『私の古里』 * No.3149

「もう、心配で心配でしょうがないから来たんや。
ちゃんとやっとるか」
「これからやろうと思とったとこ」
「えーっ」
朝、区長の正ちゃんが訪問してくれた。


やらんなあかんのは、ザイサンクの会計
組長との兼務である
もう一番嫌な苦手分野・・・
四苦八苦


夕方には、前組長の彦一っちゃんと弘っちゃんが来てくれて、夜遅くなるまで
手取り足取り教えてくれた
「12月の監査会には待ち合わせんなあかんで」
「山勘定、分かれへんやろ。また今度やろ」


生まれ育ったこの地の人はあったかい
こんな嬉しいことはない
啄木の「石もて故郷を追われるごとく」だったかな
「何もいいことがなかったこの街で〜♪」という歌かな
全くこの古里はそれとは逆である
よし、
自分に鞭打ってやっていこうじゃないの