2011-12-16 『雲が笑う』 言葉の展覧会1198 そよ風がふいて 木の葉がさわさわと音をたてた その伴奏に小鳥たちが歌った あの日 あなたは大きな木を見上げて真っ白な歯を見せた 草の上の手はつやつやと 足はすらっとのびやかに あなたのすべてがかがやいていた あの日 なにもかもがかがやき あなたは心の底から笑っていた ぼくにも笑いはうつり ぽっかり浮かぶ雲が笑いをすいこんだ いま あの日のように雲が笑っている 広い広い青空のなかで ・