『窓の戸』 No.3673

きしむ
ガタガタして開けにくい
すき間だらけ
朝が来れば 朝の光が戸のほうぼうの隙間からもれてくる
もう古ぼけたポンコツのわが田舎家の
窓の戸
どうしようもない

 

でもぼくはこの戸が好きだ
朝、戸を開けるとき
ちょっと困難を要すけれど喜びを感じている

 

開けていくと
ちいさな明かりがあちこち点滅しているかとおもえば
パッと
希望の光が部屋いっぱいにまばゆくさしこむ