『ゆず』 言葉の展覧会1191
机の上の
本の上の
なんともいえない
みょうに落ち着いた
かるがるしいような
しんえんのような
喜びを喚起させるような
ゆず
フィンランドの森の
かがやきのすっぱさ
一昨日からときどき手にとって
香りをかぐ
指で押すと内部から
ふきでるかすかな白い霧
脳に浸透して
ぼくは霧のなかの青い家を見上げる
すっぱい恋の思い出
さて、この冬はふるえながら
じっくりと
寒さを楽しもう
※3日前にとったゆずを一つ机の上に置いている。ときどき香りをかいでいる。なんといい匂いなんだろう。幸せいっぱいになる。
※※かなり寒くなった。霜にやられる前に今日、ゆずをとった。野性的でごつごつしている。あっ、いたい!!棘が刺さった。
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