『水の星』 言葉の展覧会1215
数多の花を咲かせていた大地
土がえぐられ
流され
剥き出しになって
赤黒く晒されている
ぷかぷか浮いた
ぶくぶくになった腹から
はらわたがはみ出ている
どんな動物だったのか
こんなに危ない所に棲んでいたのか
何も分からないままに
あるいは大丈夫と高を括っている間に
こんなことになってしまった
ヒトが築いた文明なんてもろいもの
水の前にはいちころだ
やがて時が経ち
土も草木も動物も
何もかも洗われてしまい
大海原にもどるだろう
かつてそこから生まれてきたように
水の星はただ回り続けている
何もなかったかのように
大地をつくり
花をいっぱい咲かせて
※上の写真は、この夏に広島で撮ったもの(初めて、マイフォトを載せる。遠くからだけど)。
※※大晦日、地球という星の気分になって書きました。大自然のなかでは、人間の文明なんて科学なんて実に脆いものだと分かった年でした。
では、よいお年を!