2019-01-01から1年間の記事一覧
かたいよろいに とんがりあたまごましおひげで ちゃいろくクリクリ いばっている いばったクリよおまえはたべられるそんざいクリクリこんがりむきやすくクリクリまだあったかく ほっかほか (おとなりさんからもらった焼きグリ クリクリ おとなりさんもひと…
わたしは魚 すーいすいおよぐぷかりぷかりたゆたいゆーらゆらゆれるめばえたいのちがゆれるあたたかくやさしくすきとおってあかくひかりよろこびにつつまれて うたう海くりかえす海なつかしい太古の海おかあさんのあたたかな子宮の海 わたしは魚海のなかをお…
この世に ぽつんと悲しい人 どこか病んだこの島国にも悲しい人海の向こうも山の向こうにも 危うい世界見えない悲しみに満ちて だからわかる人にはわかっている涙にきたえられた悲しさが平らな和みを希い求めることを 悲しい秋陽が陰り光が少しずつ薄れてゆき…
ひとつのコップがあるなんのへんてつもないコップ 木片にそっとコップを置くただ木片に置いただけで見方が変わる カーテンを少し開け 光を当てるみるみるコップはかがやきさまざまな事象や思いがあらわれ 希望すら見えてくる コップを見つめるそれは自分を見…
風が吹いている戸や窓がカタカタ鳴って落ち着かない風が吹いているススキをゆらせコスモスをゆらせ森に入りさまよう風が吹いている微かに動く大地に広々と風が吹いているぼくに吹き寄りくるっとまわるおそらくあなたにもくるっとまわっているだろう風が吹い…
スクスクとまっすぐ立っていたけれど風に 大きくゆれ物憂く かすかにゆれ白く ゆれる芒 風になびく心がなびくあなたになびくススキ スキスキススキ 刈っても刈ってもまた生えてくる生命のちから しぶとくたおれない おれないただしなやかに揺れるだけ薄 やっ…
災いはどこにでもやってくる災いはいつかはやってくる災いはぼくにやってくる災いはあなたにやってくる災いはだれにでもやってくる災いはヒトへの天罰のときがある 知ることだ備えておくことだ助け合うことだ覚悟しておくことだ観念することだ 災いはいつか…
里山に入り 緑の海を歩く光りが枝に葉に 野草に 降り注いでいる緑が匂う 緑の中にちいさなちいさな白い花そのとなりにもうすこしちいさな紅の花緑から浮かび上がる気高く咲き誇る紫の花 ぼくは緑に生きている緑に生かされている緑に包まれて 葉が鳴り枝が揺…
わたしはとても辛いので あなたにお手紙をさしあげますあなたはどうしてわたしが嫌いなんですかともに仲良く暮らしていたのに、それも急になにか悪いことでもしたでしょうかわたしはつらいです、とても苦しく悲しいときもあります 周りの人たちが言うからで…
あっちにもこっちにも理不尽な死人の世といってもひとときの地球の歴史、生命体の自然どんなことが起こっても そのまま受け入れるしかないけれど・・・ 残る成長の不満と空しさ関係の嫉妬の修羅場もある 心の機微ってのはいったいどうなのか好みの差異をどう…
風にそよぐ黄金色の稲穂を見ながら畦道を歩いているとふぃっと遠い記憶が蘇ってきた 田畑や山を走り回ったころの思い出実にたくさんの子どもたちが野原を遊びまわっているせっせと畑の野菜を摘むおとなたちこの土地に蓄積されてきた古いふるい記憶残り続ける…
黄金色に染まった田んぼが一面に広がっている山は緑 青空に白い雲 あなたがみえないあなたがわからないあなたはあなたでないあらかじめ失われたあなた 紅の百日紅の花と桃色を秘めた白い夾竹桃が見事に咲いている ぼくは変わっていないちっとも同じところを…
ぼくはさがしつづけてきたあなたと出会うことができたらとあなたはぼくの根元から変えてくれるだろうあなたに会いたい会えたらと 漠然と想っていたことが少しずつ浮き上がってくるぼくのすることって、このことなのか・・・ 心と心が出会って喜び合い ぶつか…
あのひあのとき未知にふみこんでゆめにめがかがやきういういしくはつらつとしていた きょうこのひゆめはいまだきえずうよきょくせつむらがありながらすこしおちついている きょうからみらいへきみのゆめとあのひながしたなみだはもちつづけてほしい ・ ・ ・
アッとわかるオッとわかるフッとわかる こころが通い合った 人と人との出会いあなたとの喜びと幸せと別れと悲しみ ・ ・ ・
いま ここ痛みは世界ぼくの全世界ぼくの在ることの証 いま ここ痛みをかかえて 生きることの辛さ人生のひとときの苦しみ いま ここたしかにぼくは生きている痛みをこらえながらああ、痛みよ 去れ 去れ ******* 『歯が痛い』 No.3559 歯が痛いうずく …
フッと自分という自然に気付く秋の白雲 白雲や秋陽陰影の山に浮き上がる 夏残りてぐでんとわが前でねむる猫 とどこおる暑さの中でさて、どのように使おうかこの新発見の言葉 山から空へ新鮮な白雲のぼる暑い暑い初秋 生きてまっせ! ・ ・ ・
わたしがこうしてここに独りで詩を書いているのも 自身に向けての手紙でもありますが もっとわたしのだいじなことあなたに向けた手紙でもあるのです あなたはわたしのたいせつな人この世でたったひとりの人あなたはわたしの大好きな人 あなたはすでに死んだ…
信じていたのに・・・ 信の糸が 一本プツンと切れたらこれまでのつながりやいまのあらゆるむすびつきがまたたくまに崩れてしまうあなたとの関係 そんなにもろいものなのかうそでも信じていたい 信の糸が切れたとしてもまた結ばれることはあるのだろうか そこ…
きみと夢を語るこの里で辛いこと嫌なこと苦しいことは隅っこに置いて荒波を乗り越え 嵐の去るのを待って生きることの意味 友情 愛 家族 宇宙を語る きみと夢を描くこの里で同じ志を紡いでいって想いと思い折り合い織り合い平らで和やかなこころで豊かな希望…
ときどき ふぃっと出てくるおてんばに走り回り すりより ぼくのひざにのるぬくもり ※ツバキが居なくなった喪失感にときどき苛まれます。 ※一ヶ月程前に居なくなってしまった愛猫のツバキ。どこへ行ってしまったんだろう。誰かに連れ去られたのか。食べられた…
あれはいったい何だったんだろうあのときの 熱い思い信じていた言葉もろくも崩れ去って・・・ 近くに居てくれたはずがとても遠かった今は遠く遠く離れたところに 夏の終わりは黄昏の国なぜか どこか さみしさが漂って ************* 『行ってし…
劣化して 感情が先走り何を起こすか分からない国のトップに立つヒトたちの巻き起こす茶番劇おお、怖い怖い世界ニュースを映すテレビ画面をプツンと切ってごろんと寝転んで想う私たちヒトもそう長くはないな殺し合うのが大好き絶滅危惧種ヒト科ヒト ・ ・ ・
人と人がいっしょに暮しているときなにかをいっしょにやっているときちょっとしたボタンのかけちがえで危ういときがあるこれまで築いててきたもの何もかもが無くなってしまう・・・他者と共に生きる人生の危機 そんなときはくずれぬように たおれぬようにれ…
出会う会いたかった人に出会う会えなかった人に出会う ちょっとはにかんで苦笑い 深いふかい奥の暗がりにあるかすかな明かり 孤独の中からぼくにだけとどけられた手紙 そばにいてくれてささえてくれて まだ知らないじぶんに出会いはげまされる ・ ・ ・
それは長い時間をかけて醸成されてきた ある日 ある時とつぜん 開かれる直に観る 直感 開かれるためにはなにもしなくていい ただ こころのなかでじぶんの感受性に出会う旅にでればいいのだ ・ ・ ・
水の音がきこえる夏のある日 あの蔵から・・ わたしは水音をさがしに水の流れに入っていくたしかにきこえてくる 雨の音、それとも川の流れの音? 滝の音?いや、胎動! 水のトンネルを潜り抜け胎内にはいっていくとそこは水の中心の世界妖艶な手が水を掬い取…
台風一過 ときおりまだ強い風が残る暑い日あなたは前触れもせずやってきたうちへ来るひとはいつもこうだ寝冷えによる風邪でうんうんうなっていたときあなたがきて看てくれた人にとってだいじなものは変わらないかけがえのない・・・あなたはただそばにいてく…
ぼくらは総てを失わないように観る目をそだてている花に朝露がのって陽がひかる蜻蛉が飛び交う夕暮れお盆のいちにちなにもいらないなにもほっしていないただあなたがいるだけでいい いいひとたちがあつまりいいひをすごすぼくらは信でむすばれている ・ ・ ・