『加害者』 言葉の展覧会1129

「知らなかったんだ
あまり気にかけていなかったよ
よく分からなかったし
そんなひどいことは決して起こらないだろう
まあ、おこったとしても
なんとかなるさ、と思っていたんだ
ーそこに
自ら加害者になっていることも気付かない私がいた」

こんな紙切れが一枚、また一枚と
何百、何千、何万、何百万枚と
よくもまぁ落ちてくるものだ
ぼくはその紙切れをことごとく拾って引き裂いた
自分のだけは大事に持ちながら



※加害者意識がなかなか持てない。頭では分かりながら。