッと唇をかみしめて …

「桜の花が」 言葉の展覧会129

久しぶりに明るいうちに仕事を終え 薄暗くなった家路への道を クルマで走らせていた 忙しさに追われた3月だったなあ いろんなことが重なったなあ とにかくこなすことばっかりで トラブルの解決にも苦心して あれやこれやいっぱいで・・・ でもほんの少しだ…

「人・間」 言葉の展覧会128

ある会議の中 みんなで決定する過程で問題が起こると 最初おだやかだったものが 状況が進展するにつれ それぞれの冷静さがもぎ取られていく だんだん感情が剥き出しになり 自己主張の遣り取り エゴの出し合い そして亀裂 対立 人・間の行き詰まり 危機!! …

「渦中」 言葉の展覧会127

渦中に入ると ぐるぐるぐるぐる 回っている 己のみが回っている 他は何も見えない 聞こえない いくら足掻こうと 悶えようと 抵抗しようと 渦中地獄に囚われるだけ 渦中に入ると ぐるぐるぐるぐる ただ回るのみ 肝心なことは 渦中であれこれ行動するよりも ぐ…

「青い夕暮れ」 言葉の展覧会126

あいまいな時間は なんと胸をしめつけるのだろう わたしはよろよろと 青い世界を彷徨う 別れたはずなのに いつも夢に出てくるあなた もう何ヶ月も経っているのに おもいだすあなた 逝かない恋 青い夕暮れは たよりなくもどかしく 哀しい ばら色の昼は終わり …

「遠い都」 言葉の展覧会125

遠い都で とおい人が 上に立って みんなに夢を与えようと 戦争を始めるための準備をする 遠い都で とおい人が 上に座って 自国のみを誇りに思えと 命じている 遠い都で とおい人が 上で胡座をかいて 身内を助け貧乏人をつくり 格差を広げようとする やがてい…

「繁栄神話」 言葉の展覧会124

天にとどこうとする 巨大なピラミッド 神々が崇められる地上の楽園 成長し秩序が保たれ調和し 街は人々の希望だった ところが成長には限界がつきもの じょじょにじょじょに ゴミが堆積し水が汚れ 食料は減り病気が蔓延し干魃が起こる そして貧富の格差 争い…

言葉の展覧会123

生きていたら いろんな失敗があって 自分が自分を ほんとに なさけなくなってしまう ときがある ほこらしげにおもっていた自分も 奈落の底 ・・・ ごきげんな自分も みじめな自分も みんな同居している なさけない自分よ こんにちは でも あまり顔を出さない…

「ファイバーシティ」 言葉の展覧会122

街の中をひもが走る くねくねと 家々の間をぬっていく 緑のひも うねうねと 緑のひもはつながり 線となって やがて面となり 希望となる 緑をふやす 揺れても大丈夫なように 冬はあたたかくならないように これからは「成長」でなく 「縮小」へ ・ ※大野秀敏…

「修行」 言葉の展覧会121

世の中には イヤな イヤ〜な人がいる 何か言われるだけで傷がつく 一緒にいるだけで不快になる つきあうのがイヤで イヤでたまらない こんな時は 目を瞑っておもうんだ 修行!! いま私は修行をしているんだ そう 人生修行!! ●

「詩を書くということ」 言葉の展覧会120

自分のなかのわだかまりを 解いて ドロドロした衝動 空想やあこがれ 妄想でさえも 創造的な方向へ 向ける 深いふかい 癒し 詩を書くということ

「あの時代」 言葉の展覧会119

ぼくらの時代は 朝日がのぼろうとする時代だった 太陽は光の線を幾筋も広がらせて 地上にあるいろんなものに当たった ぼくらは色づいて 何もかも覆い尽くそうと 貧しかったけれど 希望だけが溢れていた あまりものはなかったけれど 充たされていた 友だちが…

言葉の展覧会118

渦巻く 時間の海 フラクタルの虚構に向けて 断片は断片へと燃えさかる 色めく空への回帰と ひきちぎれる時の炎 その中でそっとやさしく ふくらむ蕾 新旧さまざまな線が重なり合って 春がくる ・

「戦争を望んでいる若者へ」 言葉の展覧会117

とても客観的に まるで人ごとのように捉えている それにじぶんは大丈夫だとも思っている じぶんだけは コノヤロウ!! バカも休み休み言え そんなことがあるわけねーだろうが てめぇがまず真っ先にやられるんだ 真っ先にな 何だって 希望が奪われるだと てめ…

「私にとって詩とは Ⅴ」 言葉の展覧会116

ひたすら書くこと への意志 そして 言の葉宇宙における世界の開示と 感性の追究 はたまた ユーモア

言葉の展覧会115

自分の中にいる あかの他人 自分の中で動き出して うろうろうろうろ せかせかせかせか ときたま ガツーン!!

「ネオリベ言説」 言葉の展覧会114

「ネオリベ言説」はたらけ! はたらけ! 甘えるな さっさとはたらけ はたらけ! はたらけ! のろのろするな のろいのはおまえが悪い はたらけ! はたらけ! 競争してるぞ 負けるな はたらけ! はたらけ! *

「交換様式x」 言葉の展覧会113

どうあがいてもどう試行しても どうしても逃れることができないものがある SとNとK 切っても切れない固く結びついた三位一体 ボロネオの環 環の中にいればその中でのみ回転して それぞれが入れ替わるだけで その中を出られない その都度大騒ぎして 結局何…

言葉の展覧会112

生きるとは 少しずつ 少しずつ 死んでゆく過程 仕事とは 死に向かう自分を まぎらわし忘れさせ 長らえさせる なぐさみ事 ・

「おばあちゃん」 言葉の展覧会111

歳とともに どんどん腰が曲がってきて 歩いているとこみたら もう顔が地面についているやないか おばあちゃん まいにち朝早うから晩遅うまで はたらいてきたんやもんな ビールをコップに半分 チビリチビリ飲んでは満足しとる おばあちゃん これというた欲も…

言葉の展覧会110

成熟社会って言うてるけど 巷にあふれとんのは 未熟な人ばっかりやん 毎日毎日よう飽きんと未熟な問題や事件が 起こっとるもんやな 未成熟成熟社会(??)と言うたほうがええかもしれんな ところで成熟社会ってどんな社会? 未熟なヒトが未熟なモノをつくり…

言葉の展覧会109

ああ、また出てきたな この芽 ほうっておくと にょきにょきのびてふくらんで どんどんどんどん際限なくからみ 重圧に 早いうちになんとかしなくっちゃ ああ〜、出てくる出てくる 悩みのかたまりの芽

言葉の展覧会108

報われても報われなくても 自らすすんでやってみよう 咲いても咲かなくても 毎日怠らずに 育ててみよう 愛されても愛されなくても わからないように そっと 愛してみよう ★************ いま仕事で、同時並行で6つのことをやっている。もう、パ…

言葉の展覧会107

二つの顔に凝視する目 牛から鳥へ そして空白の時間 鮮やかな色は飛び交って 闇の中に沈んでいる この哀しいひとは 何か助けを求めているようだが 何もしてあげられない もどかしい夕焼けに染まる梅の花 * 手の平にふわり舞い落ちる薄葉書

言葉の展覧会106

急な坂の後なので あの館へ向かうあなたの影だけが目に入っていて もうすぐ逢えるとばかりに ひとっ飛びに小川を超えた 遠くの山にかかる霧がおだやかで わたしは枯れ木の下で 胸をときめかせている そんなとき道が二つに分かれている辺りで あなたを見失っ…

「漂流」 言葉の展覧会105

ここには 言葉 が ない みんな 自分の 時間 だけが流れてい る 孤独 はスローモーション で 人は人との 間 で ときに 乱 れはあるけれど 他者 と共存しながら それぞれが 死を内包 して 静謐 に生きている 突然!! 水の噴射! 右からも左からも 洪水!! 一…

「親愛なるウヨクのみなさん」 言葉の展覧会104

親愛なるウヨクのみなさん いあやな世の中になってきましたね これちょっと不味いんじゃない いっしょうけんめい働いている人が生活にカツカツしているなんて 日の丸や君が代でワーキングプアの方を救えますか 自己責任って言ってるけど 政治家や企業のトッ…

「ビンボウの品格」 言葉の展覧会103

カネはないけれど たっぷりの時間のなかで 発泡酒缶をちびりちびりと飲み ダシじゃこを囓る 至上のおいしさ こたつを囲んでみんなでワイワイ こんな楽しいことはない 日々働かされまくることなく 使い捨てられることなく 上にのし上がろうとする強欲もなく …