『消え行く「文字」』 言葉の展覧会1038

aiueokaki2011-03-06

全画面から
ポッポッと 一字一字が現れては消える
ためらったり立ち止まったりすばやく駆け巡ったり
「か」・「け」・「め」・「ぐ」・「っ」・「た」・「り」・・・
ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、・・・
一字一字目を追っていく
何分か経って終了すると一つの詩の仕上がり
でも
見た人はほとんど
それがどんな詩なのか覚えちゃいない
そこに見えるのは
ただ現れては消える「文字」のみ



※すっかり忘れていた。十数年前からのぼくの一つの表現(「文字」の現代アート)。美術展で、DVDにしたものをモニターで映したり、壁やモノに照射したりして展示していた。詩をほんの少し外に出してみよと、しかも一字一字ゆっくりと提示してみようという試みだった。これがぼくのなかの詩と現代アートの結びつき。



※1999年の作品より