『若者たち、田舎を発見する』*No.2825

お金が飛び交いお金に引きづりまわされ
モノがあふれモノに踏みつけられ 
排除と憎悪が交差し欲望と妬みと嫉妬が絡み合い
膨れ上がってパチンパチンと弾け続ける
うつうつとした都会に背を向けて


若者たちは田舎をめざす
里山というワクワクするファンタジーを求めて


荒れ果てた里山
置き去りにされた田舎
忘れられた何か


だからこそ
そこで自分の暮らしを
自分の手でつくっていくんだ
共感できる仲間たちと
それぞれ持ち寄る力で


かくして若者たちは田舎を発見した
田舎という居場所を


そこで通い合うこころ
クスッと笑い
共に楽しみ
ああ、生きているなあ、と


里山という場で
何かをつくりあげるんだ
何かを
その何かに