『いたくて もろい』 * No.3335

彼女に出逢った 
こんなときめきの出逢いって 縁? 運命? ・・
誰よりも純粋だった
彼女は夢を 理想を 熱く熱く熱情的に語った


そこでぼくら二人だけの秘密結社をつくった
あれから2年半
あの夢を熱く語り合った彼女はもういない


えっ、うそー
なぜ彼女は夢を裏切るようなことを言うんだ
(あのとき、彼女をぼくと同類だと勘違いした)
ぼくの心には彼女のついた嘘が
刺のように刺さっていた


「ただ痛いだけのおまえなんて、・・・ あのとき
受け入れなければよかった・・・」


いま、ぼくはあのとき彼女と語り合った理想を
彼女の残した嘘をほんとうに変え
夢を叶えたい


そしてもう一回やりなおせるんじゃないかな
過ぎた時間を巻き戻してみよう
もう一度2年半前に戻ればいいだけの話


しかし、
ぼくは何か誤ってしまった
彼女をいたく傷つけて・・・


「傷つきながら
傷つけながら
青春が終わる」




※「青くて痛くて脆い」(住野よる)読了