2015-01-01から1年間の記事一覧

『2015年よ、さようなら』*No.2486

さまざまなことがあった年であった この列島(くに)にも この私にも 66 充実した面白い歳であった * 準備が始まった 戦争への 大量自殺への 近未来の警告を込めて 軌道修正は可能である 明るい未来の方へ さて どうころぶか いや どうころばすかだ * 戦…

『行って帰る』*No.2485

留守で不在です 禁止されましたが違反します それを探り出し情報漏洩させます 謀略を巡らせるのです でもうっかり隙を見せて 嵌まり込み 欺かれ 幇助してしまいます 私は加害者となりましたが 何かが欠如しています それを知らされて 仲介 さあ、いよいよ対…

『どん底目線』*No.2484

もう何年か前に 上から目線で見んといて と息子に言われたことがある ハッと そのとき気付いた 確かにそうだ 自分がいちばん嫌っていたことを 自分がやっていたのだ 情けなかった あれから気を付けて横から目線とか 下から目線で見るように心がけてきた とき…

『あわい こい とき』*No.2483

今日はあわてててるみさんの入院する病院を訪れた。手術がうまくいって、以前のような苦痛の表情は消え、てるみさんの顔はとても晴れやかだった。「あと、最後に詩を2編程付け加えてください」と数日前に見舞いに来たときに言っていたのを、忠実に書いてく…

『私の中の他人』*No.2482

いつも私の中の他人はそっぽを向いている でも、たまにではあるけれど 拍手してくれるときもある * * * 月並みな日常 外の霜が部屋にも侵入して来ているのだろうか 寒さで顔が痛く感じたので目が覚めた 起きようか 起きよまいか 迷い続ける寝床 しばらく…

『マイアート13』*No.2481

アートは あっという ひらめき 衝動 時々 ドキドキ あっ とうとう いつのまにか できるもの ・ ・ ・ ・ ・

『布団のなかで』*No.2480

こうして抱いていると やわらかくて あったかくて いっしょに生きているなあ という気がした 布団の中で ぼくはギュッと彼女を抱いて 寝た 少年の頃 飼っていた猫と 恋人のように 一緒によく寝た あれから何十年も経って 猫のことをすっかり忘れていた ふと …

『ある女の台本』*No.2479

プファーッ 水面に顔を出した彼女は 大きく息を吸い込んで また潜った 水底に重しを付けとかなきゃ 浮きっぱなしなのよ 生き延びるための 独り台本 ・ ・ ・ ・

『手のひらのふるさと』*No.2478

居心地はすこぶるいい しかし 呪縛されもする 手のひらの ふるさと 解き放たれもする 外へも内へも 手を大きく開いて広がる ふるさと ・ ・ ・ ・

『バカばかり』*No.2477

効用とか 効率がまんえんしんとうしたげんざい そんなことばかりで生きているから バカになる だから世の中はバカばかり うん 不便だっていい 不便のほうがいい 無駄、おおいに面白い 代替の効かないものにこそ 価値がある でも世の中、それに気付かないバカ…

『あの男』*No.2476

実は あの男は存在していなかったのだ そういうこんげんてき不安と 恐怖に怯えて生きてきた それを忘れよう なんとかわが存在を得ようと いまある借り物の物語を上手く作り それが頂点に達したとき 自分で自分の腹を切っ裂いた 実は あの男は存在をでっちあ…

『担い手』*No.2475

この土の上にも 脱却 転換 わずかな芽吹き 少し少しずつ 若い胎動ザザーッ ザザーッと 新鮮な波が押し寄せては引いてゆく 大地を洗う 海の彼方の新しい水平線から ザザーッ ザザーッ ・ ・ ・ ・

『墨の生成』*No.2474

無意無味なるかな 虚飾、偽装、欺瞞のはんらんする現在 ここらでちょいと墨で 線を引く 線は伸びくねり折れ曲がり跳ね止まる この線の伸び様に曲がり様、跳ね様 まるで まるでこころのように この痕跡に 私は自分を綴じ込める (閉じ込めるのではなく) ・ …

『競技場』*No.2473

いけいけと 競って目立ち際立つのではなく 森の中に融け込み 木のぬくもりに癒され 差し込む光に喜び合う やさしく やさしく 調べを和して (隈研吾の新国立競技場のデザイン) ・ ・ ・

『はたらく』*No.2472

なるほど そうか 人が動いて 傍のひとが楽になる はたらく ※「働」「傍楽」という字 ・ ・ ・

『農』*No.2471

何年からだろう この地球の表面にできた 土に 鍬をおろし耕して 種をまき育てる その恵みをいただいて 営々と 育み 脈々と 続く人のいとなみ 生のための食と むすぶ 線 ・ ・ ・

『いま、いなかが新しい!!』*No.2470

時代は変わった いなか志向の時代へ ここ一、二年の世の中の動向 を見ていますと、時代は大きく 変わったようにおもいます。 都市からいなか(農山村)へ 移住希望者が増加しているので す。「失われた二〇年」のトンネ ルを抜けると、そこには素敵な 世界が…

kage51

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koi

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『もう一つの世界への招待』*No.2467

想像が 自分を救うときがある 憂鬱なとき 辛いとき 感性が豊かなとき うんと ぐううんと 踏み込んでみよう 想像力による もう一つの世界へ ・ ・ ・ ・ ・

「にしたによいしょ」1月号 編集終了!

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『田舎のルミナリエ』*No.2466

12月 にしたにの夜の闇に 一点 浮かぶルミナリエ天国にいるお母さん 自分の家がよく見えるでしょ27年前に母を亡くした娘さんが 母を思って家を光で飾った ルミナリエ天国にいる方々 どうぞこのルミナリエを ご覧ください ・ ・ ・ ・

『むらの食堂』*No.2465

青い日々 何もかもフレッシュで浮き浮きして楽しかった 同僚や同級生、女の子たちとよく食べに来て とりとめもない話をして騒いだ 半世紀続いたむらの食堂が閉店した かつての女将はすでに亡くなり 継いだ娘も寄る歳には勝てず 幕を閉じることにしたそうだ …

『12月、夜明け』*No.2464

ちいさな隙間から冷気が忍び込んできて ブルッと目が覚めた 外は薄暗く寒々としたおぼろの世界 厠に行くと吐く息が白い 手は冷たくて痛く、指はカチンと動かない あまりにも寒いので布団の中でブルブル縮こまっていた しばらくして布団から顔を覗かせると ま…

『七代目の「生」』*No.2463

壊されても 壊れて消えてしまっても 再び 「生」は、オギャーと泣いて 生まれ変わる フレッシュに さあ、生きることだ ☆宝塚の武庫川中州に、壊れても消えても再生する石積みの「生」あり!! ※土、日とこの二日間の早朝、大野良平さんの車(奥さんも同席)…

『石積み「生」』*No.2462

冷たい風が吹きつけて 身体が凍りつく 宝塚、武庫川中州 ここで エイ エイ エイ と 心の中で気合いを入れながら 遊びながら 石を積む 子どもも大人も ・ ・ ・

『再「生」』*No.2461

消えてから 2年近くの時間が流れた 何人かのやむにやまれぬ何かが 突き動かし また元のこころざしを とり戻し 再び生みだした ・ ・ ・ ・

『』*No.2461

『オッサンの目、オッチャンの口』*No.2460

独りよがりの 上から目線 自分は正しいんだと かたくなに信じ込んで 疑わない たとえ間違っていても 絶対謝らない 未だこの列島を支配 ぼくはと言えば オッチャン 自分は間違ってばかりいると おどおど 誰にも謝り みなさんに生かしてもらっていると 感謝し…

『棲む』*No.2459

かつて この場 父母の父母の父母が 棲んでいた いつしか 場が招き やがて場が包む 場は微笑む この場で ぼくは腰をおろして 遠い祖先がしてきたように 棲む ・ ・ ・