『雑の川流し 18』 * No.3413

ぼくのなかに
もうひとりの別人のぼくがいて流れている
そのぼくが実にくだらない詩というものを
背泳ぎしながら書いている
雲や青空、そして雨空を見ながら書いていると
真善美とかいうものが呼び覚まされて
青春をして人生を語り恋をする
内なる他者は自分勝手だ
40年前のぼくかもしれない
ときどき
20年後のぼくもいる


そんなとき
ぼくは流れながら熱く燃える