2018-01-01から1年間の記事一覧

『晩秋、花咲く小菊』 * No.3395

すっきりと 片付けてくださっている蔵の横に 菊の花が今年も咲きました 静かで可愛く とてもきれいな 小菊たち いつも見てあげるのはぼくだけ かな もう冬がやって来ます ・ ・ ・ ・

『里山で』 * No.3394

なぜか懐かしく、なぜか愉しい 里山はヒトのふるさとなのかもしれません 里山で出会う 人と山、自然 そして人と人 里山であそぶ 里山にあそぶ 恵みを少しいただいて 里山を共に有し 里山でからみ合う 野性的で高潔 里山で生きる 里山でつながる 時の間が潤う…

『ざくろ』 * No.3393

暑い熱い夏の想い出 あざやかな紅 優美なひと 忘れられない細い指の感触 棘のあるやさしかった言葉 あなたが好きでした ・・・ 今はもう秋 堅く厚い黄紅色のかわにつつまれて ねむる恋の秘密 詩人王安石の 女神ジュノーの 釈迦の ペルセポネーの 哀しく麗し…

『どんよりした新しい風』 * No.3392

閉じられた窓がギリギリと開いて ほんの少し新しい風が入ってきた しかし内は未だどんよりとよどんだまま 荒々しい流れがあれば流されてしまいそう 逆流や渦巻があれば呑み込まれてしまう * ぼろぼろな体はもう歴史的な限界がきている 小さな物語同士のせめ…

『パラダイム』 * No.3390

変わった と かれは自信たっぷりに語る ほんとに変わったの と かのじょは不安げに問う 変わったよ 見てほしい このリアルを ちっとも変わってないわ と かのじょは疲れ果てて言う でもここは変わったじゃないか かれは声を荒げて説き伏せる うーん ほんとに…

『ススキ』 * No.3386

ゆらり ゆらゆら ここちよさそうに風になびく ゆらり ゆらゆら コスモスとゆれあい 心が通じあう いい風ですね いい風です ツンと真っ直ぐ立っていた穂も しなやかに ゆらり ゆらゆら いのちって ゆらゆら いきいき 秋晴れの下で ゆらり ゆらゆら ・ ・ ・ ・

『独り愉しむ秋の夜』 * No.3368

ちろちろと しずかなリズム かすかに わずかなひととき てのひらにつつみこんだお月さん 夜の草いきれのなか ワンカップ片手に 虫の(音ね)を 独りたのしむ秋の夜 ・ ・ ・ ・

『玉瀬お茶サロン』 * No.3367 みんなでワイワイ‼ 「この玉瀬のお茶サロンは、ホントに楽しいんです」と、本当に嬉しそうに話される。みんなでワーッとやります。美味しい本格的コーヒーを飲んで、お喋りをするんです。話題はいくらでもあります。社会的な…

『プライバシー』 * No.3366

ぼく自身はプライバシーなんてそんなに困ったことじゃないし、プライバシー云々はどうでもいいんですが、世の中には「プライバシー、プライバシー」等と口走る人が増えてきたように思います。最近ここ、とみに顕著になったような・・・。 じぶんがのぞいてい…

『 く (9)』 * No.3364

くくくっと 我をのぞきて 笑うキセルナンバン ・ ・ ・

『彼岸花』 * No.3363

ポツン ポツンと 緑の中で炎が燃えているように 畔のあちらこちらに咲いてくれた曼殊沙華 9月、みるみる伸びて このお彼岸に必ず再会する ほのおの花 彼岸花 赤く あざやかに たったひとりでも 美しく咲いている あの日々の想い出 情熱の花のいぢらしい言葉 …

『 く (8)』 * No.3362

内と外の きびしい呼応 長雨終わる ・ ・ ・

『く (7)』 * No.3361

火花を散らし どしゃぶる きみの秋雨 ・ ・ ・ ・

『く (6)』 * No.3360

秋の空 ずるいふたりの だまし合い ・ ・ ・

『く (5)』 * No.3359

乱れしこころ このじきだけの 彼岸花 ・ ・ ・

『 く (4)』 * No.3358

自分の中 風が吹き また知らない自分が ・ ・ ・

『ちょっとだけよ』 * No.3357

雨のはざま久しぶりに 少しだけぼくに微笑みかけてくれる秋 こがねいろに染まったたんぼ 倒れた稲穂 午後はまた雨が降るらしい ひとときの曇り空の下の なごみ ・ ・ ・

『 く (3)』  * No.3356

つらい眠りより覚めて青空にコスモス ・ ・ ・

『 く (2)』 * No.3355

秋のみず想い出たまり生き方へ ・ ・ ・ ・

『こがね色』 * No.3354

青や白の下に 濃淡さまざまな緑 その緑のしたに 黄色 まじる黄金色 里山の 秋の色が少しずつ変わっていく 大地の色に近づきながら これからがカラフルだ ・ ・ ・ ・

『ささやかな願い』 * No.3353

あばらやの 屋根のあたりに 朝がいる もうすぐぼくは久々の朝陽をみるだろう 空がどんよりして こまかい雨がそぼついている ぼくは手をかざして 朝の空にむかう 雨よ、雨 今日は降るのはやめておくれ 山は笑っている こがねの田んぼもげらげらと声をあげる …

『営み』 * No.3352

あなたも ぼくも だれもかれも じぶんのことにせいいっぱい ・ ・ ・ ・

『孤軍奮闘』 * No.3351

この1年間半ぐらい ぼくの生きざまにとって 「孤軍奮闘」という言葉がぴったり合いそうなきがします それは今なお続行中 いいのかわるいのか とにかく闇雲にくぐり抜けなくてはならない 孤軍敗退、孤軍退散にならないように 注意、注意! 秋の日に 孤軍奮闘…

『 く (1)』 * No.3350

秋雨の修正したき過去数多(あまた) ・ ・ ・

『得体のしれない自然』 * No.3348

ただ何気なく 風景や気象や 起こってくる事態に 人々や猫の振る舞いに触発されながら いややなあ、こまった、へえ、たいへんや 等とヒトは喋り合っている 自分の身に振りかかるまでは 「世の中、がらがらっとかき回してポンっとゼロにしてしまったらええんや…

『なにがあってもすべて、あの時のときめきからはじまっている』 *

うん、そうだ、そうだと 相槌を打ちながら、朝ドラを視ていました 少なくともぼくの場合、そうです いつまでも、あの日あの時のドキドキが忘れられないのです いまなお、それを引きずって「ときめき」を実現しようと・・・ 消えそうになって 消えない 小さな…

『夢追い人』 * No.3346

群れから外れて 井戸の中に住みました 狭い狭い世界です 上に見えるきれいな青空だけが夢です しばらくして井戸から出て 川へ飛び込み 流れに乗りました 速く遅く流れるだけの世界 ときに淀み ときに渦巻きます 夢はどこへ行ったのでしょうか 流れの中のどこ…

『幸せって』 * No.3345

とても大事で、見過ごしていること 今というか、現在のなかの幸せ ぼくの幸せ それは、友だちでも 家族でも 恋人でも 同志でもいい 気の合う人、好きな人、大事な人といっしょに過ごすってこと おしゃべりをしたり、朝食や夕食を食べたり 買い物に行ったり …

『流れの中の謎解き』 * No.3344

いきおいがあった なぜ、そんなに ぼくはまだこんなところで よどみ ぐるぐるうずまき もたもたぐずついている だれか そのいきおいのいみをおしえてください ながれていく すべてながれていく そんなながれのなかでの謎とき どうして なぜ ぼくはこのような…

『いたくて もろい』 * No.3335

彼女に出逢った こんなときめきの出逢いって 縁? 運命? ・・ 誰よりも純粋だった 彼女は夢を 理想を 熱く熱く熱情的に語った そこでぼくら二人だけの秘密結社をつくった あれから2年半 あの夢を熱く語り合った彼女はもういない えっ、うそー なぜ彼女は夢…