『おまかせの時代』*No.2809

なにもかもお金で動いていた
ああしろ こうしろ
というばかりで住民はひとつも加わらなかった
協力というものはすっかり忘れ去っていた


どこからも文句が出ないように
お金を使いきらねばならないと
小役人は心がけた
やれ補助金だの、助成金だのお小遣いを与え続けていたお上は
税金の使い方がわからなかった


なにもかも おまかせで
お金ばかりが からから回って動いていた
とうに過ぎ去った   が今なお残る
あの時代