『アートで対話』 * No.3125

ここでこうして作りながら展示していると
いろんな人が見に来る


「湯がいた黒豆一ついかがですか
食べませんか」
「大きな粒ですね」
「わあ、美味しい」
というところから話がはじまる


年配者の夫婦がやってきた
「とった畦豆を干しているんですよ」
「へえ。ああそういえば、うちは農家だったんで子どもの時、
豆を外で干していましたねぇ」
・・・・・


子どもたちがやって来た。
「そう、この近くに住んでるの。へぇ、文化創造館に作品を出しているの。ああ、いい作品やったよ。将来はアーチストやね」「へへへ」


若い方には、
「この『宝』って、字が少し崩れていて不完全なんです。まだ不完全な『宝塚』、・・・かつてのような活気のある賑わいと夢のある宝塚をとりもどしたいなあ、と言う願いをこめてつくりました」
・・・・・


女子高校生二人に
さやを破って、赤黒くなりかけた豆を見せる
「この展覧会が終わるころには、黒く固くなっています。お正月などに黒豆として食べられます。今でも見てください、もう黒く成りかけているでしょ」