『未開花のうちに』 * No.3146

霜が降り 薄氷が張り
めっきり冷え込んでしまった朝
今か今かと咲き誇るのを待っていたのに
無残にも 見る影もない
皇帝ダリアがあった


夏、あんなにぐんぐん育ちついさっきまで
伸び伸びしていたダリアが・・・
いったいこのダリアの一生は何だったんだろう


寒さの中ではいちころだ
生命って・・・
遠い未来に氷河期が訪れたときにはこうなるのだろう


それでも 生きよう
生き活きとしていた
あの日々






・・・・・・・