『水の音が・・・』~夏の水琴窟、希望の水音~ No.3546
水の音がきこえる
夏のある日 あの蔵から・・
わたしは水音をさがしに水の流れに入っていく
たしかにきこえてくる 雨の音、それとも川の流れの音? 滝の音?
いや、胎動!
水のトンネルを潜り抜け
胎内にはいっていくと
そこは水の中心の世界
妖艶な手が水を掬い取る
おかめか天狗かあるいは 女神の手か
零れ落ちる水の音
水音に魅き込まれ 奥へ奥へ足をはこぶと
目の前にあったのは、青の洞窟
水琴窟が美しい水音の音楽を奏でている
水紋がキラキラ輝く
かすかな一条の明かりが そのもとに射し込む
希望と言えるのだろうか
ひとつのちいさないのちが
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